火中の栗とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 火中の栗の意味・解説 

火中の栗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 16:41 UTC 版)

火中の栗(かちゅうのくり)は、ヨハン・ブラーケンシークによる絵画作品[1]

概要

ロシアが焼いているを、イギリスが指を指して日本に取りに行くようにけしかけ、日本はに手をかけているという構図の風刺画[1]1903年10月13日中央新聞に掲載されていた。元々はこの風刺画はオランダ新聞に掲載されていたのだが、それをイギリスの報道機関が使い、それを日本の中央新聞の記者が知って転載した。イギリスが日本に取りに生かせようとしていた栗というのは、当時の大韓帝国であった[2]。この風刺画は日英同盟の風刺画であり、当時の日英の関係性が表現されていた。当時のイギリスというのは世界各地を植民地支配するための戦争を行っており、極東では日本の軍事力を利用しようとしていたということが描かれていた[3]。栗は中国という解説もある。イギリスとアメリカが奪いたいと思っていたのだが、ロシアと揉め事を起こしたくないと思っていたために日本をそそのかしてロシアに送ろうとしていて、当時の日本はイギリスとアメリカの協力を得たいと思っていたために、そそのかされてロシアの元に向かっていたのであった[4]。日本がロシアに向かって行った際に米英は利害が一致していたものの、傍観して黙認しているという様であった[5]

脚注

  1. ^ a b 万国風刺漫画大全復刻集成 1890-1940年 | 教育と研究の未来”. 教育と研究の未来|紀伊國屋書店 営業総本部 (2020年11月29日). 2025年6月26日閲覧。
  2. ^ sengoshikaigi. “・「火中の栗」を拾う”. 戦後史会議・松江. 2025年6月26日閲覧。
  3. ^ 日英同盟”. 刀剣ワールド. 2025年6月26日閲覧。
  4. ^ 風刺画の傑作まとめ18選!歴史的に有名な風刺画とその背景を解説 | thisismedia”. thisismedia | アートをもっと好きになる美術・芸術メディア (2021年4月27日). 2025年6月26日閲覧。
  5. ^ 風刺漫画から見る、メディアとの距離感”. 大阪大学. 2025年6月26日閲覧。

「火中の栗」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  火中の栗のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「火中の栗」の関連用語

火中の栗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



火中の栗のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの火中の栗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS