well being
「well being」の意味・「well being」とは
「well being」は、個々の生活の質や幸福感を示す英語の表現である。健康、経済的安定、社会的なつながり、精神的な満足感など、人が生きていく上で大切な要素を総合的に表す言葉である。例えば、「He is concerned about the well being of his family.」という文では、「彼は家族の幸福について心配している」という意味になる。「well being」の発音・読み方
「well being」の発音は、IPA表記では/wɛl biːɪŋ/となる。カタカナ表記では「ウェル ビーイング」が最も近い。日本人が発音する際には、「ウェル ビーイン」となることが多い。「well being」の定義を英語で解説
「Well being」 is a term that refers to the state of being comfortable, healthy, or happy. It encompasses various aspects of an individual's life including physical health, mental health, social relationships, and economic stability. For instance, the sentence "The government should prioritize the well being of its citizens." implies that the government should focus on improving the quality of life for its people.「well being」の類語
「well being」の類語としては、「welfare」、「happiness」、「health」、「prosperity」などが挙げられる。これらの語はすべて、人々の生活の質や幸福感を表す言葉である。例えば、「She works hard for the welfare of her children.」という文では、「彼女は子供たちの幸福のために一生懸命働いている」という意味になる。「well being」に関連する用語・表現
「well being」に関連する用語や表現としては、「mental well being」、「physical well being」、「emotional well being」などがある。これらの表現は、「well being」の中でも特に精神的な健康、身体的な健康、感情的な健康を強調したい場合に用いられる。例えば、「Exercise contributes to physical well being.」という文では、「運動は身体的な健康に寄与する」という意味になる。「well being」の例文
1. "The well being of our employees is our top priority."(私たちの従業員の幸福が最優先事項である。) 2. "His well being depends on his lifestyle choices."(彼の幸福は彼のライフスタイルの選択に依存している。) 3. "The well being of the environment should be considered."(環境の幸福を考慮するべきである。) 4. "The charity is dedicated to the well being of children."(その慈善団体は子供たちの幸福に専念している。) 5. "The government should prioritize the well being of its citizens."(政府は市民の幸福を優先すべきである。) 6. "The well being of the community is at stake."(コミュニティの幸福が危険にさらされている。) 7. "They are working to improve the well being of the elderly."(彼らは高齢者の幸福を改善するために働いている。) 8. "Her well being is affected by her work environment."(彼女の幸福は彼女の職場環境に影響を受けている。) 9. "The well being of the family is his main concern."(家族の幸福が彼の主な関心事である。) 10. "The project aims to enhance the well being of the local community."(そのプロジェクトは地元コミュニティの幸福を向上させることを目指している。)wellbeing
「wellbeing」の意味・「wellbeing」とは
「wellbeing」は、一般的には「健康」や「幸福」を指す英語の単語である。物理的な健康だけでなく、精神的な健康や満足度、生活の質などを含む広範な概念である。例えば、「physical wellbeing」は身体の健康状態を、「mental wellbeing」は精神的な健康状態を指す。「wellbeing」の発音・読み方
「wellbeing」の発音は、IPA表記では/wɛlˈbiːɪŋ/である。IPAのカタカナ読みでは「ウェルビーイング」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「ウェルビーイング」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「wellbeing」の定義を英語で解説
「wellbeing」は、"The state of being comfortable, healthy, or happy."と定義される。これは、「快適で、健康で、または幸せである状態」という意味である。この定義は、物理的な健康だけでなく、精神的な健康や満足度、生活の質などを含む広範な概念を表している。「wellbeing」の類語
