ダメージ系(系統別)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 00:07 UTC 版)
「ドラゴンクエストシリーズの呪文体系」の記事における「ダメージ系(系統別)」の解説
モンスターには以下の呪文系統または属性ごとに耐性が設定されており、『IV』まで(リメイク含む)確率により100%のダメージを与えるか全く効かないかが決まる。『V』以降は耐性の強さによってダメージが増減する。 『VIII』までは特技も含めて呪文系統ごとの耐性となっており、例えば火炎系でもメラ系は効いてもギラ系は効きにくいということもあったが、『IX』から炎・氷・風といった属性に大別され、攻撃呪文もそのいずれかに分類されるようになった。 メラ系 『III』で初登場。上位版に「メラミ」「メラゾーマ」がある。『ジョーカーシリーズ』『IX』以降では、より強力な「メラガイアー」が追加された。 相手に圧縮された火球をぶつける。対象は1体だが、シリーズによっては敵全体となっている。 一部の作品のモンスターは、メラを連発する「メラストーム」「メラゾストーム」「神速メラガイアー」を使用する。メラハリケーン 『XI』で登場する連携技。メラとバギの合体呪文。 ギラ系 『ジョーカー』『IX』を除く全作品に登場(『X』はVer3.0以降)。上位版に「ベギラマ」があり、『III』では「ベギラゴン」、『ジョーカー2』では「ギラグレイド」が追加された。 デイン系がなかった『I』『II』では、ギラが火の玉、ベギラマが雷という設定になっていたが、『III』の「公式ガイドブック」の発売以降は高エネルギーの閃光という設定に統一され、一部の漫画作品でも熱(プラズマ)を操る上級の呪文として扱われ、ビーム状の熱線で攻撃する描写がなされている(『ダイの大冒険』『天空物語』)。『バトルロード』においても、メラ系は炎属性、ギラ系は灼熱属性と分類が異なる。 『II』(携帯電話版を除く)ではギラが単体対象、ベギラマが全体対象。『III』以降では敵1グループ対象。『X』では対象一体とその直線上にいる敵を攻撃する。 イオ系 上位版に「イオラ」「イオナズン」がある。イオナズンのみ『II』、イオ、イオラは『III』で初登場し、登場順が前後している。 『バトルロード2』で「真・イオナズン」、『バトルロードビクトリー』では「スーパーイオナズン」、『ジョーカーシリーズ』『IX』以降では「イオグランデ」が追加された。『バトルロード』では、魔力吸収系の技と組み合わせた「真・イオナズン?」が登場する。 大気中の元素を魔法力で合成して核融合を引き起こし、相手の頭上に爆発を発生させることで敵を攻撃する。対象は相手全体(『X』は使用者の周囲)。全体攻撃の上に威力も高いが、その分MPの消費も多い。『バトルロード』では多くの上級呪文が合体特技として発動させるが、イオナズンだけは単体で使用可能。 ヒャド系 『III』で初登場。上位版に「ヒャダルコ」「ヒャダイン」「マヒャド」があり、『ジョーカー』『IX』以降では「マヒャデドス」が追加された。 氷塊や吹雪によって相手を攻撃する。ヒャドは単体、ヒャダルコは1グループ、ヒャダイン、マヒャデドスは全体が対象。マヒャドは『III』『IV』では1グループ、『V』以降では全体が対象。『X』でのヒャダルコ以上は指定した相手の周囲が攻撃対象。『V』以降にはヒャダインが存在しない(バトルロードを除く)。また、ヒャドはスーパーファミコン版『V』ではモンスターのみ使用可能。モンスターズシリーズの一部作品では、ヒャドも全体が対象となっている。 音楽家の前山田健一はヒャダインの不遇さを気に入り、活動名として使用している。マヒャダイン 『XI』で連携技として登場。ランダムな対象に無数の氷塊を放つ。 バギ系 『II』で初登場。上位版の「バギマ」「バギクロス」は『Ⅲ』、「バギムーチョ」は『ジョーカーシリーズ』『IX』で追加された。 かまいたちを発生させ、相手を切り裂く。対象は1グループ(『X』は指定した相手の周囲)。僧侶や聖職者のキャラクターが使用することが多いが、『IX』『X』では旅芸人、スーパースター職で使われ、僧侶は使用できない。他の系統と比べて消費MPが少なく、ダメージのばらつきが大きい。 デイン系 ライデイン、ギガデインが『III』で初登場。『ドラゴンクエストモンスターズシリーズ』では下位版の「デイン」、『ジョーカーシリーズ』『X』では上位版の「ジゴデイン」が追加された。 聖なる力で雷雲を呼び寄せて電撃を落とす。「勇者の血を引くものしか扱えない」といった設定が付随する事が多い。