原型機からの変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 15:43 UTC 版)
機体構造において、いくつかの要素が追加、削除、または修正された。改良復元機の尾翼、翼端、胴体外皮の材質は複合材で作られ、主翼の外皮にはアルミニウムを使用した。 原型機の垂直尾翼と水平尾翼は平板だったが、改良復元機は翼型形状(NACA 0006)に変更された。 原型機の上反角と迎え角は知ることができなかったので、改良復元機では上反角を1度、迎え角を1.5度とした。上反角は図面上の角度を測定して確定し、迎え角は水平飛行のための空力計算によって算出したものである。 原型機の主翼リブの間隔は500〜600mmだったが、改良復元機では600〜700mmに増加した。 トラス構造の解析を行い、不要な部材を除去した。 エンジンは、従来よりもより強力な100馬力のロータックス 912ULS2を採用しており、プロペラは調整可能な2A0R5R70ENが採用された。エンジンの変更に伴い、燃料系統、エンジンの取り付け位置、カウリングが再設計された。スミス DSA-1(英語版)の燃料タンクを改造して16ガロンの燃料を搭載できるようにした。 燃料レベルセンサーとその燃料量警報器、燃料圧力センサー、燃料バルブと逆流防止用チェックバルブが追加された。 操縦系統、器械系統、電気系統がFAR Part 23を基準に再設計された。操縦系統は、2004年の復元機のものとなるべく同じものとするが、機内スペースの拡大、操縦性と利便性の向上のために修正された。 原型機と同様のアナログ式計器を使用するが、改良復元機は電子式計器をメインとし、アナログ式計器(速度計、高度計など)は補助的なものとした。 着陸脚が再設計された。原型機の主車輪は6.00-6 4ply規格のものを使用するが、改良復元機は荷重余裕を増やすために6.00-6 6ply規格のものを使うようにした。 原型機の車輪の支柱はL-16(英語版)のものをそのまま使用したが、改良復元機では同等のエアロンカ モデル11(英語版)の支柱を使用した。 原型機はフロートを装備可能なように設計されたが、予算不足からフロートを調達できず、実際に装備されることはなかった。改良復元機ではFULL LOTUS FL950モデルのフロートを装備することができる。 航空機用パラシュート(Ballistic Recovery Systems)、ブラックボックスを装着した。 その他いくつかの部分で修正と追加が行われた。
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