「wellbeing」の類語としては、「health」、「happiness」、「prosperity」、「welfare」などがある。これらの単語も「健康」や「幸福」、「繁栄」、「福祉」などを表す言葉であり、「wellbeing」の意味範囲と重なる部分がある。「wellbeing」に関連する用語・表現
「wellbeing」に関連する用語や表現としては、「physical wellbeing」、「mental wellbeing」、「emotional wellbeing」、「social wellbeing」などがある。これらはそれぞれ「身体の健康」、「精神の健康」、「感情の健康」、「社会的な健康」を指す。「wellbeing」の例文
1. "She is concerned about the wellbeing of her family."(彼女は家族の健康について心配している。)2. "The company promotes the wellbeing of its employees."(その会社は従業員の健康を推進している。)
3. "Exercise contributes to physical wellbeing."(運動は身体の健康に寄与する。)
4. "Mental wellbeing is as important as physical wellbeing."(精神的な健康は身体的な健康と同じくらい重要である。)
5. "The government has a responsibility to improve the wellbeing of its citizens."(政府は市民の健康を改善する責任がある。)
6. "Social activities can enhance your emotional wellbeing."(社会活動は感情の健康を向上させることができる。)
7. "Financial stability is a key factor in overall wellbeing."(財政的な安定は全体的な健康の重要な要素である。)
8. "The school focuses on the wellbeing of its students."(その学校は生徒の健康に焦点を当てている。)
9. "A balanced diet is essential for maintaining wellbeing."(バランスの取れた食事は健康を維持するために不可欠である。)
10. "The wellbeing of the environment is a global concern."(環境の健康は全世界的な関心事である。)
well-being
「well-being」とは、幸福・健康のことを意味する英語表現である。
「well-being」とは・「well-being」の意味
「well-being」とは、身体的、精神的、社会的に良好であることを示す言葉で、「ウェルビーイング」と読む。意味としては、健康、健康で安心なこと、満足な状態、福祉、福利、幸福、(経済などの)健全性、がある。世界保健機関(WHO)設立者の一人スーミン・スー博士による「健康とは、身体的・精神的・社会的にWell-beingな状態」との発言から世界に広まった。1948年のWHO憲章では健康を次のように定義している。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的・精神的・社会的に、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいう」
「well-being」には、主観的well-beingと客観的well-beingがある。主観的well-beingとは、人や企業がどれだけ幸福や充実を感じているかを表す。客観的well-beingとは、健康寿命やGDPなどのことで数値で表すことができる。心理学の分野では主観的well-beingの研究が1980年代以降盛んになっており、エジプトの「アラブの春」やウクライナの「尊厳の革命」など政治・社会の混乱時、主観的well-beingが低下していたことが分かっている。
「well-being」は医療や福祉の分野において取り入れられている。人生100年時代といわれる中で、必ずしも心身が健康であり続けられるとは限らない。生まれながらに病気や障がいを持つこともあれば、完治が難しい病気にかかることもある。そのような状況の中で「well-being」の考えを取り入れることで、生活の満足度の向上を図ることができる。その実現のためには、生活に最低限な必要なサポートだけでなく、それぞれの生活に即したサポートの充実が必要である。
東北大学病院では「ウェルビーイング」宣言を行い、教職員が安心して業務に取り組むことができる環境を作り、よりよい医療サービスの提供を目指している。
ビジネスにおいても「well-being」は注目を浴びている。従業員一人一人が自身のウェルビーイングを意識することで心身のケアがすすむとともに、職場環境を整えることで従業員のモチベーションを上げ、生産性の向上や離職率の低下にもつながる。「well-being」を取り入れている企業も多い。
トヨタ自動車株式会社では、「幸せの量産」を掲げてEmotional Well-Being研究会を立ち上げた。車づくりだけでなく、よいよい社会、よりよいまちづくりを目指している。
ロート製薬では、2019年に経営ビジョンとして「Connect for Well-being」を掲げた。ロート製薬のWell-being経営のキーワードは、「長期視点経営」、「健康ポートフォリオの拡大」、「各地域における自前のモノづくり」である。
楽天グループ株式会社では、「コレクティブ・ウェルビーイング」を「ある目的のもとに、ありたい姿を持つ多様な個人がつながりあった持続可能なチームの状態」と定義して、持続的なチームの在り方を検討している。また「Well-being First」として、従業員や楽天のステークホルダーのWell-being向上を目指している。
内閣府では、「満足度・生活の質に関する調査」として「Well-being」の観点から日本の経済社会の多面的調査を行っている。「満足度・生活の質を表す指標群(Well-beingダッシュボード)」では、統計データを一覧にしており、内閣府公式HPから閲覧できる。
