内政・外交に携わるとは? わかりやすく解説

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内政・外交に携わる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 19:35 UTC 版)

小栗忠順」の記事における「内政・外交に携わる」の解説

文久元年1861年)、ロシア軍艦対馬占領事件発生事件の処理に当たるが、同時に幕府対処限界感じ江戸に戻って老中対馬直轄領とすること。 今回事件折衝は正式の外交形式で行うこと。 国際世論訴え場合によっては英国海軍協力を得ること。 などを提言したが、容れられず外国奉行辞任した文久2年1862年)、勘定奉行就任し名乗り小栗豊後守から上野介変更する幕府財政立て直し指揮する当時幕府海軍力強化のため44隻の艦船諸外国から購入しており、その総額は実に3336千ドル上った小栗は、駐日フランス公使レオン・ロッシュ通訳メルメ・カション親しかった旧知栗本鋤雲通じてロッシュとの繋がり作り製鉄所についての具体的な提案練り上げた。当初は縁のあるアメリカ人招聘しようとも考えたが、当時アメリカ南北戦争で国が疲弊し外国助け余裕がなかったため、結果的にロッシュとの繋がりができたフランス中心招聘となった文久3年1863年)、製鉄所建設案を幕府提出幕閣などから反発受けたが、14代将徳川家茂はこれを承認し11月26日実地検分始まり建設予定地横須賀決定された。なお、建設際し多くを必要とすることから、上野国甘楽郡中小坂現在の群馬県甘楽郡下仁田町中小坂)で中小坂鉄山採掘施設の建設計画し武田斐三郎などを現地見分派遣した見分結果鉄鉱石埋蔵量莫大であり、ついで成分分析の結果鉄鉱石鉄分極めて良好であることが判明した。ただし、近隣での石炭供給が不十分であるので、しばらくの間木炭使った高炉建設すべしとの報告受けている。また慶応元年1865年)には高炉使用する木炭確保するため、御用立木使用について陸軍奉行協議をしている。 慶応元年1865年11月15日横須賀製鉄所(後の横須賀海軍工廠)の建設開始費用4年継続総額240ドルで、これが後の小栗逮捕における徳川埋蔵金説に繋がったとも言われるが、実際に万延二分金などの貨幣の増鋳による貨幣発行益により建設費用賄っていた。横須賀製鉄所建設巡っては、相当な費用の負担を強いることから幕府内部反対論強く建設地横須賀にすることへの反対論もあったが、工作機械類がフランス発注済であり、最終的に製鉄所建設された。多く反対押しきれたのは、計画進捗迅速であり、外部がこれを知った時には取りやめることが不可であったからである。 小栗横須賀製鉄所首長としてフランスレオンス・ヴェルニー任命した。これは幕府公認事業では初の事例だったが、この人事により職務分掌雇用規則残業手当社内教育洋式簿記月給制など、経営学人事労務管理基礎日本導入された。また、製鉄所の建設きっかけ日本初フランス語学校・横浜仏蘭西語伝習所設立ロッシュ助力もあり、フランス人講師招いて本格的な授業行った。この学校卒業生には明治政府貢献した人物が多い。 小栗陸軍の力も増強するため、小銃・大砲弾薬等の兵器装備品国産化推進した文久2年1862年12月銃砲製造責任者に任ぜられると、それまで韮山代官江川英武任されていた湯島大小砲鋳立場幕府直轄として関口製造所統合し組織合理化当時多発していた製造不良低減着手したこれに伴いそれまで実務取り仕切ってきた江川の手代の代わりに武田斐三郎、友平栄などの気鋭技術者関口製造所責任者として新たに登用した。また、ベルギーから弾薬火薬製造機械購入し滝野川反射炉一角設置日本初西洋式火薬工場建設した小栗更なる軍事力強化のため、幕府陸軍フランス軍人に指導させることを計画する慶応2年12月8日1867年1月12日)、フランス軍事顧問団到着翌日から訓練開始された。また軍事顧問団と時を同じくしてフランスに、大砲90門、シャスポー銃10,000丁を含む後装小銃25,000丁、陸軍将兵用の軍服27,000人分等の大量兵器装備品発注購入金額総計72ドルにも上った経済面では、慶応2年1866年)には関税率改訂交渉尽力し、特にフランスとの経済関係緊密にし、三都商人結んで日本全国商品流通掌握しようとした。これが後の商社設立に繋がることとなる。翌慶応3年1867年)、株式会社兵庫商社」の設立案を提出大阪の有力商人から100万両という資金出資を受け設立した。これは資本少なさから日本商人海外貿易不利益被っていることを受け、解決には大資本商社が必要との認識よるものであった100万両という設立資金は、当時設立されていた株式会社中でも大きく抜きん出たものであった8月9日日本初本格的ホテル築地ホテル館建設が始まる。これは小栗発案主導のもとに清水喜助らが建設したもので、翌年8月10日完成するこのように小栗財政経済及び軍事上の施策大い見るべきものがあり、その手腕については倒幕派もこれを認めざるを得なかった。

※この「内政・外交に携わる」の解説は、「小栗忠順」の解説の一部です。
「内政・外交に携わる」を含む「小栗忠順」の記事については、「小栗忠順」の概要を参照ください。

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