主な戦役
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第四次奇居子防衛戦 第1話の100年前に発生したガウナとの大規模戦闘。 戦闘末期に落合が起動した融合個体が暴走してカビザシを投棄してしまったため、シドニア居住区内へガウナ2体が侵入、カビザシを回収して戻った斎藤ヒロキの活躍により全滅は免れたが、417名の生存者を残し人口の99%が失われる大惨事となった。 この危機から早期に立ち直るため、科戸瀬ユレの提案で少ない食料でも生きられる光合成能力を付加する遺伝子改造が実施された。また、これ以降はガウナとの遭遇を回避することに徹していたため、第1話時点では最後の直接戦闘でもある。 原作では回想としてのみ語られているが、アニメ第1巻にBD特典として書き下ろし漫画『シドニアの騎士 前日譚 第四次奇居子防衛戦』が収録されている。シドニアの騎士 前日譚 第四次奇居子防衛戦 回想とは若干シナリオが異なるが、落合(融合個体二号)出現時にはこちらのシナリオに沿う様、本作の設定が変わっている。 100年前、シドニアはシュガフ船の接近を受け、落合(オリジナル)はカビの投棄を小林に提案する。しかし小林は、シドニアがカビを持たない時代でもガウナの襲撃を受けたとして拒否、ガウナとの決戦を決意する。落合(オリジナル)は小林の命令により、ガウナ学に関する研究をとりあげられる。しかし、落合(オリジナル)の謀略によりシドニアの各所で爆発が発生。同時にカビザシ全てがシドニアから投棄され漂流する。落合(オリジナル)は融合個体に搭乗し、シドニアを降りる事を小林に宣言し、融合個体によってシドニアを攻撃する。斎藤ヒロキ率いる斎藤班は融合個体を目撃するも、ヒ山ララァの願いによりカビザシの回収に向かう。ヒ山は落合(オリジナル)の説得を試みる。その時シュガフ船はシドニアに向かってガウナを射出。この時、落合(オリジナル)が乗る融合個体が暴走、ヒ山班に取り押さえられる。ガウナ襲撃に備え、居住塔中心部への一般船員が避難する中、一体目のガウナがシドニア内部に侵入。居住塔中心部への攻撃を開始する。そして二体目のガウナが侵入し、斎藤がカビザシを持ってシドニアに戻ってきた時には居住区に明かりは無かった。小林も避難しようとしていたが、二体目のガウナと遭遇。その危機を一体目のガウナを倒してきた斎藤によって救われる。そして、以後本編で語られる混乱の時代を経て、斎藤を失った小林は谷風長道との出会いを、英雄との再会として失われていた喜びを取り戻す。 第九惑星戦役 大シュガフ船がレム恒星系の惑星セブンへ侵攻、移民者を全滅させたことに端を発する一連の戦い。アニメ版第二期のサブタイトルにもなっている。 戦いは避けられないと判断したシドニアは大シュガフ船を破壊し、ガウナを殲滅するための補給と拠点獲得のため、同じ星系内の惑星ナインを確保する事を最初の目的とした。ガウナ側もこれを予測し紅天蛾を初めとした多数のガウナを配していたが、融合個体と新たに投入された高コスト実験機の活躍により、ナインはシドニアの拠点となる。居住にこそ適さないものの、環を構成する多数の岩塊が天然の防壁と物資の供給源となり、以後ガウナとの攻防を繰り返しつつ、着々と決戦の準備を進めていく事になる。大シュガフ船本体破壊作戦 大シュガフ船撃破のために立案された作戦、小林曰く大シュガフ船総攻撃作戦。本来はシドニア(惑星ナイン)と大シュガフ船(惑星セブン)が恒星レムを中心に真反対になる最も距離の離れた時期に戦力を整えてから攻撃する予定であったが、大シュガフ船の本体数が増加している事実と落合(融合個体二号)の出現により、急遽発動された。 鶴音型戦術防巡艦3艦隊27隻(第1攻撃艦隊、第2攻撃艦隊、観測艦隊に各9隻づつ)、完成している全一九式衛人、融合個体と2つの重力子放射線射出装置で構成されるシドニアのほぼ全戦力を投入。作戦の前段階として8つの半自律転換機構をレムの公転軌道に投入、エネルギーを蓄積させる。作戦第一段階にて観測艦隊が惑星シックスに向かい、残る2つの攻撃艦隊が最低1つの転換機構をレムで回収する。作戦第二段階では、観測艦隊に所属するイザナの高度な探索能力によって大シュガフ船の主本体を走査し、攻撃艦隊がその情報を元に転換機構のエネルギーを使用した重力子放射線射出装置で、主本体への超長距離狙撃攻撃を行うという大規模作戦。 航路の半分を過ぎまでは順調であったが、第2攻撃艦隊が今までにない規模の小シュガフ船に攻撃を受け、壊滅・行方不明となる。小林は二零式による緊急支援を決定し、谷風を残存艦隊の救援に向かわせるべく東亜重工に二零式の完成を急がせ、若干未完成であったがロールアウトする。そんな中で修復を終えた落合(融合個体二号)が第1攻撃艦隊に向い、さらに第2攻撃艦隊を壊滅させた小シュガフ船の同型がシドニアと第1攻撃艦隊の両方に同時に多数出現。谷風は新型推進機関単輸送船・月航により第1艦隊へと向かう。第1艦隊は纈の機転により、重力子放射線射出装置を新型推進機関に改造してガウナ側戦力から脱出するも、その先で落合(融合個体二号)が待ち受けていた。落合の攻撃により、転換機構一つと防准三隻が破壊されるが、衛人隊の連携攻撃と水城の重質量砲による艦砲射撃で撃退、落合は逃亡する。ガウナ戦力が第一艦隊に追いついてしまったが、第三艦隊の応援が到着し、ガウナ船団への反撃を開始。シドニアは継衛改二に搭乗した岐神を筆頭とした岐神班ほか残存戦力全てを展開して防衛を開始する。シドニアの高出力ヘイグス粒子砲と衛人隊の連携攻撃によりシュガフ船を一隻破壊、しかし残り5隻が合体しシドニアより遥かに巨大なシュガフ船となる。合体したシュガフ船はシドニアを捕食しようとして、シドニアは海水槽を失い居住区に侵食が始まった所で主砲・主芯軸重質量砲を発射。シュガフ船は粉砕される。残った主本体を破壊する為に岐神班が向かった。連結型シュガフ船は既にエナを再生しつつあったが、岐神と稲汰朗により主本体を破壊。シドニアは船体の1/4を失う大破をしたが防衛に成功した。第2艦隊はつむぎの身を挺した献身により一隻が脱出に成功、ガウナからの追撃も谷風によって小シュガフ船を一撃で破壊、安否が確認される。谷風は重態のつむぎをつれて第1艦隊の救援に向かった。第一艦隊を包囲したシュガフ船は結合を説き27万3千体ものガウナとなって第一艦隊への攻撃を開始したが、その包囲網を突破しようとする際谷風が合流、突破口を確保する。個別撃破によってガウナをほぼ駆逐し、谷風が落合との命がけの一騎討ちで確保した転換装置によって大シュガフ船を攻撃、これを撃破する。しかし、セブンは大シュガフ船が残したエナに覆われエナ汚染が危惧されたが、理由は不明だがエナにより地球環境を再現するテラフォーミングが為された。
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