天皇の生前退位(譲位)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:14 UTC 版)
『週刊新潮』2013年6月20日号の「宮内庁が皇太子妃の長期療養問題を解決すべく、皇太子は即位後短期間で退位し、弟の秋篠宮文仁親王は即位を辞退し、その長男の悠仁親王が即位するよう安倍内閣に申し入れた」とする記事について「天皇を秩序の基軸とする日本社会の伝統的な在り方自体が、たったお1人の皇族のご意思によって決定的に左右される事態になる」「ご本人のご意思で退位や即位辞退が可能になると、無責任かつ悪質な週刊誌の記事などを鵜呑みにした人々が、ご本人に働きかけて天皇の退位や即位辞退を実現させようと、不敬不埒な署名活動やデモを活発に繰り広げないとも限らない」「自分たちが『支持』する皇族を何とか即位させようと、国民の間に激しい対立が生まれることもあり得る」「退位した天皇は歴史的には太上天皇(上皇)という地位を与えられて来たが、太上天皇にはどのようなご公務を考えているのか」と延べ、天皇のいわゆる「生前退位(譲位)」や「即位の辞退」には否定的と取れる発言をしていた。 その後、2016年にNHKのいわゆる「生前退位」速報とその後の「象徴としての務めについてのお言葉」の発表直後の月刊誌『WiLL』の特集記事で述べられた「天皇・皇族の政治利用」「2人の天皇が併存する問題点」など、かつて自身も述べていた懸念について「無知、理解力の無さ、事実誤認、不遜、不敬の程度が、想像を絶して甚だし過ぎる」と述べている。
※この「天皇の生前退位(譲位)」の解説は、「高森明勅」の解説の一部です。
「天皇の生前退位(譲位)」を含む「高森明勅」の記事については、「高森明勅」の概要を参照ください。
- 天皇の生前退位のページへのリンク