ウォーターボーイズ
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ウォーターボーイズ | |
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監督 | 矢口史靖 |
脚本 | 矢口史靖 |
製作 |
宮内正喜 平沼久典 塩原徹 |
製作総指揮 | 桝井省志 |
出演者 |
妻夫木聡 玉木宏 三浦哲郁 近藤公園 金子貴俊 |
音楽 |
松田岳二 冷水ひとみ 田尻光隆 |
撮影 | 長田勇市 |
編集 | 宮島竜治 |
制作会社 | アルタミラピクチャーズ |
配給 | 東宝 |
公開 |
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上映時間 | 91分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
興行収入 | 9.2億円[1] |
『ウォーターボーイズ』(WATER BOYS)は、2001年に公開された日本映画。監督は矢口史靖。成り行きから文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表することになった男子高校生の奮闘と友情を描く青春コメディ。
転じて「シンクロナイズドスイミングに挑む男子生徒達」を指すこともあるが、語自体は映画プロデューサーが作った造語である。
2003年にはフジテレビにより『WATER BOYS』と題して映画の2年後を舞台としたテレビドラマが製作された。
ストーリー
静岡県相良町(現在の牧之原市)の男子校・唯野(ただの)高校の水泳部は、部員が鈴木智(妻夫木聡)ただ一人しかおらず、廃部寸前だった。そこに新任の美人教師・佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に着任したことで、部員は30人に急増するが、佐久間の狙いがシンクロナイズドスイミングを教えることだと分かった途端、25人が逃亡する。部長の鈴木、何事も中途半端な元バスケ部員の佐藤(玉木宏)、筋肉を付けたいガリガリのダンス少年・太田(三浦哲郁)、カナヅチ克服と水の力学の解明を目指すガリ勉・金沢(近藤公園)、ちょっと女の子っぽい早乙女(金子貴俊)の5人は取り残され、なし崩し的にシンクロの練習を始める。佐久間は学園祭の出し物に男子シンクロを登録するが、その矢先に妊娠が発覚し、5人を放り出して休職してしまう。
例年、学校のプールを釣りぼりとして使用しているバスケ部を始めとする周囲からバカにされまいと、5人は俄かにやる気を出し、既にプールに放たれていた魚を捕獲しようとするが失敗する。5人は後任の水泳部顧問・杉田(杉本哲太)と魚屋の磯村(竹中直人)に、プールの水道代と全滅した魚の弁償代を学園祭のシンクロ入場料金から捻出すると弁解し、その度胸を面白がった磯村はそれに同意する。5人はオカマバーのママ(柄本明)を始めとする地元の商店街の人々に前売り券を販売するが、まともな講師がいない状態では練習も進まず、杉田と磯村の前で行った予行演習は惨憺たる結果に終わる。弁償の一件は5人の保護者に伝えられ、杉田からはプールの使用を禁止されてしまう。
学園祭の発表は絶望的になる中、鈴木は桜木女子高の空手少女・木内静子(平山綾)と予備校で出会い、一目惚れする。二人は徐々に仲良くなっていくが、鈴木は学園祭でシンクロを発表することは言い出せずにいた。そんなある日、鈴木は木内と鴨川シーワールドへデートに行くが、そこで磯村がイルカの調教師として活躍し、見事なイルカショーを披露したことに感銘を受け、磯村にシンクロの指導を乞う。水泳部の4人はシンクロから離れつつあったが、鈴木の呼び掛けを待っていた早乙女と、己を鍛えたい太田と金沢は二つ返事で鈴木に合流。不貞腐れていた佐藤も、鈴木の発破で一念発起し、5人は夏休みを磯村の元で過ごすことにする。
