上本町店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 15:34 UTC 版)
当地では大阪電気軌道(大軌)の建物で「三笠屋百貨店」が営業し、一説によると阪急うめだ本店よりも先にできたターミナルデパートともいわれる。 当店は紳士協定に基づいて三笠屋百貨店が退店した後、「大軌百貨店」として開業し、やはり上本町駅のターミナルデパートとして機能してきた。しかし、近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)まで難波線が延伸するなど環境の変化もあり、現在は文教地区に立地する店として性格を変えつつある。訪日客が多く、年間売上高1000億円を超える本店に対し、上本町店は地元客が多い売上高240億円強(2018年度)の中型店である。Osaka Metro谷町線で本店まではたった2駅であるが、大阪市内の百貨店としては足元商圏の顧客や50歳代以上の顧客が多く、本店とはターゲット層が異なるのが特徴である。 しかし、近年は高層マンションが近隣に立ち並び、30~40歳代の住民が増加している。そのため、既存の比較的高齢な客に限らず、新規顧客を取り込むため、幾度かの改装を繰り返している。 2016年春には約2億6千万円をかけて、子供服売場、スポーツ用品売場、婦人洋品売場について大型専門店を新規導入するほか、地下2階に富澤商店やゴディバを入居させるなどデパ地下の強化も実施。大規模なリニューアル効果もあり、売上高は2017年6月より9か月連続で前年を上回って推移した。2018年度も引き続き改装を実施し、特に次世代顧客の取り込みを目的に専門店(「ニトリ」の小型店舗「ニトリEXPRESS」)の導入や食料品売場の改装を実施するなど店舗のリニューアルが続けられている。 2021年5月28日の組織改正では橿原店とともに「百貨店事業本部」から「商業開発本部」に移管され、ローコストな専門店中心の運営体制へのシフトを図る。 また、親会社の近鉄グループホールディングスでは将来的には周囲も含めた再開発も検討している。
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