防御武装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 14:42 UTC 版)
「He 177 (航空機)」の記事における「防御武装」の解説
HE 177の設計のなかで画期的なものにコクピットから遠隔操作される防御用の回転銃座があげられる。Ju 288の計画の中で生まれたこのシステムは有人の回転銃座よりも空気抵抗を大幅に低減することができた。 生産されたHe 177Aのほとんどが、キャビンエリアの後の少し右側にオフセットされた所に遠隔操作の銃座に13mmのMG 131機関銃×2、有人の銃座に13mmのMG 131機関銃×1、の仕様になっていた。 機体前面のキャノピーの右上部には7.92mmのMG 81 機関銃が装備されていた。 機首下面には機体幅と同じサイズのゴンドラが設置されており、He 177A-1では通常は前方に20mm MG FF 機関砲が装備され、後方には7.92mmのMG 81Z連装機関銃を装備、後期型では前方に20mmのMG 151/20 機関砲、後方に13mmのMG 131 機関銃に変更された。 尾部銃座には13mmのMG 131機関銃×1を装備していた。しかし、シンプルな流線型に設計された銃座は、射手にとって窮屈であったために、上面のガラスが膨らんだ形に設計し直された。これに伴ってクリアランス確保の為に尾翼の形状も変更されている。この変更はA-3から行われた。また、13mmのMG 131 機関銃を20mmのMG 151/20 機関砲に変更したものも多く見られた。
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