ワイドショー番組「ザ・プレミアワイド」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 10:14 UTC 版)
「FINAL CUT」の記事における「ワイドショー番組「ザ・プレミアワイド」」の解説
百々瀬塁(ももせ るい)〈45〉 演 - 藤木直人 司会者。「OFFICE 100」経営。趣味はクロスワードパズル。時間さえあれば、常に解いている。家族構成は若年性アルツハイマーを患い入院中の妻とシンガポールに留学中の息子。12年前に慶介の母の事件を取り扱っており、芳賀からの情報をもとに恭子を犯人扱いし、あたかも恭子が犯人であるかのように世論を誘導した。 不都合が起きても要領良く対応する手腕を持っているが、自分の能力を超える不都合が起こった際にはヒステリックに荒れる一面を持つ。 ワイドショーの司会者を江戸時代の瓦版売りのようなものだと考えており、大衆を熱狂させる情報を常に提供する義務が自分にあるという自負を持っているが、それだけに顔を隠していた瓦版売りとは異なり、常に顔をさらしているため、絶対に自分に恥をかかせない番組を作るよう、スタッフに圧力をかけている。 警視庁刑事部長の芳賀とは癒着しており、情報を提供してもらう一方で、警察に不都合なニュースをもみ消すなど、互いに貸し借りをする関係である。また、警視庁新宿中央署副署長の高田ともお互い情報を共有する関係にある。 慶介に、ある女性に金銭を払って妻の代役を頼んでいることや警察と癒着していることをつかまれるが、慶介が盗撮した映像をフェイクニュース特集のために制作した映像として番組中に流すことで、慶介の映像の信用度を失わせることに成功する。 慶介が小河原祥太の行方を追っていることを知ると、慶介に復讐するより、祥太の疑惑を追及したほうが話題性があると考え、独自に祥太の行方を追っている。さらに、慶介をテレビ局に呼び出し、自分たちと一緒に12年前の事件の真相を追うよう言いくるめようとするも、彼に一蹴されたことで逆上し、独自で真相を追っていくうちに自滅すると思い、その様子を放送し慶介を陥れようと目論んだ。しかし、慶介の計略で、祥太が帰国し、慶介も祥太もテレビ出演を受け入れたため、両者の対決をセッティングし、自らは司会を務めた。 慶介に12年前の誤報の謝罪を求められたときは「その時点では正しいと信じた情報を流しただけだ」と謝罪を拒否したが、放送直前に心を入れ替え、本番では12年前に早川恭子を自殺に追い込んだことを謝罪した。このことでテレビ局上層部の心証を悪化させ、「ザ・プレミアワイド」は打ち切りとなり、自らは司会を降板した。しかし、スポーツジムで高田と会ったときには、復帰の意気込みを見せた。 小池悠人(こいけ ゆうと)〈32〉 演 - 林遣都 若手ディレクター。目黒区西目黒3-2-6在住。実家は祖父:小池礼町、祖母:小池タエ、父:小池克哉、母:小池優子。もともとは報道志望だったが、現在はネットで収集したネタを担当しており、同業者達からミスター暇ネタと呼ばれている。自身はそのことを快く思っておらず、その鬱憤晴らしとして、犯罪・迷惑行為を行った人物を対象に、個人情報をネットに晒して断罪することでネット上では神と呼ばれている。仕事の納期を守れないなど能力的には未熟。 椿ヶ丘中学の合唱部顧問・沢渡の部員に対する暴言をネット上にて耳にした後、皆川と共に彼女を取材し、その件を番組に持ち込み、彼女をバッシングの対象にした。さらに、彼女に金銭授受疑惑があることを知るや否や、その件についても放送しようと目論み、その件を再度番組に持ち込んだが、合唱部の部員の一人から、沢渡の件は全て虚偽であったことを聞かされる。それでも放送を強行しようとするが、小池の言動に違和感を覚えた百々瀬のとっさの機転でその企画は放送されず、深入りを避けられた。しかし、この件で百々瀬の心証を悪くしてしまったうえに井出から叱責され、その腹いせとして沢渡を嵌めた三人の女子生徒の個人情報をネットに晒そうとしていたが、慶介に呼び出され、自身の問題行動と個人情報を慶介に掴まされていたことを知らされた上で強要され、スタッフとしての立場から12年前の事件の真相を共に調べるようになる。 12年前、恭子の葬式に参列者に扮して姿を現し、恭子の遺体を撮影しようとした。しかし慶介に止められると「上から指示されたが、やはり自分には出来ない」と慶介に涙ながら土下座し、彼女の柩に手を合わせた。