だが、磯村は初めから5人にシンクロを教える気などなく、何かと理由をつけて水族館の清掃をはじめとする雑務を押し付ける。磯村は抗議する5人を「ゲームセンターのダンスゲームでリズム感を鍛えろ」と連れ出し放置するが、重労働で体力をつけ、動物の動きを観察して身のこなしのコツを掴んでいた5人は見事なダンスを決め、周囲の注目の的となる。5人は感動と感謝のあまり、戻ってきた磯村に縋り付いて泣き出し、とうとう観念した磯村は本格的にシンクロを教えることにする。数日後、海で練習していた一同は一般人から溺れていると勘違いされて通報され、水難救助隊のお世話になってニュースで報道されてしまうが、これが多くの住民をはじめ、唯野高全体も惹きつける結果を生む。逃げ出した水泳部員たちも我こそはと部に復帰し、男子シンクロは正式に実施されることが決定した。皆は熱心に練習を続けるが、鈴木は未だに、木内に「シンクロをやる」と打ち明けることができずにいた。
学園祭の前夜、学内でボヤ騒ぎが発生し、消防隊がプールの水を消化のためにほとんど使い切ってしまう。学園祭当日の昼前になっても注水は終わらず、水泳部員たちは諦めかけるが、木内から事情を聴いた桜木女子高の文化祭実行委員が訪れ、同日に学園祭を開催している桜木高のプールの提供を申し出る。迷いを振り切った鈴木を始めとする水泳部は、桜木高生、ママ、佐久間、磯村をはじめとする満場の観客の前で演目をこなしていくが、最後の大技・人間ピラミッドの直前、鈴木の海パンが脱げてしまう。事態を察した磯村は飛び込もうとするが、木内は前々から用意していた“プレゼント”を鈴木に投げる。それはイルカとシンクロを行う鈴木のアップリケが施された、手製の海パンだった。
最終演技を終えた唯野高校男子水泳部。来場者に礼をした30人は、ある者は笑い、ある者は泣きながら、声援と拍手の中退場していくのだった。
登場人物
主要人物
- 鈴木 智
- 演 - 妻夫木聡
- 唯一の水泳部員。スピードを競う競泳に限界を感じ、部活を辞めようとした矢先にシンクロと出会う。気が弱く流されやすい。
- 佐藤 勝正
- 演 - 玉木宏
- 当初はアフロヘアーだったが、予行演習中にカセットデッキを叩き壊した際にその火花が頭に飛び散ったのが原因で髪の毛が焼けてしまい、以降丸刈りになる。
- 後に2003年のドラマ版『WATER BOYS』に登場している。
- 早乙女聖
- 演 - 金子貴俊
- 幼少の頃から、佐藤に好意を抱いていた。後のドラマ版では告白をしたが見事に振られたとのこと。
- 卒業後教員免許を取得し、2004年のドラマ版『WATER BOYS2』では世界史担当の臨時教師兼シンクロ部顧問として登場している。
- 太田 祐一
- 演 - 三浦哲郁
- 貧相な身体を嫌い、日焼けしてマッチョになれるという思いからシンクロ部に入る。
- 金沢 孝志
- 演 - 近藤公園
- ガリ勉高校生。論理的な考えで、むしろややこしい一面があるが、素直で潔い一面もあり、弁償を要求されたときに「実際にはもっと高いです」と自分に都合の悪いことも素直に白状した。
- 木内 静子
- 演 - 平山綾
- 空手少女。鈴木が買ったコーラが自動販売機から出なくなったところに、飛んで来てコーラを出してあげた。鈴木が一目惚れした。
- 伊丹 弥生
- 演 - 秋定里穂
- 女子高の文化祭実行委員。唯野高校のプールの水が文化祭準備中のボヤ騒ぎですべて消火に使われてしまうというハプニングが発生したとき、自分たちの女子高のプールの使用を申し出、危機を救った。
- 佐久間 恵
- 演 - 眞鍋かをり
- シンクロを鈴木達に提案した張本人兼、水泳メンバー増員の原因である女性教師。女子校にしか赴任した経験がなく男子校に赴任することに躊躇しており、赴任当初はそれが原因でクラスに馴染めずにいたが、生徒たちに励まされて自信を取り戻す。しかし産休で居なくなってしまう。
- 佐藤同様後に2003年のドラマ版『WATER BOYS』に登場している。
- 杉田
- 演 - 杉本哲太
- 水泳部の顧問。当初は部員のシンクロに難色を示していたが、最終的には揃いのパンツを用意するなど好意的になった。
- 尾崎校長
- 演 - 谷啓
- 磯村
- 演 - 竹中直人
- やや怪しげな水族館のイルカ飼育員。釣りぼりに放つ魚の搬入も担った。練習のため水族館を訪れたメンバーをナメていたが、次第に認めるようになった。
喫茶バー「ともしび」
その他のシンクロ参加者
- 池内亮三 - 川村貴志
- 望月大志 - 松永大司
- 阪本友也 - 西川拓也
- 崎山勝貴(ヤマちゃん) - 山﨑勝之
- 浦杉太陽(タイヨー) - 杉浦太陽
- 中田光太郎(コータロー) - 田中幸太朗
- 原石真(マコト) - 石原誠
- 藤祭直(ナオシ) - 斉藤直士
- 北村栄吉(エイキ) - 北村栄基
- 本山ちから(チカラ) - 山本力
- 森林樹(モリ) - 森本正輝
