ヴァルカン2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 07:31 UTC 版)
ヴァルカン2は、ヴァルカンの改良型である。1,350 kNの推力を発生する。全高3.60m、直径2.15m、水素ターボポンプの出力は14MWである。この新エンジンは、旧型よりもアリアン5 ECAのペイロード容量をおよそ20%、または1.3トン増加させた。 このエンジンでは液体水素(LH2)と新しいイタリア製の13,000rpmで回転するターボポンプにより161barの圧力で供給される液体酸素(LOX)を混合燃焼する。また、ボルボ・エアロが開発したターボポンプのタービンからガスを注入することが可能な新しいノズルを有する。排気ガスの膨張比を向上させるため50cmノズルは延長された。 機械的、熱的な問題(3000℃以上)によって開発には多くの時間を要した。
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