天皇・皇族による本問題への言及とは? わかりやすく解説

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天皇・皇族による本問題への言及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 12:01 UTC 版)

皇位継承問題」の記事における「天皇・皇族による本問題への言及」の解説

日本国憲法第3条第4条には「天皇国事に関するすべての行為には、内閣助言承認を必要とし、内閣が、その責任を負う」「天皇は、この憲法定め国事に関する行為のみを行い国政に関する権能有しない」とあり、天皇政治的案件対す具体発言公にすることは控えられるようになっている皇族皇族とは皇室属する者の内、天皇および上皇以外の者を指す)が発言することについて規定している法律はないが、憲法第4条規定皇族にも及ぶとの解釈一般であり、皇族自身戦後政治介入することを極力避けてきた。そのため、皇族ましてや天皇皇位継承問題について具体的な意見述べることは、極めて少なく一部皇族除いては、具体的な解決方法にまで踏み込んで言及することは避けることが多い。主な発言について、時系列順に記載する昭和21年1946年)、三笠宮崇仁親王皇室典範制定時旧典範と同様、天皇の生前退位認めない点について「自由意志による譲位認めていない、つまり天皇死なれなければその地位を去ることができないわけだが、たとえ百年一度ぐらいとして真にやむをえない事情起きることを予想すれば必要最小限基本的人権としての譲位考えた方がよいと思っている」と異議唱えたまた、同年11月3日にまとめた私案新憲法皇室典範改正法要綱(案)」で、「『死』以外に譲位の道を開かないことは新憲法第十八條の『何人もいかなる奴隷的拘束受けない』といふ精神反しはしないか?」と疑問呈している。 平成13年2001年)、宣仁親王妃喜久子愛子内親王誕生の折、女性天皇即位を「不自然な事ではない」と容認する意見雑誌婦人公論』に寄稿した。しかし、女系天皇については明言しなかった。 平成17年2005年)、寬仁親王は、自身会長務め福祉団体朋会」の会報で、「プライヴェート」な形式断った上で歴史伝統平成御世いとも簡単変更して良いのか」と女系天皇への反対姿勢表明した寬仁親王は「万世一系125代の天子様の皇統貴重な理由は、神話の時代初代神武天皇から連綿として一度例外無く、『男系』で続いて来ているという厳然たる事実」と主張し、「陛下皇太子様は、御自分達の家系の事ですから御自身で、発言される事はお出来になりません」「国民一人一人が、我が国形成する民草』の一員として、2665年の歴史伝統対しきちんと意見持ち発言をして戴かなければいつの日か、『天皇』はいらないという議論にまで発展するでしょう」と結んで女系天皇容認動きこれまでの歴史伝統尊重しないとする強い懸念表明したまた、男系継承維持するための方法として、歴史上実際に取られたことのある以下の4つ挙げている。 皇籍離脱した旧皇族皇籍復帰させる皇族女子内親王および女王)に旧皇族男系男子から養子取れるようにし、その方皇位継承資格与える。 廃絶になった秩父宮高松宮祭祀を、伏見宮家の子孫である旧皇族男系男子継承し宮家再興する。これは、明治時代に現皇室祖先ある光天皇実家である閑院宮家絶えた際、伏見宮家から養子迎え継承した先例があり、何も問題がなく、最も順当な方法である。 昔のように「側室」を置く。自分寬仁親王)としては大賛成だが、国内外共に今の世相からは少々難しいかと思う。 また、寬仁親王皇位継承問題について「三笠宮一族は、同じ考え方であるといえる」と、父・三笠宮崇仁親王と母の百合子妃も歴史伝統反す皇室典範改正反対していることを初め明らかにした。また、寬仁親王は、崇仁親王2005年10月宮内庁風岡典之次長呼んで皇室典範改正向けた拙速動き強く抗議したことを紹介したまた、皇室典範改正は「郵政民営化財政改革などといった政治問題はるかに超えた重要な問題だ」と指摘するとともに自身発言に対して宮内庁羽毛田信吾長官らが「正直、困ったな」「皇族立場改め説明する」などと重ねて憂慮表明していることに関しては、「私がこういうインタビュー応じたり、かなり積極的に発言しているのは国家未曾有の大事件と思うので、あえて火中拾い行っているような嫌いがあります」と述べ女系天皇容認動き対抗する意思明確にした。 平成17年2005年12月19日天皇明仁は、天皇誕生日に際して行われた記者会見において、記者から「これまで皇室の中で女性果たしてきた役割含め皇室伝統その将来」について事前質問があり、「皇室の中で女性果たしてきた役割については私は有形無形大きなものがあったのではないか思います」と述べたが、「皇室典範との関係で皇室伝統その将来」については回答控えたこのように天皇皇位継承問題について一切態度明らかにていない。なお、記者質問対し天皇は「国会議論委ねることになる」のあとに、必ず逆接表現で、「意見聞いてもらいたい」と付け加えられている。これに対してプライベート付き合いがある人物などいわゆるご学友」)たちが、週刊誌上やワイドショー登場し、「学生時代から開明だった陛下女性女系天皇にも賛成しているだろう」などのコメントをしているが、いずれもあくまで部外者による推測の域を出ない。 なお、この記者会見では事前質問の後に記者からの関連質問予定されていたが、宮内庁は「時間都合」を理由会見打ち切った。これに対して記者会は22日抗議文を提出し宮内庁は「思い違い」で会見打ち切ってしまったことを謝罪する一幕があった。宮内庁総務課報道室は「天皇陛下におかれては、記者会見で、皇位継承制度法律に基づく制度問題で、国会で議論されることであり、発言控えたいお答えになっています」と発表している。 平成18年2006年2月21日皇太子徳仁親王誕生日に際して記者会見にて、記者からの「皇室典範に関する有識者会議最終報告書提出し女性女系天皇容認する方針示されました。今後皇室あるべき姿に関する考え敬宮愛子様の将来について、父親としてのお気持ちをお聞かせください」という質問に対して、「皇室典範に関する有識者会議最終報告書提出したこと、そしてその内容については、私も承知してます。親としていろいろと考えることもありますが、それ以上発言控えたい思います」と述べた平成18年2006年10月20日皇后美智子誕生日に際して宮内記者会から文書インタビュー受けた。「次々代を担う女性皇族どのような役割位置付け期待するか」という質問寄せたが、皇后文書による回答で「皇室典範をめぐり、様々に論議が行われている時であり、この問に答えることは、むずかしいことです」と述べ回答控えた平成22年2010年)、彬子女王季刊誌皇室 Our Imperial Family』第48号平成22年秋号インタビューにおいて、「男系継承伝統大事にしていかねばならない」という意見表した平成26年2014年)、典子女王婚約における記者会見女性宮家質問出た際には「女性宮家話題について何かを申し上げるという立場にはおりません」と答えている。 平成30年2018年)、絢子女王婚約における記者会見皇族減少に関する質問出た際には「皇族減少は、事実として起こっていることではございますが、その先制度含め、私がコメントする立場にはありませんので、発言差し控えたい存じます」と答えている。

※この「天皇・皇族による本問題への言及」の解説は、「皇位継承問題」の解説の一部です。
「天皇・皇族による本問題への言及」を含む「皇位継承問題」の記事については、「皇位継承問題」の概要を参照ください。

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