初代 ZF1/2型(2010年 – 2017年)
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「ホンダ・CR-Z」の記事における「初代 ZF1/2型(2010年 – 2017年)」の解説
2007年10月26日 - 東京モーターショーで、CR-Zコンセプトが初公開された。この時は、ハッチバックのスポーツハイブリッドカーであること以外の詳細は、明かされなかった。同年12月19日の年末社長会見において、当時のホンダ社長の福井威夫が、これをベースにした車を市販すると発表した。2008年12月22日から2009年1月19日までホンダ本社で行われたHonda Green Machine企画展に、インサイト・コンセプトやFCXクラリティと共に展示された。 2009年7月13日 - 伊東孝紳の社長就任後初記者会見において、2010年2月に日本国内で発売されることが発表され、同年10月の東京モーターショーにおいては、より市販モデルに近い「CR-Z CONCEPT 2009」が出展された。 2010年1月11日 - 量産モデルが北米国際オートショーでデビューし、合わせて日本国内仕様の概要も発表された。 2月25日 - 日本国内においても発表された(発売は翌2月26日)。 3月24日 - 目標月間販売台数1,000台に対し、10倍の10,000台の受注を達成したことを発表した。なお購入者のうち、4割がハイブリッドカーとして世界初となる6速MT車であった。 11月2日 - ラスベガスで行なわれた 2010 SEMAトレードショーで、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントにより製作された2種類のコンセプトカー「CR-Z Hybrid R」と「CR-Z Racer」が公開された。このうち「CR-Z Racer」は、12月3日から行われる25時間耐久レースに参戦した。予選でE3クラスのポールポジションを獲得し、決勝では2位に入賞した。 11月9日 - 2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞した。 11月10日 - 2010年度グッドデザイン金賞を受賞した。 12月15日 - ホライゾンターコイズパール(外装)とブラック×シルバー(内装)の組み合わせが、オートカラーアウォード2011グランプリを受賞した。 12月22日 - 日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞を記念し、「α」をベースに、専用色アルミホイール、金属製ペダル(アクセル、ブレーキおよびクラッチ)、「Honda HDDインターナビシステム」を装備した「日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車」を発表した(発売は2011年1月14日、同年3月31日受注分までの期間限定販売)。ボディカラーは専用色のみの設定で、運転席側のクォーターガラスに日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念ステッカーが貼り付けられた。 2011年7月19日 - 新グレードとして、専用色内装(フロントシート、ドアライニング、メーターバイザーおよび6速MTのみシフトブーツ)、専用色アルミホイール、金属製ペダルを採用した「α・Black label(ブラックレーベル)」を追加した(発売は8月8日)。併せて、一部改良を行い、「α・Black label」と「α」には2012年3月までの期間限定でオプションカラーを追加設定した。 10月6日 - ホンダコリアを通じて韓国で発売を開始した。 2012年1月26日 - シート表皮、ドアライニング、ステアリングスイッチ、シフトノブ&ブーツステッチ(6速MT車のみ)をボルドーで統一し、ペダル類にメタル製のプレミアムペダルを採用した特別仕様車「α・Dressed label(ドレスト レーベル)」を発売した(発売は5月31日までの期間限定販売)。ボディカラーは新色で本仕様専用色を含む4色を設定した。 9月27日 - マイナーチェンジを発表した(発売は翌9月28日)。日本国内におけるホンダ製のハイブリッドカーでは初となるリチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー電圧を高めたことでモーター出力を向上した。エンジンは、高回転化するとともに内部の抵抗を軽減し、出力を向上した。発電頻度の低減やCVTの効率向上も合わさって燃費を向上した。さらに、力強い加速を瞬時に実現できるPLUS SPORTシステムも採用した。外装ではフロントバンパーやリアディフューザー等のデザインを変更し、8連LEDポジショニングランプを採用した。内装も素材やデザイン、配色の変更を行った。また、専用サスペンションチューニングを施すとともに、17インチ軽量アルミホイール(「α・Master label」に標準装備、「α」でもオプションにて装備可能)を採用したことでコーナリング性能と乗り心地を高次元で両立した。なお、今回のマイナーチェンジに伴い、車両型式がZF2型となった。 同日、M-TECが「Honda CR-Z MUGEN RZ」を発表した。300台限定で11月26日から販売される。エンジンは遠心式スーパーチャージャーを追加するなどのチューニングが施され、最高出力は30%アップの156PSとなっている。また、ボディーカラーは青色のみとなり、内装はボディカラーに合わせて青と黒でまとめられている。価格は449万4,000円。 2013年4月18日 - 特別仕様車「α・Dressed label II(ドレスト レーベル ツー)」を発売した(同年7月31日受注分までの期間限定販売)。フロントシートに車名ロゴの刺繍とブルーステッチを施した合成皮革とファブリックの専用カラーコンビシートを採用し、ステアリングホイール、シフトノブ、シフトブーツにブルーステッチを施した(シフトノブとシフトブーツはMT車のみ)。また、17インチアルミホイールは旋回性能を高めるため軽量タイプとなり、メタル製のプレミアムペダルを装備した。