2015年の国連サミットにて採択されたSDGsには、17の目標が設定されている。そのうち3つ目の「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」に「well-being」の文字が含まれている。
「well-being」の語源・由来
「well-being」はイタリア語の「benessere(ベネッセレ)」を語源としている。「well-being」と「welfare」と「happiness」の違い
「well-being」は多面的で持続的な幸せを意味するのに対し、「happiness」は瞬間的な幸せを意味している。「welfare」は福利、福祉の意味合いが強く、個人ではなく社会の幸福を図る活動などに使用されることが多い。「well-being」の使い方・例文
My concern is well-being of my family.(私は家族の健康に関心がある。)We have to ensure well-being of the overall economy.(我々は経済全体の健全性を確保しなければならない。)
ウェルビーイング
ウェルビーイング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 00:52 UTC 版)
ウェルビーイング(英: Well-being)とは、誰かにとって本質的に価値のある状態、つまり、ある人にとってのウェルビーイングとは、その人にとって究極的に善い状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態である[1]。
用語
well-beingは、他に分野に応じ幸福、福利など様々な訳語があてられてきた。well-beingの語源は、オックスフォード英語辞典によれば、イタリア語のbenessereで16世紀ごろに導入されたとされる[2]。well-beingは、直訳すると「善いあり方」である。善いあり方と幸福は必ずしも結びつかないが、例えば伝統的なアリストテレスの哲学においては「最高善=幸福」とされている。1947年に採択されたWHO憲章では、前文における「健康」の定義の中でwell-beingという言葉が採用された[3]。1980年代以後、エド・ディーナーらによって心理学分野において主観的ウェルビーイング(幸福度)の測定の研究が盛んになり幸福度調査が行われるようになった。また近年では、SDGsにおけるGoal3においてwell-beingという言葉が採用されている[4]。
WHO憲章における健康の定義
1948年の世界保健機関 (WHO) 憲章における定義:
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”[5]
"well-being"は当時一般的ではない英語表現であったことから、欧米でウェルビーイングやウェルネスが「身体だけではなく、精神面・社会面も含めた新たな"健康"」を意味する単語として用いられ、その後の健康ブームで広く知られた[5]。WHOが定義する「身体だけではなく、精神面、社会面も含めた健康」を意味する場合がある。通常のヘルス(健康)の代わりにウェルビーイングを使う文脈は、WHOが定義した「健康」を指す事例が多い。
その他
ウェルネスとの関係
英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス准教授で薬学博士のフセイン・ナシ(Huseyin Naci, PhD) と、米スタンフォード大学医学部教授のジョン・P・A・イオアニディス(John P. A. Ioannidis, MD, DSc) による定義[6]:直訳:
Wellness refers to diverse and interconnected dimensions of physical, mental, and social well-being that extend beyond the traditional definition of health. It includes choices and activities aimed at achieving physical vitality, mental alacrity, social satisfaction, a sense of accomplishment, and personal fulfillment.[7][8][9]
用例
2017年に更新された「ジュネーブ宣言」で、
患者の健康とウェルビーイングを第一に考慮するものとする。THE HEALTH AND WELL-BEING OF MY PATIENT will be my first consideration;
とする文が追加された。
ウェルビーイングの実現方法
ウェルビーイングの実現方法としては、セリグマンらによるポジティブ心理学の手法が知られている。一方で、ウェルビーイングには文化差・個人差があり、ウェルビーイング研究の中心でアメリカとは異なる文化におけるウェルビーイングについてあり方(例えば、日本的ウェルビーイング)についても議論されている。
精神的ウェルビーイング
また、2014年にイギリスの国民保健サービス (NHS) は、精神的ウェルビーイングの獲得方法として、以下5つを推奨している[10]。
- 地域や家族とつながりを持つこと。
- 身体的運動を行うこと。自分が楽しめて生活の一部になるようなもので。
- スキルを得ようと学ぶこと。料理、楽器、自転車修理などからでよい。
- 他者に何かを与えること。言葉や笑顔のような小さなものからでよい。
- 今この瞬間に注目すること(マインドフルネス)。
米イェール大学教授のローリー・サントスは次のことを推奨している[11][12]:
- 同様に、毎日の瞬間を楽しむこと。
- 感謝すること。
- 瞑想すること。
ローリー・サントスはまた、以下を控えるべきであると主張する[11][12]:
- この瞬間を早く終わらせることができるように、未来について考えること。
企業の事例
トヨタ自動車は2020年の中間決算発表で、ウェルビーイングの実現と追求である「幸せを量産する使命」を経営理念の中心に据えると公表しており、トヨタフィロソフィーのミッション(使命)として掲げている。経営トップ自らが「健康第一の会社を目指す」と宣言し、企業と健康組合が一体となって健康経営とウェルビーイングに取り組んでいる[13][14][15]。