- 成瀬金太(キンちゃん) - 金原泰成
- 星野広(ホシノ) - 星野広樹
- 東海林勇二(ユージ) - 鈴木祐二
- 松下羅慈夫(ラジ夫) - 斎藤羅慈
- 高鷹雅(コータカ) - 高鷹一雅
- 影千晴(カゲ) - 影山智昭
- 野西正志(マサ) - 西野正崇
- 田平雅夫(マサオ) - 平田賢
- 本山数木(カズキ) - 山本一輝
- 高貴志(タカシ) - 貴士
- 当利前田(マエダ) - 前田紘孝
- 井石陽介(ヨーちゃん) - 石井洋輔
バスケ部
- 吉田 - 森山栄治
その他
- 中村 - 土師友紀子
- 小林 - 上野未来
- 和菓子屋主人 - 蛭子能収
- 和菓子屋のおかみさん - 角替和枝
- 肉屋の女 - 鈴木砂羽
- 佐久間恵の夫 - 近藤芳正
- 女性キャスター - 西田尚美
- 男性キャスター - 山下真司
- 警備員 - 田中要次、不破央
- 客のおばさん - 石垣光代、内田春菊、和田都
- ビデオの筋肉男 - 宮本光康、戸張剛、松浦次郎
- 水族館の女の子 - 大津綾香
- 女の子の父 - 堀幸一
- レスキュー隊員 - 飯沼誠司
- 公園の野次馬 - 有山尚宏
- 火事場のおじさん - 手塚とおる、岩手太郎
- エキストラ - ロケ地となった牧之原市の市民、静岡県立相良高等学校他近隣学校の在校生が参加。
スタッフ
- 脚本・監督:矢口史靖
- エクゼクティブプロデューサー:桝井省志
- 音楽:松田岳二、冷水ひとみ
- ストリングスアレンジ:田尻光隆
- 水泳指導:不破央
- シンクロアドバイザー:平中季代子、畠山一朗、氏家友貴
- ダンス振付:八反田リコ
- 現像:IMAGICA
- MA:東京テレビセンター
- プロデューサー:宅間秋史、関口大輔、佐々木芳野
- 企画:石丸省一郎、藤原正道、遠谷信幸
- 製作:フジテレビジョン、アルタミラピクチャーズ、東宝、電通
製作
男子高校生たちが、シンクロに挑む青春活劇で、モデルは男子校の埼玉県立川越高校の水泳部が実際に1988年から文化祭の演目として行っているシンクロ公演。
1999年、プロデューサーが『ニュースステーション』(テレビ朝日)で放送された川越高校水泳部のドキュメンタリーを見て映画化を着想。後に矢口史靖監督が加わり、50mの屋外プールで部員全員で繰り広げるインパクトのあるシンクロ演技とその背景にある文化祭に訪れる近隣の女子高生にモテたいという不純な動機の面白さに、「これは映画にすべきだ」として[2]、2001年の映画化に至った。
撮影の1か月以上前からシンクロの練習を開始する必要があることから売れている俳優をキャスティングすることはできず、まるまる2か月以上スケジュールが空いている若手の俳優のみを募集して、当時まだ無名だった妻夫木聡や玉木宏らがキャスティングされた。撮影開始後も千葉県内の学校のプールに拘束されて連日シンクロの練習を続け、シンクロ漬けの日々を送った。後に矢口監督は、「彼ら自身も何か鬱屈した、”ぶつけたいんだ!”っていうエネルギーが溜まりに溜まっていたので、それがスクリーンにそのまま映ったというのが、お客さんに伝わったんでしょうね」と語っている[2]。
作品の評価
劇場公開から徐々に口コミと地方キャンペーンで話題となり、結果的に大ヒット映画となった。当初は少数の映画館のみの上映だったが、全国各地での地道なキャンペーンと独特の宣伝展開で劇場数が増え、最終的には上映劇場100館、上映期間は6か月を越えた。この現象は映画業界で話題になり、それ以降同じような映画が乱立した。シネマコンプレックスの普及と時期と重なり、2000年以降の邦画復活のきっかけを作った。
本作のヒットを受け、2003年にフジテレビがテレビドラマ化。映画スタッフがドラマ製作に参加することにより、映画の世界観を壊さずドラマ化に成功し、高視聴率を記録。この「映画から連続ドラマ」という連動は、その後他局にまで影響を与えることになる。この後フジテレビは、パート2(2004年)、スペシャル版(2005年)と制作し、完結した。また、同じスタッフで映画『スウィングガールズ』(2004年)が製作され、映画『ウォーターボーイズ』の倍以上の興行成績を記録した。
映画・ドラマのヒットにより全国で「シンクロブーム」が起こり、高校を中心に男子シンクロ部が設立されるなど大きな影響を与えた。映画のモデルになった川越高校水泳部のドキュメンタリーが『にんげんドキュメント』(NHK総合)や『スーパーテレビ情報最前線』(日本テレビ)で放送され、同校の文化祭は約3万人(2002年)もの入場者数を記録するまでになった。
