基本的構造のシンカリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「基本的構造のシンカリオン」の解説
以下に列記するのは特殊な合体機構を持たない基本的な構造を有するシンカリオン。旧製品版から存在した「リンク合体」の機構のみを持つが、一部は単独での特殊なモードチェンジを備える。 リンク合体とは上半身と下半身で異なるシンカリオンを合体させるシステムで、基本的構造のシンカリオン同士で可能。上半身となるシンカリオンをベースに、下半身となるシンカリオンに準じた性能が強化または追加される。合体時には上半身となるシンカリオンの頭部に、下半身となったシンカリオンに対応したヘッドギアが装着される。リンク合体後の名称は上半身になるシンカリオンの型式番号と下半身になるシンカリオンの型式番号を「+(リンク)」で繋いで表記する。具体的に例示すると、E5はやぶさとE6こまちのリンク合体は「E5+E6」となる。 テレビアニメでは、リンク合体のためにはそれぞれの運転士たちが呼吸を合わせることが必要で、合体時に上半身となったシンカリオンの下半身、および下半身となったシンカリオンの上半身と運転士は別の場所に転送される。テレビアニメにはE5とE6・E7・800の3種類と、E6とE3の計4種類のリンク合体が登場した。 シンカリオン E5はやぶさ 東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されているJR東日本E5系新幹線をモデルにしたシンカリオン。時速320kmの最高速度を誇るE5系のスピードを活かして開発されたバランスの良い機体で、脚部のスラスターによる大ジャンプや空中の高速機動が特徴。背部にウイングを装備することで性能が強化される。全長・重量は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)。2020年8月6日には、プロジェクト発足5周年を記念して可動部が追加された「シンカリオン E5はやぶさ 可動プラス」も発売された。 使用武器は「カイサツソード」。カイサツソードは前述のウイングを装備すると「超カイサツソード」へと強化される(テレビアニメでは適合率上昇で変化)。また、必殺技は胸部ユニットから放たれる粒子ビーム「グランクロス」。 シンカリオン E6こまち 秋田新幹線「こまち」で使用されているJR東日本E6系新幹線をモデルにしたシンカリオン。ミニ新幹線区間にも入線可能なE6系の機動性を活かした機体で、脚部のホイールにより障害物を乗り越えて移動できることが特徴。全長・重量は25m・95t(旧製品版では38.5m・95t)。 使用武器は2丁の「フミキリガン」。正確性を重視した2丁拳銃としての運用のほか、長距離狙撃に適したライフルモードの「フミキリライフル」、火力重視のキャノンモードの「フミキリキャノン」など多彩な運用が可能(テレビアニメでは放水銃や火炎放射銃としても使用)。頭部には正確な射撃および敵の弱点解析が行える射撃用スコープ「ナマハゲゴーグル」が装備されている。 シンカリオン E7かがやき 北陸新幹線「かがやき」で使用されているJR東日本E7系新幹線をモデルにしたシンカリオン。山間部でも走行可能なE7系のパワーを活かした機体で、脚部はクローラーで荒地でも最大の力を発揮できることが特徴。全長・重量は26m・110t(旧製品版では40m・110t)。 使用武器はE7系の台車をベースに開発された「シャリンドリル」。どんな相手も貫くほどの凄まじい威力を誇るが、非常に重量があるため本機のパワーがないと扱いが難しい武器となっている。テレビアニメでは2倍以上のサイズの「シャリンドリル・パワードモード」に強化される。 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 実際のE3系(新塗装) 実際のE3系(旧塗装) シンカリオン E3つばさ シンカリオン E3つばさ アイアンウイング ともに山形新幹線「つばさ」で使用されているJR東日本E3系新幹線をモデルにしたシンカリオンで、塗装は「つばさ」が2014年以降の新塗装、「つばさ アイアンウイング」が営業運転開始時の旧塗装。多彩な塗装や編成で運用されるE3系の特徴により、変幻自在の戦い方が可能な忍者をイメージした機動性の高い機体となっている。全長・重量はともに25m・95t(旧製品版では38.5m・95t)。 使用武器はつばさが赤の「フミキリシュリケン」、つばさ アイアンウイングは刃の片方がのこぎり上に変化した緑の「シンフミキリシュリケン」。2分割させ両手に持つ「クナイモード」、合体させて大きな手裏剣として使用する「シュリケンモード」の2つの運用がある。 旧製品版では「E3つばさ フレアウイング」「E3つばさ アイアンウイング」の名称であり、シンカリオンモード時の名称も「E3つばさ フレアバイオレッド」「E3つばさ アイアンウィンド」に変化する。兄弟機として扱われ、使用武器は色が異なる「フミキリシュリケン」。リンク合体時には2つのフミキリシュリケンも合体して「シュリケンソレイユ」となる。 テレビアニメ第1期ではフル規格新幹線をベースにしたシンカリオンが入線できない山形新幹線区間をカバーする「山形局地戦専用シンカリオン」として開発された。当初つばさのみが運用されていたが、機体損傷に伴い、つばさ アイアンウイングが一時的に代替機として使用された。つばさ復帰後につばさ アイアンウイングは予備機となったが、セイリュウが一時的に使用した際にE3両機が共闘し、フミキリシュリケンが合体する演出も描かれた。 シンカリオン N700Aのぞみ 東海道新幹線・山陽新幹線「のぞみ」で使用されているJR東海N700Aをモデルにしたシンカリオン。高性能な700Aの性能をコンセプトに、様々な場面でハイレベルへの対応を目指した機体。