ヴァルカニア王国
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「グローランサーIV」の記事における「ヴァルカニア王国」の解説
ベルハルト・ミュンツァー 声:稲田徹(PS2) / 宮崎寛務(PSP) ヴァルカニア王国が誇る一騎当千の精鋭、ロイヤル・ガードの一員。見た目の割には若く、30代前半である。アルフォンスやディアーナより年上のため、リーダー的存在である。国民や部下への心配りの出来る優しい人物。ヴァレリーをラインファルツ基地から誘拐した張本人だが、その優れた人柄に接してきたヴァレリーに心酔されており、ヴァレリーに「あの方のようになりたいと思う」と言わしめる程。 戦争勃発後は親を無くした戦災孤児を引き取ることをヴァルカニア王が奨励したため、戦災孤児の少女ラティカの養父となる。良き指揮官であると共に良き父親である人格者だが、戦場に立てば凄まじい威力の剣術を振るう。 オーディネルとの戦争勃発により、かつての同僚アルフォンスと敵対することになる。戦いの果てにアルフォンスを追い詰めるも、駆けつけたクレヴァニール達の加勢により致命傷を負い、手当ての甲斐なくシルヴァネールが見守る中息を引き取った。なお、クリストファーが胸に抱える病を知っており、彼のために薬を手渡す場面もあった。 なお、ファーストネームの「ベルハルト」はゲーム中には一切登場せず(「B・ミュンツァー」と表示)、『グローランサーアートワークス』など、一部の書籍でのみ確認できる。 PSP版では彼と共闘するイベントが追加され、更には新規に追加されたラティカ関連のイベントをこなすことで生存が可能となった。その場合でも療養のために戦場から身を引くことになるが、アイゼンヴァント山の最終決戦には加勢する。旧ルートでも生存可能になった数少ないキャラだが、新ルート以外では以後の出番は無い。 ディアーナ・シルヴァネール 声:園崎未恵 ロイヤル・ガードの紅一点で、レブラントの領主でもある。ヒエンの姉の娘、即ちヒエンの姪であり、彼と同様の二刀流剣術を使う。幼い時に父を亡くし、後に母とも他界したことから、祖国ヴァルカニアを実の親のように思い生きてきた。そのため、国家や元首であるヴァルカニア王への忠誠心は高い。また、ロイヤル・ガードの同僚であるミュンツァーやアルフォンスに対して強い仲間意識を持っている。 デュルクハイムがヴァルカニアに宣戦布告後は、一軍を率いてルードヴィッヒ率いるヴァルカニア方面軍と対峙する。しかし、デュルクハイム軍の主力がイグレジアスとの最前線に展開しているイグレジアス方面軍であった影響で与えられた兵力は小さく、ようやく来るはずだったシモンズ率いる援軍もマーキュレイの王都マーキュリアへ回される有様だった。その後、マーキュレイ・オーディネル連合との戦争勃発後は引き続きデュルクハイムと対峙していたが、ミュンツァーの戦死後は彼女の軍勢がデュルクハイムとマーキュレイ・オーディネル連合双方と刃を交えることになる。 やがて戦いはマーキュレイ・オーディネル連合側が優位となるも、ヴァルカニア王の元で遺跡から運び出され組み立てられていた巨大魔動砲が完成し、進軍中のマーキュレイ・オーディネル連合軍に大打撃を加える。そして、ヴェスターの手でアルフォンスも討たれるが、クリストファーがアルフォンスの後継者として指揮を取り、巨大魔動砲もクレヴァニール達に破壊されたためヴァルカニアの劣勢は確定してしまう。シルヴァネールはそれでもなお祖国やヴァルカニア王のために戦う覚悟を決め、王都目前まで迫ったクレヴァニール一行と最後の戦いを展開する。 しかし幾多の戦績を重ねたクレヴァニールたちには及ばず、部下たちは破れ、自身も撤退を余儀なくされた。ヴァルカニア王は最早敗北は確定したとし、民を守るため降伏の証として自らの首を届けるようシルヴァネールに命じる。かくしてシルヴァネールは無念を噛み締めながらマーキュリアの王宮に王の首を届け、降伏した。この時その場に居合わせたクリストファーから優しい言葉をかけられる。その後、未だ抗戦の姿勢を崩さないルードヴィッヒ率いるデュルクハイムにクレヴァニール達が赴いた際には応援に出向いたクリストファーと共闘し、2人でアイゼンヴァント砦に迫る約千人ものデュルクハイム兵を倒して結果的にルードヴィッヒと戦うクレヴァニール達を支えた。その後、戦争が終結し、最後の戦いの地へ向かうクレヴァニールたちを見送り和解した。 士官学校時代はアルフォンスやクリストファーと同期であったが、その頃からクリストファーに密かに思いを寄せていた。 『Return』収録のシナリオ『Foreboding』では士官学校時代の彼女が描かれる。付属のOVAでも主役を務め、戦争後の世界で苦悩しながらも自らの進むべき道を模索する姿が描かれる。 PSP版ではイベントが多数追加され攻略可能となった。ミュンツァーのフェイトを成功させているとクレヴァニールに一騎討ちを申し込んでくる。これに勝つことがエンディング条件だが、この時点ではLv58とかなりの強敵。新ルートでは生存しているロイヤル・ガードと共にアイゼンヴァント山に赴き、曲射召喚砲を停止しようとするルーミス達に協力した。デュルクハイムルートではオーディネルの決戦でクレヴァニール達によって討たれる。 ノーマン 声:熊岡正浩 ミュンツァー配下の若手将校。階級は少尉。