2022年に行われ、350人が投票に参加した「夏に見たい映画 人気おすすめランキングベスト148作品 邦画編」では見事1位に輝いた[3]。
歴史
- 2001年9月15日 - 映画『ウォーターボーイズ』公開。
- 2003年7月1日 - 9月9日 - テレビドラマ『WATER BOYS』放送。
- フジテレビのイベント「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー」開催。
- 2004年7月6日 - 9月21日 - テレビドラマ『WATER BOYS2』放送。
- 「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー 2」開催。
- 2004年9月21日 - 「第1回全国高校ウォーターボーイズ選手権」放送(優勝校は鈴鹿工業高等専門学校)。
- 2004年10月4日 - 「あの感動がよみがえる!ウォーターボーイズ 2 完全密着130日!涙と友情の最終回スペシャル!!」放送。
- 2004年9月11日 - 映画『スウィングガールズ』公開。
- 2005年8月19日・20日 - テレビドラマ『WATER BOYS 2005夏』放送。
- 「お台場冒険王」にて「ウォーターボーイズショー 05」開催。
- 2005年9月27日 - 「第2回全国高校ウォーターボーイズ選手権」放送(優勝校は鈴鹿工業高等専門学校)。
受賞歴
- 作品賞
-
- 第75回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストテン第8位
- 第56回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 第23回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン第2位
- 第25回日本アカデミー賞[4]優秀作品賞
- 個人賞
-
- 第25回日本アカデミー賞[5]
- 第39回ゴールデン・アロー賞 映画新人賞(妻夫木聡)
- 第11回日本映画プロフェッショナル大賞 特別賞(妻夫木聡&ボーイズ)
主なロケ地
サウンドトラック
- ウォーターボーイズ オリジナル・サウンドトラック
- 2001年8月22日発売、ユニバーサルミュージック、UPCH-1096
- 音楽:松田岳二・冷水ひとみ・田尻光隆 etc
シンクロで使用された曲
- 伊勢佐木町ブルース(青江三奈)
- DIAMOND HEAD(ザ・ベンチャーズ)
- 歌劇「カルメン」より闘牛士の歌(ビゼー)
- あなたのとりこ(シルヴィ・ヴァルタン)
- オンリー・ユー(ザ・キング・トーンズ)
- 愛のしるし(PUFFY)
- 学園天国(フィンガー5)- エンディング曲としても使用
出版
- MAKING OF WATER BOYS(2003年・ワニブックス)
- MAKING OF WATER BOYS 2(2004年・ワニブックス)
- ウォーターボーイズ・オフィシャルブック(2004年・扶桑社)
- 『映画監督はサービス業です。ー矢口史靖のヘンテコ映画術―』、DU BOOKS、2019年9月、ISBN 978-4866471006。
テレビドラマ
『WATER BOYS』と題して、フジテレビ系で2003年7月1日から9月9日まで放送された。続いて『WATER BOYS2』が2004年7月6日から9月21日まで、『WATER BOYS 2005夏』が2005年8月19日と20日に放送された。
脚注
出典
- ^ 「2001年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2002年(平成14年)2月下旬号、キネマ旬報社、2002年、138頁。
- ^ a b 矢口史靖(インタビュアー:川田裕美)「「”これは映画にすべきだ”と思いましたね」:矢口史靖監督」『Orico presents FIELD OF DREAMS(TOKYO FM)』、2017年2月12日 。2018年5月11日閲覧。
- ^ “夏に見たい映画 人気おすすめランキングベスト148作品 邦画編【350人に聞いた】”. TVマガ. TVログ (2022年8月24日). 2022年10月15日閲覧。
