社長就任後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:39 UTC 版)
同年4月の取締役会で社長に就任し、叔父で会長の谷政二郎(松菱創業者、津松菱経営者)と丸物の経営を行った。1962年(昭和37年)には伊藤忠商事からの要請を受けて業務提携した。しかし、伊藤忠と共同出資で大阪市東淀川区(淡路駅付近)や大阪府羽曳野市に開業したスーパーマーケット「マックストア」も軌道に乗らず全店舗閉鎖となり、新宿丸物(新宿三丁目、現・伊勢丹新宿店 メンズ館付近)も閉店・会社清算に追い込まれている。 そんな中、近畿日本鉄道(現在の近鉄グループホールディングス)は直営の阿倍野店・上本町店や傍系の四日市近鉄百貨店(当時)以外に百貨店が無かったので、丸物に提携を申し入れた。伊藤忠商事が提携を打ち切る意向だったのでこれを受け入れた。まもなく、「広島から京都高等工芸(現在の京都工芸繊維大学)に入学し、帰郷の際は丸物で土産を買って帰った」という橋本達吉が近鉄百貨店から送り込まれて営業本部長になり、2年後に本店長となった。 その後は業績が低迷していた東京丸物や新館を建築する余裕がなかった豊橋丸物を堤清二らの西武百貨店と資本・業務提携を経て売却し、いったんは移転した八幡丸物も撤退するなど事業の整理を進める一方、近鉄百貨店と同じ三越との業務提携に踏み切るなど、橋本と共に近鉄グループの一員として丸物の再構築を図った。
※この「社長就任後」の解説は、「中林仁良」の解説の一部です。
「社長就任後」を含む「中林仁良」の記事については、「中林仁良」の概要を参照ください。
- 社長就任後のページへのリンク