ファミコン版『III』の発売当初のギガデインは「体内から敵を爆発させる」という設定だったが、「公式ガイドブック」発売以降は電撃の呪文に統一。『ジョーカー』では『ジョーカー3』を除き、電撃ではなく聖なる光の呪文となった。『III』『IV』ではライデインが単体、ギガデインが全体攻撃であったが、『V』以降はライデインが全体、ギガデインが1グループ対象。『X』では指定した相手の周囲が攻撃対象。『ジョーカー』では全て単体攻撃。『バトルロード』のジゴデインは究極必殺技、およびとどめの一撃として登場し、敵全員を雷と灼熱で攻撃する。ミナデイン 『IV』で初登場。『VIII』『IX』『X』には登場しない。 デイン系の最強呪文。戦闘パーティー全員のMPを一定量消費して単体に大ダメージを与える。人数が足りなかったり、1人でもMPが足りない・もしくは元から魔法を使えないキャラクターがいる場合は唱えられない。ダメージは非常に高いが、使用したターンはパーティー全員がミナデイン以外の行動ができないため、作品によっては個別で行動した方がダメージが大きくなる。『バトルロード』ではとどめの一撃として登場。 『II』の勇者たちが唱えるものと『IV』の導かれし者たちが唱えるものの2種類が存在する。『XI』では主人公を含む4人の連携技として登場し、MPを消費せずターンの消費も1人分のみ。『X』ではイベントでのみ登場した。 ダークデイン 『XI』で連携技として登場。ライデインとドルクマの合体呪文。 ジゴデイン 『XI』で連携技として登場。ライデインとジゴスパークの合体技。 ドルマ系 『ジョーカーシリーズ』『IX』『X』『XI』で登場。上位版に「ドルクマ」「ドルモーア」「ドルマドン」がある。 『ジョーカー』では闇の力で地獄のいかづちを呼び、攻撃する。『IX』では闇の力で爆発を起こし攻撃する。対象は相手1体(ただし、『ジョーカー3』の各呪文やバトルロードのドルクマ、ドルモーア、ドルマドンは全体)。与えるダメージはメラ系に匹敵するものの、メラ系と比べてダメージのばらつきの幅が大きいのが特徴。 ジバリア系 『X』『XI』『イルルカ3D』(3DS版モンスターズ2)で登場。上位版に「ジバリカ」「ジバリーナ」「ジバルンバ」がある。 一定時間後に大地が爆発する結界を描く。対象は結界の範囲。盗賊、レンジャー職で使用。『イルルカ3D』では使用した次のラウンドの最初に発動、みがわりなどの行動順を無視する行動よりも早いが、道具使用やスカウトアタックよりも先には発動しない。 ベタン系 『ジョーカー2』に登場。ベタンのみモンスター専用呪文として『X』にも登場。上位版に「ベタドロン」「ベタロール」「ベタランブル」がある。 強力な重力を発生させ、相手を押し潰す。対象のHPに応じたダメージを与える呪文。『ジョーカー2』ではベタンは単体に残りHPの1/4、ベタドロンは全体に残りHPの1/6のダメージを与える。『ジョーカー3』ではベタンは単体に残りHPの1/8、ベタドロンは1/6、ベタロールは1/5、ベタランブルは1/4のダメージを与える。『X』では単体に最大HPに応じた割合ダメージを与える呪文となっており、残りHPによっては死亡する可能性もある。 メドローアと同様に元々は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で登場した呪文で、「重圧呪文」という表記がなされていた。原作で登場したのはベタンのみで、ベタドロン、ベタロール、ベタランブルはゲーム作品オリジナルの呪文である。 ザバ系 『ジョーカー3』で登場。上位版に「ザバラ」「ザバラーン」「ザバトローム」がある。水しぶきをあげ、敵単体を攻撃する。
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ダメージ系(系統外)
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以下は上記のような系統に分類されていないものである。 コーラルレイン、メイルストロム 『VII』より登場。水流によってダメージを与える。属性はコーラルレインは岩系、メイルストロムはバギ系。 コーラルレインは全体、メイルストロムは1グループが対象。 『バトルロード』のメイルストロムはモンスター3体の技を組み合わせた必殺技として登場。 ジゴフラッシュ 『VIII』にて敵のみが使う呪文。光を発して全体にダメージを与え、対象の耐性を無視して強制的に幻惑状態(マヌーサをかけられた状態)にする。 ただし、呪文なのでマホカンタで跳ね返すことは可能で、その場合は相手の耐性を無視して強制的に幻惑状態にできる。