タール砂漠とは? わかりやすく解説

タール砂漠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 06:37 UTC 版)

上空からの様子
画面下のカッチ大湿地は塩分が多いので白く写っている

タール砂漠 (Thar Desert)(大インド砂漠 Great Indian Desertともいう)は、インドラージャスターン州パキスタン東部にある砂漠で、インダス川が砂漠の西方を流れ、流域はインダス文明が栄えた。アラビア海との間にカッチ大湿地がある。砂漠は南北650km、東西360km、面積は約200,000km2。年間降水量は250mm以下。点在するオアシスジョードプルビーカーネールジャイサルメールなどのオアシス都市が発展している。

タール砂漠の位置 (オレンジ色)

砂漠で唯一の川であるルニ川が南東部を流れカッチ大湿地に注ぐ。砂漠の灌漑可能な箇所には、総延長600kmにも及ぶインディラ・ガンディー運河(en:Indira Gandhi Canal)が流れ、運河付近では灌漑農業がされているが、水位上昇・塩分増加・農地水没といった影響も出ている。

植生は、矮性の有棘植物が散在する程度となっている[1]

ラージャスターン州は1970年代から石油の採掘が始まり、インド陸上の大産油地になっている。 また近年は大規模な太陽光発電施設が多く建設されている。

タール砂漠を渡る商隊
インディラ・ガンディー運河

出典

  1. ^ 原敬造「インドのりんぎょう」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p40 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行

外部リンク

座標: 北緯26度59分04秒 東経71度00分06秒 / 北緯26.984444444444度 東経71.001666666667度 / 26.984444444444; 71.001666666667


タール砂漠

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インドの地理」の記事における「タール砂漠」の解説

詳細は「タール砂漠」を参照 タール砂漠は大インド砂漠とも呼ばれインド西部にある熱砂漠である。パンジャーブ州ハリヤーナー州ラージャスターン州グジャラート州の4州にまたがり総面積は約208,110平方キロメートルである。このうち61%はラージャスターン州にある。砂漠国境越えてパキスタンまで続きチョリスタン砂漠よばれる砂漠は最西端一部地域では砂の砂漠だが残り地域では岩だらけである。 タール砂漠の成り立ちはよくわかっていない。ある地質学者砂漠歴史を4千年から1万年見積もっているが、別の者はこの地域不毛化はもっと昔に遡るという。この地域温度差端で夏は摂氏45度以上、冬は氷点下になる。年間降雨量は最西端120mm東部で375mmである。降雨少なさが目立つが、この一帯そもそもベンガル湾モンスーン南西風)の通り道ではない。アラビア海からの南西風アラーヴァリー山脈遮られ沙漠降雨もたらさない不毛な地域土壌砂地ローム質である。その硬度深度地形によってさまざまである低地ローム層比重大きく粘土炭酸カルシウム石膏などからなる硬盤があろう。人口密度が低いためインド他地域比べる人口与え環境への影響少ない。

※この「タール砂漠」の解説は、「インドの地理」の解説の一部です。
「タール砂漠」を含む「インドの地理」の記事については、「インドの地理」の概要を参照ください。

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