またその時に誰かを追い詰めるような仕事はやめようと思い、慶介のサイトとは知らずにMP.info.netへ「メディア側にいるが報道被害はあってはならないことだ」と書き込むなど、他のスタッフに比べると良心はある模様。 配信動画「チェインストーリー」の中心人物であり、そちらでは報道への憧れやネットでの断罪は自分なりの正義のつもりであったこと、恭子の遺体を見て本当に犯人だったのか疑問が生じたこと、その撮影に失敗したのを期に報道から遠ざけられたことなどが描写されている。 12年前の誤報を謝罪しようとしない百々瀬に抗議してテレビ局を辞職する。しかし、「ザ・プレミアワイド」打ち切り後はテレビ局に復帰し、嬉々として報道番組の制作に携わっていた。 皆川義和(みながわ よしかず)〈40〉 演 - やついいちろう テレビカメラマン。たとえ相手が子供であろうと取材対象を執拗に追い回し、根負けした相手から強引にコメントをとる手法を得意とする。競馬中毒であり、私生活は自堕落。12年前は恭子を執拗に追い回して精神的に追い詰めた。さらに有名子役転落事件後は、犯人と目された成田光喜を子供であるにもかかわらず執拗に追い回し、怪我までさせたうえに強引に犯人と認めさせた。このような強引な手法や盗撮した映像を横流しして利益を得ていたことなどを慶介につかまれ、12年前に恭子を犯人扱いした首謀者が百々瀬であることを白状させられる。後に光喜の事務所から皆川のふるまいについて、「ザ・プレミアワイド」編集部に抗議が寄せられ、子役ビジネス追及の企画はボツとなり、会議ではばつの悪そうな表情を浮かべていた。慶介から脅迫を受けた際は大げさに土下座して自己保身を図っている。 「ザ・プレミアワイド」打ち切り後は、新番組のスタッフとして残留することが出来た模様。 井出正弥(いで まさや)〈50〉 演 - 杉本哲太 番組プロデューサー。敏腕のジャーナリストして知られるが、実際は部下の手柄を横取りし、失敗は部下に押し付けるといったあくどい手で今日の地位を築き上げたに過ぎない。傲岸な性格だが根は小心であり上司には卑屈な態度で接している。 恣意的な映像編集で特定の人物を貶める手法を得意とし、12年前に慶介の母・恭子を自殺に追い込み、さらに江藤みずきの主治医が医療ミスを犯したかのように報道し、バッシングの対象とした。慶介に自身の本性を掴まれ、慶介の操り人形に仕立て上げられたうえに、みずきの主治医に関する報道に関して、謝罪と訂正を行うよう強要された。慶介から脅迫を受けた際はしどろもどろな口調で言い訳を繰り返し、謝罪はしなかった。 百々瀬が番組中に12年前の誤報を謝罪したときにはテレビ局上層部の電話を切って、百々瀬のやりたいようにさせた。「ザ・プレミアワイド」打ち切り後は局内の資材課に左遷される。 真崎久美子(まさき くみこ)〈40〉 演 - 水野美紀 番組ディレクター。フリー記者出身。既婚で娘が一人いる。上昇意識の強い冷酷な性格であり周囲からは恐れられている。失業中の夫を支えるなど家庭では良妻賢母である。 12年前、恭子に味方のフリをして近づき、独占インタビューをおこなうものの、恭子の疑惑を深めそうな部分だけを放送に使い、恭子を精神的に追い詰めた。 アパート大家殺害事件の発生後、警察の自粛要請を無視して、容疑者に接触し、容疑者が逃亡する原因を作っている。その後、金銭と引き換えに逃亡中の容疑者からインタビューを引き出し、その内容が虚偽であることであることを知りながら放送しようとしたが、その事実を慶介に掴まれ、さらに娘の存在を把握していることも示唆されたため、スクープを自らの手でボツにすることを余儀なくされ、編集会議で自己批判させられた。慶介から脅迫を受けた際は、強気な態度を崩さず一貫して謝罪を拒否した。 「ザ・プレミアワイド」打ち切り後は新番組のスタッフとして残留出来た模様。 波木さえ 演 - 青谷優衣 アナウンサー。 高野晴哉 演 - 小園凌央 穂積菜美 演 - 伊藤梨沙子 上記2名は新人スタッフ。 武井智明(たけい ともあき) 演 - 久保田武人 情報制作局情報部フロアディレクター。 海老沼肇 演 - 是近敦之 副調整室チーフ。 番組内のナレーション 声 - 三木俊英
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