ボディカラーは特別設定色を含む3色を設定した。 10月10日 - 一部改良が行われた。メーカーオプションが追加され、「α・Master label」にルーフ・テールゲート・ドアミラーをブラックでまとめた専用2トーンエクステリア塗装、前席にプライムスムース×ラックス スエードのコンビシートを採用した専用シート表皮、ブラックドアライニング、本革巻ステアリングホイール(パンチングレザー/シルバーステッチ)、ピアノブラック調のステアリングガーニッシュ&シフトレバーエスカッションパネルを装備した「2トーンカラースタイル」を、全グレードには「ナビ装着用スペシャルパッケージ」をそれぞれ追加した。そのほか、16インチアルミホイールをブラックの切削タイプに変更した。 2014年5月22日 - 特別仕様車「α・Dressed label III(ドレスト レーベル スリー)」を発売した。今回は2013年4月発売の「α・Dressed label II」のバージョンアップ仕様となっており、フロントシートに採用されている青の縫製とロゴ刺繍を施した専用カラーコンビシートがプライムスムースとファブリックの組み合わせとなり、メタル製ペダルにラバー突起を追加、さらに、ナビ装着用スペシャルパッケージ、IRカット<遮熱>/UVカット機能付フロントウィンドウガラス、IRカット<遮熱>/スーパーUVカットドアガラスが新たに特別装備された。ボディカラーは特別設定色の「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」を含む4色を設定するほか、「2トーンカラースタイル」も設定可能である(「2トーンカラースタイル」を設定した場合、フロントシートやステッチが「2トーンカラースタイル」設定時の仕様に変更となる)。 11月13日 - 特別仕様車「α・Dressed label IV(ドレスト レーベル フォー)」を発売した。「α・Dressed label」シリーズの第4弾となる本仕様車では、「α・Dressed label III」の特別装備内容から一部変更し、前席の専用シートをロゴ刺しゅう入りタンレザーシート(運転席&助手席シートヒーター付(助手席は座面のみ))に変更し、インテリアにもタンレザーを採用。シート・ステアリング・シフトノブ&ブーツ(MT車のみ)に専用カラーのステッチを施した。装備面では新たに前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)を追加した。ボディカラーは「クリスタルブラック・パール」と特別設定色の「プレミアムディープロッソ・パール」の2色を設定。また、「α・Dressed label III」同様、「2トーンカラースタイル」も設定可能である(「2トーンカラースタイル」設定時、ボディカラーは「プレミアムホワイト・パール」のみとなる)。 2015年8月27日 - 2度目のマイナーチェンジを発表した(発売は10月19日)。タイプ構成を「α」と「α・Master label」の2タイプに集約するとともに、外観デザインを刷新し、フロントフェイス(バンパー・グリル)、リアバンパー、サイドシルガーニッシュのデザインを変更し、従来のポジションランプに加え、ヘッドライトとターンランプにもLEDを採用。アルミホイールは新デザインに変更した。ボディカラーには「プレミアムベルベットパープル・パール(オプションカラー)」を、「2トーンカラースタイル」にはブリリアントスポーティブルー・メタリックとブラックルーフの組み合わせを設定した。装備面では電子制御パーキングブレーキとプッシュエンジンスタート/ストップスイッチを新たに採用し、コンソールボックスを内蔵したアームレストを追加。メーカーオプションのラインナップも拡大し、静電式タッチパネルを採用したHondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器、360Wアンプと7スピーカーで構成された「ハイパワーサウンドシステム」、「3モードドライブシステム」のモードに連動してエンジン音を車内のスピーカーに出力するアクティブサウンドコントロール、車内のノイズに対して逆位相の音をスピーカーから出力してノイズを打ち消すアクティブノイズコントロールを新たに設定した。走行性能ではリアトレッドを10mm拡大するとともにサスペンションのダンパー減衰力やバネレートの見直しによりハンドリングを改善し、ブレーキディスクのサイズを15インチに変更し、キャリパーピストン径やマスターパワーシリンダー径も拡大したことでブレーキ性能を向上した。安全面も強化し、シティブレーキアクティブシステム、サイドカーテンエアバッグ(前席/後席対応)、前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)で構成された「あんしんパッケージ」を新設し、「α」にメーカーオプション設定、「α・Master label」に標準装備した。同月までの新車登録台数の累計は3万8962台 2016年6月9日 - 特別仕様車「α・Final label(ファイナル レーベル)」を発表した(翌6月10日販売開始)。2016年内をもって生産終了、2017年初頭をもって販売終了することに伴って発表されたモデルで、「α」をベースに、「CR-Z Final label」ロゴを入れた前席専用ブラックコンビシート(シートはロゴ刺しゅう入り)とアルミ製コンソールプレート、ブラックのプライムスムース・ドアアームレスト、専用マット塗装17インチ軽量アルミホイール、ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ、ナビ装着用スペシャルパッケージ、プレミアムペダル、トノカバーを特別装備した。ボディカラーは専用色の「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」を含む3色を設定するほか、2トーンカラーも2色設定される。 2017年1月 - 販売を終了。公式サイトからも削除され、今まで販売したクルマ(中古車カタログ)へ移動した。
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