- ^ “第25回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト (2002年3月8日). 2025年3月7日閲覧。
- ^ “第25回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト (2002年3月8日). 2025年3月7日閲覧。
関連項目
- WATER BOYS
- WATER BOYS2
- WATER BOYS 2005夏
- スウィングガールズ - 同監督の作品
- がんばっていきまっしょい - 同じプロデューサーチームの作品
- 解夏 - 同じプロデューサーチームの作品
- それでもボクはやってない - 同じプロデューサーチームの作品
- 書道ガールズ!! わたしたちの甲子園 - 同コンセプトの作品
- 関口大輔 - プロデューサー
- 桝井省志 - プロデューサー
- シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢 - 男性シンクロチームの活躍を描いた映画
- シンクロ・ダンディーズ! - 男性シンクロチームの活躍を描いた映画
外部リンク
- 映画「ウォーターボーイズ」公式サイト
- ウォーターボーイズ - 東宝WEB 資料室
- トゥリトネス公式サイト - archive.today(2013年1月11日アーカイブ分) - シンクロコーチ不破央らによるシンクロチーム
- ウォーターボーイズ - allcinema
- ウォーターボーイズ - KINENOTE
- Waterboys - オールムービー
- Waterboys - IMDb
ウォーターボーイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 09:30 UTC 版)
「WATER BOYS2」の記事における「ウォーターボーイズ」の解説
水嶋 泳吉(みずしま えいきち)3代目主人公 演 - 市原隼人 男子シンクロ部部長。3年3組。東大合格者を多数輩出する名門進学校であり、水泳でも実績を残している東京都立青葉高校に在学していたが、水泳部では後輩からも亀だとバカにされるほど誰よりも遅い補欠の補欠で、勉強でも落第しそうになったりしたため、祖父の家の近くの姫乃高校に転校する。姫乃高校の生徒には勉強もスポーツも万能な凄い人間だと勘違いされるが、泳げない洋介の代わりに出場した第12回県知事杯高校水泳大会で化けの皮が剥がれてしまう。大会で不祥事を起こし、父親である泳太郎からアメリカへ来るよう説得され、一時は姫乃高校から去ろうとするが、思い留まってシンクロをすることを決意。シンクロ部の部長としても、1人の人間としても、逃げずに先頭に立って積極的に行動していくようになる。そこからは、父親に見放されたため、何とかして認められたいという姿勢が終始窺える。 山本 洋介(やまもと ようすけ) 演 - 中尾明慶 男子シンクロ部副部長。3年3組。パン屋の息子で、高校卒業後はパン屋を継ぐため、高校時代の思い出として何かを残したいという気持ちがあり、泳吉が転校してくる前から野球部やサッカー部、バレー部などの男子運動部の設立に取り組んでいた。泳吉らと共にシンクロ部で活動するも、全校発表会の直前でケガをしてしまう。周りからはヨワ介と呼ばれることもあるが、夏休み明けの校内模試では20位という結果を残している。実家のパン屋は火の車で、その上母親も過労で倒れたことにより、学園祭公演を前にシンクロ部退部、姫乃高校退学を申し出る。しかし、母親の「友達を大事にしなさい」という説得により高校を続けることを決意。栞に恋しているが、泳吉との関係を羨んで見ているだけで終わってしまう。泳吉の正体を知った後も、泳吉に対する救世主という眼差しは最後まで変わらなかった。将来の夢は修業を積んで、母親と一緒に新たな山本ベーカリーを作ること。 川崎 仙一(かわさき せんいち) 演 - 斉藤慶太 泳吉、洋介のクラスメートで吹奏楽部の元幽霊部員。3年3組。あまりにいい加減な性格から狼少年と呼ばれ、泳吉が転校してくるまでは洋介しか相手をする人間がおらず、その洋介からも信用されていなかった。設立されたシンクロ部でも、BGMの生演奏をコンクールが間近に迫った吹奏楽部に要求しに行きティンパニを壊すという事件を起こし、シンクロ部を辞めて責任逃れをしようとする。