ザ・ウォーターボーイズとは? わかりやすく解説

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ザ・ウォーターボーイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 06:37 UTC 版)

ザ・ウォーターボーイズ
The Waterboys
ザ・ウォーターボーイズ(2003年)
基本情報
出身地 スコットランド エディンバラ
ジャンル ポストパンクオルタナティヴ・ロックケルト音楽フォーク
活動期間 1983年 - 1993年
2000年 - 現在
メンバー マイク・スコット
スティーヴ・ウィッカム
ラルフ・サーミンズ
ブラザー・ポール・ブラウン
マイク・スコット
スティーヴ・ウィッカム

ザ・ウォーターボーイズThe Waterboys)は、英国エジンバラ出身のマイク・スコットを中心としたバンドである。

プロフィール

1983年にマイク・スコットによって結成される。バンド名はルー・リードの曲の歌詞から名付けられた。歌詞の評価が高く、現代のボブ・ディランスコットランドの吟遊詩人などと評されることも多い。

初期はニューヨーク・パンクの影響を受けたニュー・ウェイヴ・バンドとしてスタートし、U2フォロワー的な扱われ方もされていた。

しかしサード・アルバム『ディス・イズ・ザ・シー』で客演したアイルランド人フィドラー、スティーヴ・ウィッカム(U2の代表曲「ブラディ・サンデー」にてヴァイオリンを弾いていることで知られる)に影響を受け、アイルランドに移住してアイリッシュ・トラッド・ミュージックに傾倒する。4枚目のアルバム『フィッシャーマンズ・ブルース』ではそのアイルランド伝統音楽を取り入れ、大きく作風が変化したため賛否両論を呼んだが、セールス的には一番の成功を収めた。表題曲は、ハリウッド映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のサウンドトラックにも収録されている。

しかし、同傾向のアルバムを1枚出した後、マイク・スコットはニューヨークに移住し、ロックに回帰した作品を発表する(スティーヴ・ウィッカムは脱退)。その後は一旦、ザ・ウォーターボーイズでの活動は休止し、ソロ名義で2枚のアルバムを発表する(ソロ名義での初来日も果たす)。しかしセールスが振るわなかったこともあり、2000年にまたザ・ウォーターボーイズでの活動を再開し、アルバムを1枚発表する。

そして2003年、スティーヴ・ウィッカムが復帰し、アイルランド伝統音楽を取り入れた路線に再び回帰した。2011年にはアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩に曲を付けたコンセプトアルバムを発表し、高い評価を受けた。

マムフォード・アンド・サンズに代表されるフォークロア要素を取り入れたロックの流行の影響や、また代表作『フィッシャーマンズ・ブルース』のセッションを収めた6枚組ボックスセット『Fisherman's Box』が発売されるなど、近年は再評価の機運が高まっている。2013年にはキャリア最長の全米ツアーが行われ、『フィッシャーマンズ・ブルース』再現ライブも好評を博した。

2014年、フジロックフェスティバルにてバンドとして初来日。2015年、日本単独公演。

2016年4月19日、日本の漫画家であるろくでなし子がマイク・スコットとの婚約を発表。10月21日には、マイク・スコットがツイッターにて結婚を発表した。翌10月22日、東京西麻布のイタリアン・レストランにて結婚式が行われた。ザ・ウォーターボーイズのメンバーであるスティーヴ・ウィッカムや、ろくでなし子弁護団、ホラー作家の岩井志麻子らが結婚式に出席した。式に出席した弁護士の山口貴士のツイートによると、マイクは式場にて新曲「Payo Payo Chin」(ぱよぱよち~ん)を披露したという[1]

メンバー

現在のメンバー

  • マイク・スコット (Mike Scott) - ボーカル、ギター、ピアノ (1981年–1994年、1998年– )
  • スティーヴ・ウィッカム (Steve Wickham) - エレクトリック・フィドル、マンドリン (1985年–1990年、2001年– )
  • ラルフ・サーミンズ (Ralph Salmins) - – ドラム (2011年– )
  • ブラザー・ポール・ブラウン ("Brother" Paul Brown) - キーボード (2013年– )
  • ジェス・キャヴ (Jess Kav) - ボーカル (2017年– )
  • ジーニー・サマーズ (Zeenie Summers) - ボーカル (2017年– )
  • アオンガス・ラルストン (Aongus Ralston) - ベース (2017年– )

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • The Waterboys (1983年)
  • 『異教徒の大地』 - A Pagan Place (1984年)
  • 『ディス・イズ・ザ・シー』 - This Is the Sea (1985年) ※旧邦題『自由への航海』
  • 『フィッシャーマンズ・ブルース』 - Fisherman's Blues (1988年)
  • 『ルーム・トゥ・ローム』 - Room to Roam (1990年)
  • 『ドリーム・ハーダー』 - Dream Harder (1993年)
  • Bring 'Em All In (1995年) ※マイク・スコット名義
  • 『スティル・バーニング』 - Still Burning (1997年) ※マイク・スコット名義
  • 『ア・ロック・イン・ザ・ウェアリー・ランド』 - A Rock in the Weary Land (2000年)
  • Universal Hall (2003年)
  • Book of Lightning (2007年)
  • An Appointment with Mr Yeats (2011年)
  • 『モダン・ブルース』 - Modern Blues (2015年)
  • 『アウト・オブ・オール・ディス・ブルー』 - Out of All This Blue (2017年)
  • 『ホエア・ジ・アクション・イズ』 - Where the Action Is (2019年)
  • Good Luck, Seeker (2020年)
  • All Souls Hill (2022年)

シングル

  • "The Whole of the Moon" (1985年)
  • 『ザ・リターン・オブ・パン』 - "The Return of Pan" (1993年)

関連項目

マイク・スコットの妻のろくでなし子

脚注

外部リンク


ザ・ウォーターボーイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:31 UTC 版)

カール・ウォリンジャー」の記事における「ザ・ウォーターボーイズ」の解説

いくつかのバンド経て1983年マイク・スコット (Mike Scott) が率いバンド、ザ・ウォーターボーイズに加わり在籍中2年のうちに、セカンド・アルバム異教徒大地』(A Pagan Place) とサード・アルバム『This is the Sea』(ジス・イズ・ザ・シー、英語版)をリリースした。 ウォリンジャーは当初ギタリスト求めに応じて加わったものの、スコットに対してキーボーディスト必要性納得させた。さらにバンドオーケストレーションベースパーカッションの厚みを与えていくとともに徐々にスコット共同での曲の制作関わるようになった。『This is the Sea』からシングルカットされた “Don’t Bang the Drum”(英語版)は、スコットとウォリンジャーの共作としてクレジットされている。

※この「ザ・ウォーターボーイズ」の解説は、「カール・ウォリンジャー」の解説の一部です。
「ザ・ウォーターボーイズ」を含む「カール・ウォリンジャー」の記事については、「カール・ウォリンジャー」の概要を参照ください。

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