年若いながら判断力と冷静さに富み、ミュンツァーからも高く評価されている。また、ミュンツァーやヴァルカニア王国への忠誠心も深い。 ミュンツァーの戦死後に脱走したヴァレリーに対し、なぜ共にヴァルカニアを支えようとしないと叱責するも、そこでヴァレリーから彼の過酷な周囲からの風当たりを聞かされる。そこにクレヴァニール達が到着したのを見てヴァレリーがマーキュレイと内通したと勘違いし、劇昂して剣を振るうも、倒れる。死を目前にしたノーマンにヴァレリーはミュンツァーの後継者はヴァルカニア人のお前がふさわしいと思いを語り、ヴァレリーの本音を噛み締めたままミュンツァーの元へ旅立った。 PSP版でミュンツァーを生存させた場合は彼も死なない。ミュンツァーに言われた通りヴァルカニアを去ることになったヴァレリーの背中を押す役割となり、以降は戦うこともない。 年齢については攻略本によって異なっており、19歳とするものと、28歳とするものがある。ちなみに、19歳のヴァレリーが敬語を使わずに話している。 シモンズ 声:竹田雅則 ヴァルカニア王国軍の将校。階級は少佐。元々は彼が尊敬していたミュンツァーの配下であったが、シルヴァネールの配下に転属されたため、彼女を内心では軽く見ている。また、与えられた任務をこなす職業軍人であるがそれ以上に強い出世欲の持ち主であり、弟や家名のおかげで無官の身ながら宮廷に出入りできるクリストファーに堂々と苦言を言い放ち、さらには裏取引によってある陰謀に加担する。 マーキュレイの王都マーキュリアがマウラー率いるデュルクハイム軍の襲撃を受けた件でマーキュレイの要望を受けたヴァルカニア王より、当初の予定を変更する形で兵を率いてマーキュレイに入る。しかし、この時シモンズはヴァルカニア王からデュルクハイムとの戦争に必要な財源としてマーキュリアの王宮にある国庫をヴァルカニアへ輸送するよう命を受けており、またルードヴィッヒが送り込んだカーギルとも接触し、ヴァルカニアとマーキュレイとの間に戦争を引き起こす裏取引をした。そして、マーキュリアの王宮にてシモンズは王宮警備の名目でアリシアやベイカー率いる騎士団及び文官達を一人残らず追い出し、マーキュレイの財政を傾けるには十分すぎるほどの国庫をヴァルカニアに輸送した。しかし、輸送部隊はクレヴァニール達の手で倒され、シモンズ自身も王宮に乗り込んできたクレヴァニール達に敗れ、逃走した。 その後はシルヴァネールの配下としてデュルクハイム軍やマーキュレイ・オーディネル連合軍と抗戦するが、バルトリック砦の戦いではヴァルカニア王と協力関係を結んだヴェスターの底知れぬ力を察し、アルフォンスとの戦いを任せ自らはクレヴァニール達と戦う。しかし、アルフォンスを倒したヴェスターが砦から引き上げたためにそれ以上ヴェスターに頼ることが出来なくなり、奮戦虚しく討たれた。 ヴァルカニア王 声:西松和彦 ヴァルカニア王国を治める国王。国民思いの王であり、国益のために魔法や天使に関する研究を推し進める。また、国民のためならば冷酷な判断をも下せる一面を有する。クレヴァニール達によって魔動砲が破壊され、シルヴァネールも敗走した事を機に、これ以上戦争が長引けば国を疲弊させるだけと判断。国民のために自分の首を差し出して終戦を申し込むようにシルヴァネールに命じ、共に逝こうとした彼女を叱責して国の未来を託し、その生涯を終えた。 モーティス アルテン・シュヴァルト傭兵団団員。傭兵団ではディクセン、バウアーに次ぐ実力ナンバー3の剣術の使い手。傭兵団解散時に故郷のクラスダールへ戻ることを決め、クレヴァニール達と別れる。その後はクラスダールにて農夫として生活するが、田舎に染まりきっていない風貌や仕草から、クラスダールのとある若い娘から思いを寄せられている。 ヒエンがカーギルに追われてクラスダールに逃げてきた際には、自ら剣を手にヒエンに加勢し、クレヴァニールやレムスとも傭兵団時代以来久々に共闘することになる。NPCとしては比較的強い。その戦闘で戦闘不能になると死亡してしまうが、生き延びた場合は彼に思いを寄せている村の若い娘とは何らかの進展があったらしく、メルの店のチラシを持っていくとそれを思わせる発言をしている。 ラティカ 声 - 片山いずみ(PSP) クラスダール在住の少女で、宿屋の手伝いをしている。戦争によって親を亡くすが、ミュンツァーに引き取られ彼を父親として慕うようになる。 ミュンツァー戦死の報に衝撃を受け、悲しみを抱くも、仇であるクレヴァニール達が自らミュンツァーの死の模様を伝えることで、立ち直ることが出来る。PSP版では彼女の父への気遣いがミュンツァーの命を救うことになる。ミュンツァーを生存させた場合、新ルートでは彼の様子を詳しく聞く事が出来るが、旧ルートではただ負傷して療養中という事が聞けるのみ。
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ノイエヴァール大陸東部を国土とする王制国家。首都はキルグリッドだが本編中に行くことは出来ない。長い歴史と優雅な文化を誇る大国で、デュルクハイムとも拮抗するレベルの強大な軍事力を有する。特に、1人で100人とも戦えるほどの力を持つロイヤル・ガードを要しており、有事の際には彼らが最前線にて剣や采配を振る。
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