ガルガスタン人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:32 UTC 版)
「タクティクスオウガの登場人物」の記事における「ガルガスタン人」の解説
主に島の西部に勢力を持つ民族で、島民の七割を占める多数派である。物語開始時点ではバクラムに対抗して、バルバトス枢機卿が中心となった急進派による「ガルガスタン王国」が建国され、バクラムを牽制すると同時にウォルスタ人を支配していた。しかし多数派の中には穏健派も多く、内部分裂も起きているようである。 レーウンダ・バルバトス(バルバトス枢機卿) ガルガスタン陣営の指導者。コリタニ出身。ガルガスタン王国の実権者でありながら「王」ではなく「枢機卿」と名乗る。非常に冷酷な性格で、「民族浄化」政策としてヴァレリア島内の少数派であるウォルスタ人を虐げ、弾圧している。その残忍なやり方にガルガスタン内部からも非難の声が上がったが、それすらも粛清の対象としている。 2章Cルートではスウォンジーの森におけるウォルスタ解放軍との戦いに敗れた後処刑され、Lルートではコリタニ城陥落時に自決する。死した後も仇討ちを目論む残党が後を絶たないことから、急進派からはそれ相応の支持を得ていたようである。 ザエボス・ローゼンバッハ(騎士ザエボス) ガルガスタン騎士団長。アシュトン出身。バルバトスの片腕として、ウォルスタ人の虐殺・反体制派の粛清といった「民族浄化」政策に積極的に関わっている。王国崩壊後、残党となってからも枢機卿の意思を継ぎ、ウォルスタに対して戦いを挑み続ける。政治や戦争の暗黒面に精通した男で、ルートによってはデニムを口を極めて罵倒する。もう一人のレオナールとも言うべき人物であり実はマップ上の立ち絵がレオナールと同じ(色違い)である。 C・Lルートでは、死体をニバスの実験に利用され、死者の宮殿においてデスナイトとして再会することとなる。 ガンプ・バックスタイン(我執のガンプ) ガルガスタン軍の魔獣使い。出身地不明。周りの人間には非常に野卑な言動をとるが、唯一魔獣だけには心を許している。初めてデニムと戦った際は少数ながら人間ユニットを引き連れていたが、それ以降の戦闘では彼の性格ゆえかアタックチームは全て魔獣と亜人間で編成されている。第4章である条件を満たせば、自分を人間として扱ってくれたデニムに心を開き、仲間に加わる。 その際のクラスは固有クラス「ビーストマスター」であるが、一般の「ビーストテイマー」との違いはない。 ニバス・オブデロード(屍術師ニバス) ガルガスタン軍の魔術師。出身地、実年齢共に不明だがガルガスタン人ではあるらしい。ガルガスタン占領時のアルモリカ地方監督官となるがヴァレリア島の民族紛争には全く興味が無いらしく、任務などはすべて部下に任せて労力と時間の全てを不老不死の研究に費やしているため、人前に姿を現すのは稀であった。彼の知識は高名な賢者にも匹敵するが、ネクロマンサーとしての研究のために死者の肉体と魂を利用しており、この世界では「死者を弄ぶ邪悪な存在」である。それが故か、軍の中でも浮いた存在であったが、直属の部下である「恍惚のモルドバ」(ガルガスタン軍のウィッチ。固有名は持つが固有の顔は持たない)など、少数ながら彼の信奉者は存在していた。軍の中での階級等は明らかにされていないが、アルモリカ地方の監督官に任命されていた点やザエボスが彼を「ニバス様」と敬称で呼んでいる点からすれば、ある程度の地位にはついていた模様。彼の不老不死にかける執念は並々ならぬ物で、物語中盤以降は完全に人前から姿を消して研究の熟成を図っていたとされる。デニム達との戦いで敗北するが、最後の手段として用意していた「死者の指輪」を使いリッチとして復活を果たす。リッチになることは、人間であることをやめなければならないためできれば実行したくなかったようである。本人は不老不死の肉体を得たと思い込んでいたが、死者の宮殿最深部におけるデニム達との最終決戦で死亡した。Nルートにおいては自らの子達と共にストーリーに非常に深く関わってくる人物である。そのため、本来Nルートの意味は「ニュートラルルート」だが、プレイヤー達はしばしば「ニバスルート」と呼ぶ。C・Lルートでは進め方によっては1度も対峙しない場合もある。 ジュヌーン・アパタイザ(竜騎兵ジュヌーン) 声 - 速水奨 元ガルガスタン王国竜騎兵団団長。古都ライム出身。かつてはバルバトス枢機卿の下で「民族浄化」政策のために働いていたが、当時の同僚(「黄土のグアチャロ」。固有名は持つが固有の顔は持たない)に騙され、無関係な「竜使いの村バスク」でゲリラ基地殲滅作戦と称して住民虐殺の指揮を執ったことを悔いて以来、反枢機卿派として活動。