この呪文を利用してアイテムを入手するイベントがある。 グランドクロス 『JOKERシリーズ』ではバギとデイン属性の呪文となっている。ゾンビ系の魔物にダメージが増える。特技として登場する作品が多いため、特技一覧の項目を参照。 マダンテ 『VI』より登場。一部の作品では呪文ではなく特技となっている。 詠唱者の全魔力を放出して尋常ではないほどの威力と大爆発を巻き起こす究極の呪文。禁断の呪文とも呼ばれる。詠唱者の全MPを消費して、その1.5~4倍(作品によって違う)のダメージを全体に与える。『VI』『VII』『VIII』では炎の息の耐性によってダメージが減少する。『モンスターズ』では固有の耐性が設定されている。『IX』では使用者がまとっているフォースと同じ属性になる。『ドラゴンクエストモンスターズ2』では単体対象で、それ以外では全体対象。多くの作品において、マホカンタで跳ね返すことはできない(『X』『ジョーカー2』を除く)。『X』では光属性で、自分を中心とした一定範囲が対象であり、プレイヤーが使用したときと一部のボスモンスターのみ使用後にMPが徐々に自動回復する効果がつく。 『VI』以降のナンバリング作品では敵も使用することがあり、これらの敵はMPを全回復する技を使用できるため何度でも唱えられる。 『バトルロード』ではバーバラ、ゼシカ、オルゴ・デミーラのとどめの一撃としても登場しているが、エルギオスは通常の攻撃として使用。バトルロードにはMPの概念がない為、回復動作なしで何度も使用することがある。ミナダンテ 『モンスターズ2』において単体攻撃であるマダンテの全体攻撃版であり、効果は他作品でのマダンテとほぼ同様。マダンテの使用者に対し、MP回復呪文マホイズンによって魔力を供給することで発動する。『ジョーカー2プロフェッショナル』では(通常のマダンテも全体攻撃であるため)全員のMPを消費して発動、ダメージの上限値がマダンテより大きい攻撃となっている。 クラスマダンテ 『VIII』におけるチームモンスター「メタぞう」「はぐりん」「スマイル」による必殺技。対象は全体で、ランダムで単体に複数回ダメージを与える。 クロスマダンテ 『XI』でベロニカとセーニャの連携技として登場。2人のMPを全て消費する全体攻撃。 プチマダンテ 『バトルロードII』に登場。魔力を全て消費せず、程ほどに抑えて放つマダンテの下級呪文。 なお、『バトルロード』にはMPの概念がないため後述のソードマダンテとともに連続使用が可能である。 ソードマダンテ 『バトルロードII』に登場。戦士と魔法使いが協力して放つ究極必殺技。魔法使いが魔力をためている間に、戦士が敵に猛攻を仕掛け、戦士の攻撃終了と同時に魔法使いがため込んだ魔力を爆発させる。 メドローア 『モンスターズ2』、『ジョーカー2』、『ソード』、『バトルロード』、『XI』に登場。 火炎系の最強呪文メラゾーマと冷気系の最強呪文マヒャドを組み合わせ、臨界状態を発生させ対象を消滅させる極大消滅呪文。モンスターズ2ではモンスター2体による合体魔法だが、ジョーカー2では単体で使用可能。ソードでは剣技として扱われ、氷の塊に炎をまとった物となっている。『XI』では主人公とベロニカの連携技。 元々は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のオリジナル呪文。同作中では火炎・氷属性はどちらも熱操作に分類される同系統の呪文であり、この系統の極大呪文がメドローアであるとしている。メヒャド 『バトルロードII』に登場。上級職である賢者のみが使える特殊な合体呪文。名前・発動方法などからおそらくメドローアの下級呪文であり、こちらはメラミとヒャダインを組み合わせて発動する。 他にも賢者が使える合体呪文としてメギラ(メラ+ギラ)、バヒャド(バギ+ヒャド)、イホイミ(イオ+ホイミ)、ラリルマ(ラリホー+ドルマ)、ギマホーン(ギラ+マホトーン)、モシャサス(モシャス+モシャス)、ボミオラ(ボミエ+ボミエ)、スピオキルト(スクルト+ピオリム+バイキルト)、バイバーハ(バーハ+バーハ)などがある。 ○○マータ 『ジョーカー3』で登場。「メラマータ」「ヒャドマータ」などの種類が存在し、敵全体をランダムに複数回(概ね10発以上)攻撃する。 ファイガIII、フラッド 『X』に『ファイナルファンタジーXI』からゲスト出演したマンドラゴラ黒専用呪文。ファイガIIIは炎属性の大ダメージ、フラッドは水属性のさらに大きなダメージの攻撃。
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