クロダコブラザーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:23 UTC 版)
「とんでも戦士ムテキング」の記事における「クロダコブラザーズ」の解説
タコ星より地球征服にやって来た悪の四兄妹。体色は本来、タコローと同じピンクだが、邪悪な心を持っているために黒い体色になっている。変身能力があり、征服作戦の実行時は数百匹のチビダコと共に、地球人の姿で活動する。ただし途中から、人前に出る必要がある場合以外は素の姿のままで戦うことに。笑うときは口を両手で左右に広げ「ウジジジ」と笑う。兄弟の結束は固く、一致団結して作戦に当たる。タコミが家出した際、そのショックのあまり地球征服すら放棄したほど。 生物型の「ゴム獣メカ」に乗り込み、地球侵略作戦や主人公との戦闘を行った。この名は『科学忍者隊ガッチャマン』に登場する「鉄獣メカ」のもじりと推測される。なお、当初はクロダコブラザーズの搭乗するクロダコメカが変身していたが、12話からはタコミ以外のメンバーが変身するパターンが登場、19話からはそれが本格化した。それに伴い、悪魔などの非生物タイプや人型タイプも現れ、一部回では複数体が同時に登場するようになった。ちなみに複数体&複数の人物で変身した場合はクロダコメカ変身時や単独で変身した時のゴム獣メカと異なりコックピット部分がない。なお、18話のみホットケソーサーの偽者「ヤットコソーサー」が変身している。41話のみ4人全員でという形で、タコミも含めて変身を行っている。 当初はヨンフランシスコのお化け屋敷に棲みついていた。3度ヨンフランシスコ警察に逮捕されるも、2話では護送車から自力で脱出、7話では猫に変身して監獄から脱走、9話では見張っていたサニーからタコミが拳銃を奪い脅しながらサニーを拘束した後、カラスに変身して護送車から脱出している。舞台が日本に移った後半では古寺がアジトになる。 まぬけな印象が強いが技術力や戦闘力は極めて高く、一夜にして都市の機能を麻痺させるほどの工作を何回もやってのけている。しかし毎回、地球人に対する誤解を前提に作戦を実行しているため、例えば16話では「人間は雨に濡れると蒸発する」と勘違いして雨を降らせるだけの作戦をする、など、結果的に害の薄い迷惑行為程度にしかなっていない。また、回が進むにつれて作戦の規模は小さくなっていき、日本に来た際は単なるご町内のイベントに参加し、タコローを邪魔する程度のものになってしまう。 タイムボカンシリーズの三悪同様に憎めない悪役キャラであり、四苦八苦しながら征服活動に励む。ムテキングに敗れた後は毎回、応援を請う台詞を言いながら飛んでいく。また、33話より、敗北決定の瞬間、彼らのアップ画像が映し出される(34話より、それぞれタコキチ・タコマロ・タコサク・タコミの順で「や!」「ら!」「れ!」「た~!」と一言ずつのセリフが追加された)。 最終話では敗北後に逮捕されタコ星へ連行される。その際は刑期を終えたら真面目になってもう一度地球へ行こうと兄弟で誓い合い、「俺たち本当は地球が好きだった」と名残を惜しみながら地球を後にした。 タコキチ 声 - 大平透 長男で兄妹のリーダー。一人称は「ワシ」。大柄な体格でヒゲを生やしており、マントを羽織っていて威厳が漂う。顔の色は赤。常にムテキングに嫉妬しており、「ムケテング」とおちょくる。権力欲があり、ヒットラーに対する敬礼のように号令をかけたこともあった。言葉遊び的なギャグを得意としておりさまざまなギャグを放つ。兄弟の中で一番タコミに甘く、タコミのムテキングへの想いを知り苦悩する場面もある。 タコマロ 声 - 辻三太郎 次男。長身でスマートな体型、一人称は「オレ」または「マロ」。顔の色は黄。耳に受信機のようなものを装着していたり、銃を常に背負って装備しているが使ったことは一度も無い。性格はキザだが真面目で兄弟内ではツッコミやサポート担当。その分脇に回ることが多くメインの話は無かった。シナリオの都合上色々なスキルを覚えており、タコ極拳の達人で車のA級ライセンスを持っている。タコキチと組むことが多い。 タコサク 声 - 青森伸 三男。小柄で丸い体型。一人称は「オラ」。顔の色はほぼ黒だがメガネは青。常に東北訛りで喋る。6話からはタイトルコールもしていた。兄弟内でのボケ担当。 タコミと組むことが多い。機械に関する腕は一流でメカ製作を担当している。自分だけいつも変身しているとぼやくシーンがあったが、実際はそれほどでもない。51話では実質上の主役を張り、人間の女の子を好きになり恋に生きようとしたが悲恋に終わる。 タコミ 声 - 高坂真琴 長女で末っ子。赤いサングラスをかける。一人称は「アタイ」。ムテキングに惚れており、時折、彼を見て人間型に変身し「妄想シーン」に入る他、彼への愛と兄達との狭間で苦悩する。時々ムテキングに肩入れする事が勝利を逃す原因になってしまうが、兄達から溺愛されているためにあまり追及されない。あまり戦闘に乗り気でないが本来の実力はかなりのものであり、ムテクイーンと戦った際にはやる気の無い兄達を尻目にローラースケートの弱点まで突いた容赦のない攻撃を浴びせ、あっという間に戦闘不能に追い込み最終決戦でも人間型に変身し剣を武器にムテキングと互角に戦っている。 ムテキングの方でも彼女に気のありそうな素振りを見せることもあるが、最後には兄たちと一緒に彼女も成敗している。とはいえ、最終決戦でタコミの苦悩を知り複雑な表情を見せていたこともある。なお、リンとも何回か顔を合わせているが、彼がムテキングの正体であることにはまったく気付いておらず、何の特別な感情も持っていない。だが、最終回でリンに投げ飛ばされた際は「小型ムテキング様みたい」と言っている。 チビダコ クロダコブラザーズの子分でやはり体色は黒。頭の丸いオス、頭の尖ったオス、リボンをつけて胸のあるメスの3種類が存在する。クロダコと同じく墨を吐いて鼻の大きな小人に変身。建設、機械工作からクロダコ踊りまで何でもこなす。モンスターと一緒にモンスターズを踊ってタコマロに怒られるなど無邪気に見えるが工作員としては優秀で、ヨンフランシスコの都市機能を何回もマヒさせた。しかし、クロダコの作戦の規模が縮小するにつれて活躍の場が減っていき、日本では寺の鐘をつくくらいしか出番が無かった。そんな中、52話でのコロニー建設や最終決戦の際に改造した荒れ寺でタコローを迎えうつ時に再び活躍する。
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