楽天グループは、「ある目的のもとに、ありたい姿を持つ多様な個人がつながりあった持続可能なチームの状態」を「コレクティブ・ウェルビーイング」と定義し、組織開発の中心に据えている。また、CWO(チーフウェルビーイングオフィサー)というポストを創設し、ウェルビーイングを個人・組織・社会の3層から捉え、実現に取り組んでいる[14][16]。
製品の事例
「人の暮らしをWell-Beingにするマテリアル」をテーマにした「Material Driven Innovation Award 2022(マテリアルドリヴンイノベーションアワード/MDIA 2022)」では、五十嵐製紙の「Food Paper」が大賞を受賞。地元で廃棄される予定だった野菜や果物から作られた和紙で、フードロスの廃棄を減らしながら、日本の紙漉き文化という伝統工芸の継承を実現する取り組みであり、地域とのつながりを生み出している。また、同アワードのファイナリストである、ファブラボ品川 / ユニチカの「TRF+H – Well-beingを叶える3Dプリント素材」は、プリント後に温めることで、形状を調整できる機能を持つ装具。形を身体に馴染ませるための時間を通じて、自身や他者とのつながりを作り出し、障害の有無に関わらず、誰もが暮らしを楽しめる環境づくりに役立つ[13][17]。
関連項目
- 人生の満足
- 生活の質(QOL)
- ポジティブ心理学
- 断食
- ウェルネス≒≠ヘルス
- 国際幸福デー
- 主観的幸福
出典
- ^ Crisp, Roger (2017). Zalta, Edward N.. ed. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Fall 2017 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University
- ^ “Home : Oxford English Dictionary” (英語). oed.com. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “健康の定義 | 公益社団法人 日本WHO協会”. japan-who.or.jp. 2021年7月6日閲覧。
- ^ Martin. “Health” (英語). United Nations Sustainable Development. 2021年7月6日閲覧。
- ^ a b Zimmer, Ben (2010年4月16日). “Wellness” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2019年5月28日閲覧。
- ^ Naci, Huseyin; Ioannidis, John P. A. (2015-07-14). “Evaluation of Wellness Determinants and Interventions by Citizen Scientists”. JAMA 314 (2): 121–122. doi:10.1001/jama.2015.6160. ISSN 1538-3598. PMID 26068643 .
- ^ a b Huseyin Naci; John P. A. Ioannidis (June 11, 2015). “Evaluation of Wellness Determinants and Interventions by Citizen Scientists”. JAMA 314 (2): 121–2. doi:10.1001/jama.2015.6160. PMID 26068643.
- ^ a b Scott Barry Kaufman sees well-being as influenced by happiness and meaning.
- ^ a b Kaufman, Scott Barry. “The Differences between Happiness and Meaning in Life” (英語). Scientific American Blog Network. 2019年5月28日閲覧。
- ^ “Five steps to mental wellbeing”. 国民保健サービス. 2018年11月20日閲覧。
- ^ a b “The Science of Well-Being”. Coursera. 2022年7月21日閲覧。
- ^ a b Jose, Paul E.; Lim, Bee T.; Bryant, Fred B. (2012-05). “Does savoring increase happiness? A daily diary study” (英語). The Journal of Positive Psychology 7 (3): 176–187. doi:10.1080/17439760.2012.671345. ISSN 1743-9760 .
- ^ a b “「私」から「万物」までを見据える、ウェルビーイングなモノづくり|JOURNAL(リサーチやレポート)|事業共創で未来を創るOPEN HUB for Smart World”. openhub.ntt.com. 2023年3月6日閲覧。
- ^ a b “【企業事例4選】ウェルビーイング経営で社員の幸福度を高めよう”. ワークデザインジャーナル (2022年12月26日). 2023年3月6日閲覧。
- ^ CORPORATION, TOYOTA MOTOR. “トヨタフィロソフィー | 経営理念 | 企業情報”. トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト. 2023年3月6日閲覧。
- ^ “ニューノーマル時代に向けて、コレクティブ・ウェルビーイングを考えよう|楽天株式会社”. 楽天株式会社. 2023年3月6日閲覧。
- ^ “Material Driven Innovation Award 2022”. AWRD (ja). 2023年3月6日閲覧。
- ウェル・ビーイングのページへのリンク