問題とその対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 15:38 UTC 版)
「戦国IXA」はWebMoney Awardグランプリを2011年から2年連続で受賞するなど、日本発のブラウザゲームとしては最も成功した部類に入ると言える。が、人気があることに由来するものを含め、様々な問題点も多い。 放置城 放置城とは、プレイヤーが飽きた等の理由で『戦国IXA』をプレイしなくなった際、ゲームデータの削除をしなかったために消去されずに残ってしまった城のことをいう。放置城は合戦時の防御番には簡単に陥落してしまうので相手の戦功ポイントになるだけとの批判がある。 これに対し人口が8人未満の城で、10日以上ログインしていない場合、削除対象になるというシステムを導入したが、人口が100以上になってから放置された城も多い。 国の格差 これは織田、上杉、武田といった人気のある国と大友、足利等のマイナーな国で総戦功や人数バランスなどの差が開きすぎてしまうという問題である。勝利数でも上位国は約8割から9割なのに対し下位国は2割程度ということもある。 運営側もこの状況を憂慮し、12ヶ国がそれぞれ攻撃側と防御側にわかれて6組の合戦が発生していたシステムを「下位4ヶ国の内9位と12位、10位と11位がそれぞれ連合し8位以上の国に必ず宣戦布告ができる」というシステムに変更した。それを受ける側は1ヵ国なので1国対2国という合戦になり、連合から宣戦布告されなかった国は通常通りの1対1の合戦になる。これにより下位国も着々と勝ち星を重ねるようになったが、これにも、圧倒的に防御側が有利な環境の場合、攻撃側で負けが続き、一回連合国に落ちてしまうと脱出するのが難しくなってしまう事や、援軍国(11位・12位)が、合戦への同意票が得られない事などの問題を抱えていた。 上記の問題に対し、2012年10月18日より順次、刷新時にオートマッチングシステムが実装されることとなった。 RMT業者 アカウントを新規作成してクエストをクリアしていくとある程度の銅銭が貰えるため、RMT業者の銅銭供給のための城主アカウントが上限まで大量に作成され、ほとんどのワールドで新規ユーザーが登録できないという異常事態に陥っている。定期的に業者アカウントの削除を行っているものの、削除した傍から新規アカウントが作成されるために、いたちごっこになっている。 特に2013年に入ってからはこの傾向がさらに顕著になり、ワールドの刷新と同時に業者アカウントによって国が埋め尽くされ、刷新日の次の日には新規登録ができなくなるという惨状を呈している。その上、RMT業者から多額の銅銭を入手したプレイヤーの存在がゲーム内の武将カード価格のインフレを起こす原因になり、正当な方法でゲームを楽しんでいるプレイヤーには上位レアリティのカードを落札するのが難しくなっている。2013年6月現在、未だ有効な対策は行われていない。 サーバーの負荷 特に合戦日が休日に重なった場合など、同時に参加するユーザーが増えたときにサーバーの負荷が増大し、部隊が配置できない、巻き戻りが起こるなどプレイに重大な支障をきたすような状態になることがしばしば起きている。定期的にサーバーの増強を行っているという告知があるもののほとんど改善はされていない。 くじ確率の低さ 最高レアリティである「天」武将の当選確率が1%以下のため、入手するために課金くじをひく場合は期待値的には1回600円の金くじを100回以上ひく必要がある。 2012年のいわゆるコンプガチャ問題以降、多くのガチャゲームがくじ確率を表記するようになったのに対し、戦国IXAでは長い間くじの確率は明記されていなかったが(上記の天が1%以下というのもあくまでプレイヤー間の情報交換等による定説であり、公式な発表では無い)、2016年6月のアップデートで課金くじの当選確率が公表された。 公表されたデータによると、1回600円の金くじでの「天」武将の当選確率は1.2%、「極」武将の当選確率は4%、「特」武将の当選確率は36.2%で、「天」武将は期待値として50,000円に1枚という計算になり、現在排出されている15枚の「天」カードの中から目当てのカードを引く場合、期待値としては75万円近い課金が必要になる。