プルチノフ御一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 09:58 UTC 版)
サキ・スクイーダ(通称:サキ) ゴルドーの街の駆け出し冒険者の少女。17歳の只人。冒険者ランキングは6級の黄帯(イエローベルト)→2級の茶帯。職業は魔法剣士。武器は雷の魔剣+1→雷鳴剣+5のほか、数々の中古の装備品に身を包む。金銭にうるさく損得勘定で行動しがちだが根は善人。魔獣の皮からベルの靴や開拓村自警団の革鎧の作製ができるなど、裁縫技術にも長けている。 プルチノフが転移した異世界の神殿前で出会った初の人間で、以降はパーティとして行動を共にしつつ、異世界の常識を教える。 実は王国西方の大貴族のスクイード辺境伯家当主の非嫡出子で、ベルとは幼馴染。側室筋であり、ベル曰くワールドクラスのクズ・オブ・クズの許嫁にされたという事情から、ベルと共に家を捨て出奔している。その際に家宝の一部を持って逃げたが、売却すれば足が付くので赤貧生活を強いられていた。 魔道学院に通っていたため魔法の基礎知識はあるが、希少だが身体強化には使えない雷属性を持ち、魔法剣士としては落ちこぼれだった。しかし海底迷宮における戦闘でプルチノフの現代知識を学んだことで、人類史上初の雷の闘気を纏う魔法剣士へと覚醒する。魔素を絶縁組織の鎧とすることで身を守りつつ、導電性の走路を作り出し、電磁推進による高速の攻撃が可能となった。 ベルベディア・デルーシア(通称:ベル) ゴルドーの街の駆け出し冒険者の少女。16歳の只人。サキの幼馴染。冒険者ランキングは6級の黄帯(イエローベルト)→2級の茶帯。職業は魔法使いで、サブクラスは錬金術師。語尾に「みたいな」を付けるのが特徴。 享楽的な魔法薬(ポーション)ジャンキーで、ポーション酔いしている際は露出狂になる。稼ぎは全てポーションに使い込み、常に幾つも隠し持つ。 パーティを組むサキと共にプルチノフが異世界で初めて出会った人間の1人で以降は行動を共にし、魔力や魔法がらみの解説や戦闘では適切な行動・アドバイスを行う。美と宝物の神メイウィザードの加護を持ち、鑑定能力にも長けている。 元々サキの実家であるスクイード西方辺境伯家に5代前から仕えている筆頭魔導師家の長女であったが、伝説級の魔法・魔圧縮(スモールパッケージ)を独力で開発したことで魔導院から追われる身でもある。子供の頃から誰よりも上手の天才魔法使いであり、学ぶことがなくなって自主的に魔術学院を卒業したとのことで、ほとんどが落ちこぼれとされる冒険者の魔法使いとしては異例に多くの魔法を使いこなす。プルチノフの龍穴を介して龍脈網から聖樹塔に不正侵入し、魔導院の秘匿技術である魔造人形の製造術式を降霊してエドゥの肉体を再構築している。 カーニャ・カンナリエン ハーフエルフの少女。年齢不詳。職業は木工細工師で、サブクラスはアーチャーと精霊使い。木を加工できる創造魔法や精霊眼の持ち主で、ベルの「完全密室」の魔法を容易く破る実力も持つ。 見た目は少女だが、大猪鬼や半人馬のお婆曰く「ロリババア」「エルフの姫婆」。年齢は同じ村のエルフよりは若く、519歳未満とされるが、数々の集落を渡り歩いてきたことや祖母から教わったとされる古の伝説に詳しいことなどから正確には不明。 大猪鬼の手から救われて以降、両親はオークに殺害されたからと自らプルチノフ一行に加わる。たまにベルから魔法の実験台としてぞんざいな扱いを受けることも。一人称は私(あーし)またはカーニャ。嘘をついているときや真面目に話していない時、プルチノフの前では猫をかぶってニャンニャン口調をしているが、たまに素が出る。 実はハーフエルフではなく、森人の始祖であるハイエルフであることが判明。プルチノフ一行の助命のため、ミィナに投降してパーティーを離脱する。 ヨシュアス 元4つ耳族の魔族。両目に黒い菱型状の化粧をした褐色肌に、リィナと同じく4つ耳が特徴の男性。混沌魔導士(ケイオスソーサラー)の第二位階聖戦士で、上位風魔法と上位念動魔法を使いこなす。念動魔法は天才的だが、本人は風魔法にこだわっている。 北辺の侵略に参加した魔族の将。魔道具の鞍で支配下に置いた地竜キャルマーに騎乗し、猪鬼族の族長を得意の風魔法「風刃乱舞」で切り刻み、その集団を傘下にしてエーサンの街を侵攻しようとした。だが、通りがかったプルチノフ村にて風刃乱舞の原理を見破られ、風刃竜巻の魔法で砦ごと切り刻もうとしたが、プルチノフのフランケンシュタイナーに敗北。 その後はプルチノフ村の捕虜となり、道化風の化粧を落とされ魔力封じの腕輪をはめられたのちは、イキっていたのが嘘のように性格も本来の弱気なものに戻る。プルチノフが魔族の長と直接交渉に向かうことを決めた際には案内役として一時同行し、海底迷宮で姉達と合流して離脱する。 ボッチ 野生または誰かが捨てた野良ホッチ。サキが自分たちのホッチを呼んだ際に現れ一目でプルチノフに懐き、その乗鳥となった。ボッチの名はベルが初めに呼んだものをそのまま使っている。後にホッチテコンダーへと進化して、主人同様に後ろ蹴りなどの蹴り技を駆使して小鬼や猪鬼、盗賊との戦闘を行い、山籠りを経て脅威度黒5〜10の蠍尾獅子(マンティコア)すら仕留められるほど強くなっている。感情表現が豊かでプルチノフ以外の者が体を触ると露骨に嫌悪感を示し、ベイダーやキャルマーには対抗心を燃やす。サキやベルのホッチをも従えるリーダー格になる。ベルホッチはホッチメイジに進化して魔法が使えるようになった。 キャルマー ケラトプスに似た姿の地竜。巨体でありながら揺れは全く感じず、極上のソファに似た柔らかさを持ち、騎乗感は非常に心地良い。ベイダーより一回り大きいが、魔境に生息する地竜の中ではそれほど大きくない。魔力を消耗しすぎると人族より体高の低い省エネモードになる。 魔道具で魔族の将ヨシュアスの支配下に置かれていたが、プルチノフによってその支配下からあっさり解放され、彼にライドンを許した。マッドゴン親方に製作してもらった竜櫓を背負い、角竜キャンピングカーとしてプルチノフと旅をすることになる。 龍穴であるプルチノフの側にいた事で、亜竜から真の竜へと進化して背中に翼が生えた。 ドナテロ 亀爺の子亀の城亀竜。進化したてで元の大きさに戻れないキャルマーに代わる荷運びとしてプルチノフ一向に協力する。甲羅の中は空間に作用する魔法によって実際の3倍ほどの広さになっており、広場&居住エリア、浴場、回復槽(タンクベット)の3層構造で、その下に内臓がある。居住エリアには井戸や畑、浴室があり、自身が死なない限りは何年でも自給自足が可能。
※この「プルチノフ御一行」の解説は、「ライドンキング」の解説の一部です。
「プルチノフ御一行」を含む「ライドンキング」の記事については、「ライドンキング」の概要を参照ください。
- プルチノフ御一行のページへのリンク