しかし、最終的にはティンパニを探そうと努力し、吹奏楽部に謝罪した。そして吹奏楽部の幽霊部員を卒業して、シンクロ部を続けることになる。後に入部する佐野とは梢を巡っての恋敵であり、そのことから加代のウェアやスパイクの入ったバッグを紛失する間接的原因を作ってしまう。気分屋な面は変わっていないが、泳吉に出会って自分を変えていこうとしている。 岩田 巌男(いわた いわお) 演 - 小池徹平 生徒会の書記。2年2組。学校一女らしい男である。周りからはガンちゃんと呼ばれている。生徒会長の加代に恋心を抱き、何でも言うことを聞いていたが、シンクロ部にラブレターのことを知られてしまい告白しようとするも、「引っ張ってくれる人がタイプで、ガンちゃんは妹みたいな存在」と加代が話しているのを聞いてしまい告白を諦める。それでも泳吉に促され気持ちを加代に伝えた。加代に振られてからは生徒会と陸上部のマネージャーを辞めてシンクロ部に入部。言うことを聞いているだけの自分から脱却し、男らしくなろうとしている。シンクロ部が姫乃高校で公演を行うため、さらに姫乃高校を男女平等の学校にするために生徒会長に立候補するも、鬼怒川照江に敗れるが、この行動が公演を行えるきっかけとなる。将来の夢は漫画家で、自分の体験に基づいた『飛び出せ会長!』という漫画を描いており、シンクロ部をテーマにした話も書くと泳吉に対するビデオレターの中で述べている。 佐野 秀樹(さの ひでき) 演 - 木村了 1年1組。スーパーサンオーの社長の息子であり金持ちのため取り巻きが多く、ちゃっきりガールズというバンドを組んでいる。スッポン恐怖症で、そのことにより洋介にケガを負わせてしまう。責任を果たす男と自負しており、全校発表会までの一時的な入部をするが、シンクロをただのお遊びとして真剣に取り組んでいなかった。その発表会も亀吉の連れてきたアカミミガメの「あけみ」をスッポンだと思い、大惨事の呼び水となってしまう。その後、大手スーパーのマルヨーが姫乃地区にショッピングモールを建設する計画を発表し、スーパーサンオーのショッピングモール化計画が頓挫。取り巻きに愛想を尽かされてしまう。一旦はシンクロ部から離れるも泳吉たちが本気であったことに気付き、正式にシンクロ部に入部。将来の夢はスーパーサンオーを全国区に広め、県知事選に出て、地元の発展に貢献することである。 その他のウォーターボーイズ(シンクロ参加者) 安部 鯛造(演:阿部亮平)(3年3組、魚屋三兄弟長男) 安部 平政(演:山根和馬)(2年2組、魚屋三兄弟次男) 安部 勘八(演:篠原孝文)(1年1組、魚屋三兄弟三男) 坂上(演:阪田智靖)(3年3組、ガリ勉) 内村(演:内田祐介)(3年3組、ガリ勉) 浜口(演:出口哲也)(2年2組、お調子者) 谷坂(演:横谷豪紀)(2年2組、ゲームおたく) 市村(演:市川欣希)(2年2組、ゲームおたく) 竹井(演:善りょう)(2年2組、ゲームおたく) 長太郎(演:長町太郎)(2年3組、自称アームレスリング部) 尾崎(演:登尾翼)(2年3組、自称アームレスリング部) 末永(演:永井祐大)(2年3組、自称アームレスリング部) 上柳(演:柳下洋輔)(2年3組、サッカー好き) 西條(演:斎藤誠)(2年3組、サッカー好き) 加藤(演:佐藤ただすけ)(1年1組、佐野の取り巻き、占いが好き) 沼田(演:藤沼豊)(1年1組、佐野の取り巻き、格言や四字熟語が好き) 横山(演:横上拓哉)(1年2組、反佐野派、バスケットボール部) 田辺(演:渡辺航)(1年2組、反佐野派、バスケットボール部) 小森(演:小林大祐)(1年2組、反佐野派、バスケットボール好き) 渋川(演:渋谷謙人)(1年2組、反佐野派、元姫高カラオケ6人衆) 橋野(演:橋本淳)(1年1組、チェス愛好会) 川上(演:田上尚樹)(1年1組、チェス愛好会) 新沼(演:高橋良輔)(1年3組、姫高カラオケ5人衆) 鳥羽(演:滝口幸広)(1年3組、姫高カラオケ5人衆) 五木(演:久野秀隆)(1年3組、姫高カラオケ5人衆) 北島(演:久光邦彦)(1年3組、姫高カラオケ5人衆) 氷川(演:松澤傑)(1年3組、姫高カラオケ5人衆)
※この「ウォーターボーイズ」の解説は、「WATER BOYS2」の解説の一部です。
「ウォーターボーイズ」を含む「WATER BOYS2」の記事については、「WATER BOYS2」の概要を参照ください。
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