「極」のシクレカードに至っては当選確率が0.02%で、これを引き当てるためには期待値で300万円の課金が必要で、同種のゲームの有料ガチャに比べても極めて低い当選確率に設定されている。 合成成功率の低さと削除金の問題 カード強化のためにはスキルを追加する必要があるが、スキルの追加成功率が低い上にかつては不要なスキルがついた場合は削除に金が必要というペナルティもあったため、ユーザーの不満点の一つになっていた。これに対しては現在スキル入れ替え制度が実装されて不要なスキルを他のスキルと入れ替えられるようになったため、削除金は事実上廃止されたほか、合成用カードを追加スロットに2枚同時に挿入することで合成成功率を上げることも可能になっている。 陣被りの問題 城などの拠点以外では陣からしか部隊を出陣させることができないため、合戦に参加したければ合戦準備期間中に盟主・同盟員や敵城主の拠点の近くなどに陣を張らなければならない。ところが、遠方に陣を張る場合は片道数時間以上かかることも多いにも関わらず、出陣中に目当ての座標に他の城主が先に陣を張ってしまった場合は、陣を張れないうえに出陣のキャンセルもできず、陣張り部隊が往復して帰還するまで待たなければいけないという仕様である。 2016年現在、陣被り防止策として、他の城主が先に陣張りをしている場合には警告が出る。また、昔と比べて陣張り速度が大幅に上昇し、多くのプレイヤーは速度武将を鍛えているたため、現在では問題になることはあまりない。 藤堂問題 2015年8月2日に追加されたカード「極・藤堂高虎」(現在は排出停止)のスキル「普請(天下普請)」が、攻撃で倒した兵の数に応じて合流参加者全員が銅銭を獲得できるというものであったため、同カード所持者が複数いる同盟では一合戦で数十万銅銭を獲得することが可能になり、一握りのプレイヤーとその他の大多数との間に絶望的な銅銭格差が生まれるという問題が発生している。 同カードを利用した談合行為なども行われているにも関わらず、2016年5月10日現在、有効な対策は行われていない。 吉乃問題 2016年4月5日に追加されたカード「極・吉乃」が、吉乃のいる拠点を攻撃した敵部隊の帰還時間を確率で遅延させる(スキルレベル10で2倍で、最大10倍まで効果が重複する。出城の攻撃時などは通常でも帰還に10分以上かかることも多いが、それが最大で10倍になる)という、ゲームの利便性を著しく悪化させる初期スキルを持っていて、遅延を回避するためには吉乃のスキルが発動するたびに80金(=80円)払って便利機能の「部隊の即時帰還」を使うしかないため、大半のプレイヤーのプレイ意欲をそいでしまった問題。 これに対し、吉乃は2016年6月6日をもって排出停止されたが、すでに大量の吉乃が出回っているため、遅きに失した排出停止であった。 津田問題 前出の藤堂高虎の上位互換が追加されたことにより、銅銭格差はさらに広がった また18章より極限スキルが導入されたことにより、さらに模倣スキルの追加枠が増えその結果一合戦で1000万銅銭(取引上限額)を稼ぐことも可能となった 兵一今川問題 17章において追加された覇今川義元の初期スキル効果(武将攻撃力を三倍にする)により、兵を積まなくても十分な攻撃力を出すことが可能となり 兵一での攻撃は一時期が流行した 攻撃側の被害は最大4であるのに対し防御側の被害は最大で100000近くに上る場合もあり 持つもの持たざるものの差が大きく開いた しかし、新たに実装された復刻版花瞬夫人や復活祭などで鈴木重幸が流通したことなどにより、流行自体は終焉へと向かった なお、上記の二枚を持たない城主への攻撃では未だに今川が猛威を振るうこともある ハイパーインフレ問題 現在ixa内の銅銭の価値は飽和状態である 上記の藤堂問題,津田問題,RMT業者問題などに起因するものではあると考えられる 合戦の始まりとともに取引所の相場はみるみる上がっていき、実際に欲しいものを取引所で調達できるのは刷新後合戦までの1週間前後である なお運営による対策は2020年10月現在ない
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