中間車両が追加合体することで性能を高める「アドバンスドモード」を搭載している。全長・重量は通常時は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)、アドバンスモード時は27.5m、140t(旧製品版では45m・140t)。 使用武器はアドバンスドモード時に右腕には射出可能な「ドラゴンナックル」、左腕には防御武装「アドバンスドアーム」が装着される。 テレビアニメ第1期では一対一での戦闘に特化した「デュエルモード」が追加、発動すると周囲に特殊バリアを展開して外部からの干渉を受けない。また、必殺技に「エアロダブルスマッシュ」が追加されている。物語終盤には運転士交代に伴い、武器として「マクラギヌンチャク」が追加される。 シンカリオン H5はやぶさ 東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されているJR北海道H5系新幹線をモデルにしたシンカリオン。白いヘッドギアとオレンジのボディカラー以外の基本性能や武装はE5と同様だが、寒冷地での運用を想定した発熱システム「ユーバリ・ヒート・システム(YHS)」がボディやカイサツソードに内蔵されているのが特徴。全長・重量は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)。 シンカリオン 800つばめ 九州新幹線「つばめ」で使用されているJR九州800系新幹線をモデルにしたシンカリオン。全長・重量は26.5m・95t。 使用武器は「パンタグラフアロー」。長時間の滑空が可能な「スワローウイング」、空中での姿勢制御を可能にする「サブウイング」といった「ダブルウイングシステム」を搭載しており空中での高い戦闘能力を持り、リンク合体により他のシンカリオンの空中戦性能を高めることが可能。 ブラックシンカリオン 実在する車両をモデルにしていない「漆黒の新幹線」から変形するシンカリオン。テレビアニメ作中には序盤から黒い粒子をまといながら日本全国の新幹線線路上に現れ、周囲にあるものを巨大怪物体へと変化させる存在として登場し、後に玩具として発売されると一時品薄になるほどの人気を得た。 中間車両はプラレールとしての電動走行が可能な仕組みになっている。通常のシンカリオンモードに加えて、パーツが合体してドラゴン状になった中間車と後尾車を下半身として合体する「ドラグーンモード」、ドラゴンを構成する追加パーツをシンカリオンモードの全身に装着する「バーサーカーモード」が存在する。全長・重量は通常時が26.5m・100t、ドラグーンモード時が19.5m・150t、バーサーカーモード時が34m・120t。なお、中間車両の電動走行機能や、バーサーカーモードの部品は他のシンカリオンにも装着可能。 使用武器は「ダークカイサツソード」「ダークドラゴンナックル」など各シンカリオンに準じた7種類を装備。必殺技として「デスグランクロス」を備え、バーサーカーモードでは「ヘルグランクロス」に強化される。 テレビアニメ第1期では開発者のイザは戦闘で使うことを禁じていたがセイリュウが独断で戦闘に使用、その時点で実践投入されていたシンカリオン6機全てを一時は圧倒するが、リュウジの指揮により連帯感を得たシンカリオンの前に屈する。この一件によりイザはブラックシンカリオンの使用を厳に禁ずるが、エージェントらの協力により態度を軟化、出撃許可とともに「バーサーカーモード」の使用許可をセイリュウに与える。その後はカイレンらとの戦いを通じてセイリュウとともに大宮支部所属となり、後記の「ブラックシンカリオン 紅」に進化した。 ブラックシンカリオン 紅 ブラックシンカリオンが運転士との適合率上昇により覚醒した姿。玩具としては「ブラックシンカリオン」と別で発売されているが、テレビアニメでは同一機体からの変化として扱われている。全長・重量は26.5m・100t。 使用武器は「ダークカイサツソード 紅」だけだが、ブラックシンカリオンに付属していた各武器およびドラゴンの色違い部品が、本品および少し前に発売された「E3つばさ アイアンウイング」の購入特典として配布された。 シンカリオン 923ドクターイエロー 「ドクターイエロー」の愛称で呼ばれているJR東海923形をモデルにしたシンカリオン。モデルの実車は後述の「シンカリオン ドクターイエロー」と同様だが、こちらはクロス合体の機構を持たない3両編成。全長・重量は26.5m・100t。 使用武器は変形可能な「レールガン」。接近戦では剣形態の「トロリブレード」としても運用が可能。頭部にはドクターイエロー同様に「スキャンアイカメラ」が搭載されている。 シンカリオン ALFA-X 劇場版で登場。「ALFA-X」の愛称で開発が行われているJR東日本E956形をモデルにしたシンカリオン。E5はやぶさをベースに全てのシンカリオンの技術を結集して開発されており、内部には「ユーバリ・ヒート・システム(YHS)」も備えている。5両編成で1両目・5両目で変形する機動性重視の「アルファモード」、5両全てで変形するパワー重視の「エックスモード」の2形態が存在する。後述のオーバークロス合体時には5両全てを使用することも可能。全長・重量はアルファモード時が25.5m・100t、エックスモード時が31.5m・220t。 使用武器は「シャリョウブレード」。「シャリョウブレード トウキョウ」「シャリョウブレード シンアオモリ」の2本を備え、アルファモードでは両手に1本ずつ装備し、エックスモードでは2本を合体させた「レンケツシャリョウブレード」として使用する。その他にアルファモードでは「フミキリシュリケン」も備えており、エックスモードでは必殺技は「エックスグランクロス」。
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