そのため「民族浄化」推進派に捕らえられ、反枢機卿派の人々と共にブリガンテス城に軟禁される。その後、反枢機卿派と解放軍の会談時、デニムの返答次第で仲間となり行動を共にすることになる。Lルートでストーリーに関わってくる人物で、以降オクシオーヌの誤解を解き、彼女を仲間にするためには彼の協力が必要不可欠となる。 オクシオーヌ・ラヴィン(竜使いオクシオーヌ) 声 - 金月真美 集落単位でバルバトス枢機卿に反発したために民族浄化の対象となり、全住民虐殺の憂き目にあった「竜使いの村バスク」の唯一の生き残り。虐殺の指揮を執ったジュヌーンを仇として狙っている。Lルートでのみ登場する人物で、ベルモルーゼ台地でのランダムエンカウントにジュヌーンを出撃させると遭遇することが出来る。なお、彼女を仲間にするためにはコリタニ城にてジュヌーンとグアチャロとの会話イベントを発生させていなければならない。彼女はタクティクスオウガ最年少の(固有の顔を持つ)キャラクターである。 『運命の輪』では全ルートで登場するようになったが、仲間にできるのがLルートのみであることに変わりはない。 オリアス・オブデロード(僧侶オリアス) 声 - 岡本麻弥 ブリガンテス出身。屍術師ニバスの娘、デボルドの実妹。家族を顧みず不老不死の研究に没頭し、命を軽んじる父に疑問を感じ、敢えてその対極に位置する僧侶となる。後に、粛清によって死亡した実子デボルドすらも躊躇なく研究の実験材料として利用した事実を知り、父との決別、対立を決意する。変わり果てたデボルドと共にニバスを探し、各地を放浪していた。Nルートでストーリーに関わってくる人物。 デボルド・オブデロード(騎士デボルド) ブリガンテス出身。屍術師ニバスの息子、オリアスの実兄。バルバトス枢機卿に反抗したため粛清された際、ニバスの手によって復活する。しかし、その復活は不完全なものであり、肉体の再生には成功したが魂の再生には失敗したため(肉体も「成功」という割には血の気の引いた屍体色をしているなど生者とはかけ離れているが、これでもニバス曰く「ある程度上手くいった」ものらしく、その後の研究ではデボルド以上の成果は現れていない)、オリアスを自分の妹として認識できること以外は生前の自我を失っている。本編では初対面時とエンディング、および戦闘で死亡した時以外では全く喋らないが、除名しようとすると「私に何か言わせたいだけなら時間の無駄だと思うが?」と返される。Nルートでストーリーに関わってくる人物。 『運命の輪』では逆に魂の再生に成功しているため生前の自我を取り戻した形で復活しており、イベントにおける会話への参加も大幅に増えている。一方で肉体は損傷が激しかったため再生不可能であり、現在の彼の肉体は頭部を除き無数の死体をつなぎ合わせて作られた継ぎ接ぎの体であることが語られている。ただし、結末(将来的には再び死に至る)は変わらないようである。 レンドル(銃士レンドル) 出身地不明。嵐に見舞われ、レーゲット島沖で沈没した貿易船の引き上げ作業に雇われたガンナー。船が沈没した際、貴重な荷物の大半は海底に沈んだため、サルベージに暗黒騎士団が乗り出し、その際に彼は雇われる形となった。しかし、積荷の一つであった「アッサルト」を謎の盗賊団に強奪されたことで罪を問われ、マルティムに処刑されかけるが、寸前に駆けつけたデニム達により救出される。その後、本人の希望によって行動を共にすることとなる。ガルガスタン人ではあるものの、特に民族的な意識や出身にまつわる話は無い。なお、彼は固有名称を持つものの、固有の顔は持たない。 物語4章以降、ウォーレン・レポート内の記事「沈没船ラムゼン号の引き上げ」を閲覧することで、移動マップ上にグリムスビーの町が出現する。この町を訪れることで発生する特殊イベントを終えると以後、編成画面から「ガンナー」へのクラスチェンジが可能となる。ただし、ガンナーへの転職には超自然への信奉を全て捨て去るという特徴があり、一度ガンナーになると二度と転職ができなくなる。また、世界には銃は3丁しか存在せず、そのうちの1丁は多大な犠牲との引き換え、もう1丁は条件を完全に揃えないと永遠に入手できないため、通常進行で手に入る(とはいえこの銃も難ステージかつリーダー以外のユニットが所持しているため、100%確実に入手できるわけではない)1丁の銃の使い手としてレンドルだけ、もしくは専用ユニットを一人育てるだけで充分である。 『運命の輪』では固有の顔を持つキャラクターとなり、フルネームはジョナサン・トウゴ・レンドル。人種もバルバウダ人に変更された。
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