原型機発注とは? わかりやすく解説

原型機発注

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:07 UTC 版)

F-4 (戦闘機)」の記事における「原型機発注」の解説

1954年中頃アメリカ海軍航空局全天候戦闘機提案要求出した。これに対してマクドネル社からは単発のF3H-Eと双発のF3H-G、他にグラマン社ノースアメリカン社から提案提出され結果1954年10月18日マクドネル社はF3H-G案を基にしたYAH-1プロトタイプ2機建造同意書受け取った。しかし、海軍側で要求明確にすることができずにいたため、実用化約束されたものではなかった。とはいえ数ヶ月のうちに要件として半径250海里で2時間上の戦闘航空哨戒実施できる艦隊防空戦闘機とすることが明確になり、F4H-1改称されることとなったマクドネル社のモックアップは4門の20mm機関砲装備することとしいたものの、アメリカ海軍は4発のスパローミサイルの装備のみを要求したしかしながら前述されたこの楽観論は、後にアメリカ海軍はじめとする使用者悩ませる問題引き起こすこととなった。F3H-Gは新基軸となるスパロー胴体下半埋め込み装備変更されまた、M1.5を想定していたライト J65から当時最新鋭ゼネラル・エレクトリック J79-GE-2に変更してM2級とすることとなった要求仕様では火器管制装置技術的信頼性問題から搭乗員数の指定はなく、マクドネル社は単座複座の両案を提示していた。これに対してアメリカ海軍早々に複座案を採択したまた、胴体中心線上の600ガロン入り落下タンク用を除きパイロン廃止されるものとされた。 1955年6月25日に2機の「XF4H-1テスト機と5機の「YF4H-1試作機の正式契約締結された。 NASA研究使用されたF-4A無論初期型であるため機首部分機関砲搭載されていない1965年試作機YF4H-1主翼形状などにおいて量産機との差異確認できる

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原型機発注

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:52 UTC 版)

F-15 (戦闘機)」の記事における「原型機発注」の解説

1969年12月アメリカ空軍は、マクドネル・ダグラス社と開発契約結んだ設計主任はジョージ・グラーフ、空力担当にはドン・マルバーンが就任したまた、セントルイス工場では2基の空対空戦闘シミュレーター開発され研究用いられた。本開発では900時間上の設計改善が行われ、風洞実験では100種類上の主翼形状試験が行われた。 F-4は双発ありながら片方エンジン被弾後に両エンジン停止したり、火災墜落する事例見られた。これを教訓F-15ではエンジン間の縦通材などとして、エンジン周りチタン多用して耐熱性強度確保しさらには消火システム充実させ、燃料タンク配置にも配慮払われた。 エンジンの開発プラット・アンド・ホイットニーゼネラル・エレクトリック提案から、1970年3月プラット・アンド・ホイットニーF100ターボファンエンジン開発契約結んだ初期推力試験1972年3月末までに終了し1年後には型式証明取得するための試験終了させた。 レーダーヒューズ社とウェスチングハウス社の提案から、1970年9月ヒューズ社のAN/APG-63レーダー選定している。 固定武装M61A1機関砲には、当初フィルコ・フォード社で無薬莢式の弾薬新規に開発し使用する予定であったが、不規則な弾道性能に対するフィルコ・フォード社からの開発期間延長申し入れ受け入れず従来弾薬採用することとなった1971年2月アメリカ議会上院歳出委員会はF-14とF-15比較検討行い、F-14はF-15任務をすべて果たせるが、F-15はF-14の任務をすべて果たすことはできないF-15が劣ることを指摘し空軍海軍共に同じ機種採用すべきとの意見挙げられた。これに対し空軍は、F-14は艦隊防衛特化した機体であり、F-15機動性の高い制空戦闘機であると反論した一方アメリカ国防総省内部からはF-15基本とした海軍型艦上戦闘機)のF-15N検討指示する動きもあった。 開発にあたり当初12機、1972会計年度で8機の前生産型を発注しそれぞれ以下のような作業試験割り当てられた。 F1 (1号機) - (71-0280)性能領域探求運用特性外部搭載試験 F2 (2号機) - エンジン試験 F3 (3号機) - 電子装備開発気流速度計測(これ以降機体AN/APG-63火器管制装置搭載) F4 (4号機) - 構造試験 F5 (5号機) - 機関砲兵装兵装射出試験(これ以降機体M61A1 ガトリング砲搭載している) F6 (6号機) - 電子装備試験、及び飛行制御ミサイル発射評価 F7 (7号機) - 兵装燃料兵装 F8 (8号機) - 異常姿勢特に錐もみ特性、高迎角評価 F9 (9号機) - 機体エンジン適合評価 F10 (10号機) - レーダー電子装備試験 T1 (11号機) - 複座型評価。後にF-15S/MTDとなる T2 (12号機) - 複座型マクドネル・ダグラス社の飛行実演機。後にF-15E試作機となる。 F11 (13号機) - 実用試験 F12 (14号機) - コンフォーマル・フューエル・タンク装備機:実用試験 F13 (15号機) - 実用試験 F14 (16号機) - 気象環境試験試験終了後イスラエル売却 F15 (17号機) - 使用されず、イスラエル売却 F16 (18号機) - 実用試験、及び飛行実演後にイスラエル売却 F17 (19号機) - 「ストリークイーグル計画」に使用 F18 (20号機) - 使用されず、イスラエル売却 1972年6月26日初号機マクドネル・ダグラスセントルイス工場完成同日ロールアウト記念式典が行われた。 初号機後日一旦分解されカリフォルニア州エドワーズ空軍基地へC-5輸送機搬送され再度組み立てられ7月27日モハーヴェ砂漠上空マクドネル・ダグラス社チーフテストパイロットのアービン・L・バローズにより、約50分間初飛行実施した1973年7月飛行回数1,000回を数えるまでの間に最大速度マッハ2.5最大到達高度18,290mを記録している。 2年余りに及ぶ原型機による試験・評価作業判明した修正は以下の細部変更止まり原設計堅実さ証明することとなった主翼後部切り落とし 水平安定板へのドッグトゥース追加 エア・ブレーキ大型化とそれに伴う開度制限

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