モハーベ‐さばく【モハーベ砂漠】
モハーヴェ砂漠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/28 12:03 UTC 版)
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モハーヴェ砂漠(モハーヴェさばく、Mojave Desert)は、アメリカ南西部のカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがる砂漠。
概要
面積は65,000 km2 以上[1]。 テハチャピ山脈、サンガブリエル山脈、サンバーナディーノ山脈が西と南の境界になっている。 標高は1,000から2,000 m程度で年間降水量は150 mm以下である。
乾燥した場所にもかかわらず、地下水とカリフォルニア用水(en:California Aqueduct)による灌漑でアルファルファが栽培されている。夏は40℃を超える高温となるが、冬は寒く雪が降る場所もある。
モハーヴェ砂漠はデスヴァレーを含んでいる。1984年、モハーヴェ砂漠とコロラド砂漠一帯のデスヴァレー国立公園、ジョシュア・ツリー国立公園、サンタロサ山脈野生生物保護区、アンザ・ボレゴ砂漠州立公園はユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。
かつてモハーヴェ砂漠には多くの鉱山町があったが、現在その大半はゴーストタウン化している。また「旅客機の墓場」の異名を持つモハーヴェ空港があることでも知られている。ここでは航空会社が手放した旅客機を整備保存しているが、買い手が見つからず解体される機体も少なくない。
第二次世界大戦中、多くの日系人が収容されていた強制収容所の1つであるマンザナール収容所も、この砂漠地帯の中にあった。
干上がった川底を道だと思い込んでドライブを楽しむ人々もいるが、砂地が少なく岩盤が剥き出しのこの砂漠で雨が降れば雨水は地面に吸収されずに水かさが増加して川に集中、10km以上離れた場所の集中豪雨が原因で鉄砲水と化すことも少なくない。
主要都市
モハーヴェ砂漠にある都市は、ヴィクターヴィル、バーストウ、パームデール、リッジクレスト、ニードルズ、ラスベガスなど。
メディアの中で
映画『バグダッド・カフェ』の舞台としても知られる。映画『世界侵略: ロサンゼルス決戦』の終盤で臨時作戦基地として登場した。またベセスダ・ソフトワークスのゲームソフト『Fallout: New Vegas』の舞台でもある。
その他
Appleが開発・販売しているMacintoshのOS、macOSの2018年バージョンであるmacOS Mojaveの名前の由来にもなっており、標準の壁紙もモハーヴェ砂漠となっていた。

脚注
- ^ “Britannica.com”. 28 Nov 2024閲覧。
- ^ “Mojave and Colorado Deserts Biosphere Reserve, United States of America” (英語). UNESCO (2019年7月). 2023年2月20日閲覧。
関連項目
モハーヴェ砂漠
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「カリフォルニア州の地理」の記事における「モハーヴェ砂漠」の解説
カリフォルニア州南東部にはゴツゴツした砂漠が複数ある。これらの砂漠は、冷たい海岸沖の潮流が水分の蒸発を抑え、山脈の雨蔭であるために降水が少なかったことの組み合わせで生じた。偏西風が大洋から内陸部に向かって吹く。山脈の上を空気が通過するとき、断熱冷却によって空気中の水分をほとんど山に落として行く。この空気が山脈の反対側で海水面の高さに下降すると、再圧縮され暖かく乾燥した空気が砂漠地帯をカラカラに乾燥させる。風が内陸側から吹くとその結果として暑く乾燥したフェーン風が起こる。この風はサンタアナ風と呼ばれている。 モハーヴェ砂漠はその北西部を半島状のテハチャピ山地によって仕切られ、また南西部はサンガブリエル山脈とサンバーナーディーノ山脈で区切られている。これら西部にある境界がはっきりしているので、パイをスライスした形のアンテロープ・バレーを形成している。このバレーの外形は、サンアンドレアス断層とガーロック断層という2つの大きな断層によって形作られた。モハーヴェ砂漠は東のネバダ州にまで広がっている。降水量は年平均6インチ (150 mm) 以下であり、標高は3,000フィート (1,000 m) から6,000フィート (2,000 m) である。高地の砂漠であるアンテロープ・バレーのような地域では毎年雪が2、3度は降っていたが、最近では年に1回以下と降雪の回数が少なくなっている。モハーヴェ砂漠にある都市や町の大半は比較的小さい。その中での大都市はパームデールとランカスターである。しかし、歴史あるアメリカ国道66号線の西端だったバーストウのように小さくても有名な町がある。モハーヴェ砂漠にはアメリカ大陸で最も標高が低く、最も暑い地点であるデスバレーがあり、7月下旬や8月上旬の気温は 120°F (49℃) に近づくのが普通である。
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