『千年の黄昏』の用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:07 UTC 版)
「ソードアート・オンラインのコンピュータゲーム作品」の記事における「『千年の黄昏』の用語」の解説
空の影 ブレイン・バースト世界の上空に出現した浮遊大陸状の巨大な影。 BB世界のフィールドはソーシャルカメラに写った2046年の現実世界をモチーフに作られているために本来は存在し得ないものである。 ここからBBのあらゆるデータが2026年のALOへと流入しており、バーストリンカーもここを通過することによってALOへと転移することが可能だが、影はBB世界の上空に存在するため通過できるのは飛行可能なエネミーか、飛行能力を持つバーストリンカーとその協力を得られる者に限られる。 入り口専用であり、ALOからの脱出には別途ALO内で離脱ポータルを探すことになる。また、バーストリンカーにとってはALO側で過ごした時間は加速世界の時間の速さと変わりない。 その真相はペルソナ・ヴァベルの歴史干渉の結果、時間流に異常が発生して偶発的に生まれてしまったものである。そのため事件解決後もBB世界の上空に残留し続けており、別の時間流のアリスが本作のALOに転移してしまった際にもここを通過している模様。 適合/侵食 ブレイン・バースト側の空の影から流入し続けるデータに対してカーディナル・システムが対応した結果発生した現象。これによりBBのシステムが各種の変更を加えられてALO上に追加され、BB側のプレイヤーもALO上で活動可能になっている。 バーストリンカーから見ればBBにおける必殺技やアビリティがスキルに統一されるなど、様々な変化が起きている。ALOのプレイヤーも改変されたBBのシステムを利用可能であり、サブイベントではキリトたちがバーストリンカーのように特訓によって新しいスキルを習得する姿が見られる。特にBP面においてはパーティ単位での管理と「倒せる」ことを前提としたALO内のモンスターの存在により本来のBBよりも稼ぎやすくなっている。 一方でBBの各ステージが融合したことで、各地のフィールドに北欧神話にそぐわない高層ビルなどが配置されるといった《侵食》まで起きてしまった。また、心意システムは2026年に存在するALOサーバーでは再現が困難であり、負の心意を乱発されればカーディナルに多大な負荷をかけてしまう。 ALOの運営にとっては「正体不明のデータ介入」という想定外にも程がある事態であり、世間的な印象を懸念して緊急システムメンテナンスを偽ってログアウトを促すとともに事態の解決までALOへのダイブをシステム的に封印する。結局プレイヤーデータの消去すらもチラつかせた警告であったにも関わらず、相当数のプレイヤーがログアウトせずに残留して変容したALOを楽しんでいたが、キリト達にとっては一度ログアウトすれば再ダイブできない上、最悪GM権限でゲームサーバーをシャットダウンされかねないという、ユイ救出のための時間すら切迫する危機的状況となった。 事件解決後、しばらくのメンテナンスの後にのあとにALOはサービスを再開したがスヴァルトエリアにはまだBBの侵食が残っており、BB側の空の影を通じてハルユキ達が再び姿を見せている他、アリスやユージオといった別の時間流から迷い込む者まで出現している。 バベルの塔 ペルソナ・ヴァベルによってニーベルハイムに建てられた巨大な塔。 塔はペルソナ・ヴァベルによってユイごと封印され、更にはALOともBBとも違う未来の超巨大モンスター《Verdraengung》に守られている。 しかしカーディナルによって付加されたゲーム性により純色の七王とクロム・ディザスターの名を関した8つのオーブを集めることで封印を解除可能である。 門を閉じている間は内部がアボカド・アボイダの体内同様の《虚無》の空間となり、感覚が消失して体感時間が経過しなくなる。その為一度閉門すると内部からは開くことができない。 最上階にはGMコンソールが隠されており、負の心意によってALOそのものに負荷をかける事でゲーム内に表出する。 ゴーストデータ ペルソナ・ヴァベルによって生み出された純色の七王のコピー。作中では主にゴーストと呼ばれる。 千年後の存在であるヴァベルによって生み出されただけあって能力と人格の完璧なコピーに成功しており、《ホロウ・データ》のような目標への妄執もなければ、原作におけるフラクトライトコピーのように自身の正体を知って人格が崩壊することもない。ただしヴァベルが自身の手駒とするためにAIにルール付けを施しており、王によって現れる影響は異なるものの暗示のような形でキリト達と敵対するように誘導されている。また、黒の王はどうやっても自身に従わないと判断されたのか、自我を喪失するレベルにまで精神を改変されている。 ヴェルンド・スミス レプラコーンに伝わる秘宝。 クエスト自体も超希少、ALOにたったひとつしか存在しない、鍛冶妖精専用のレア中のレアアイテムである。そのため種族外への漏洩は固く禁じられており、リズベットやレインであっても『AW VS SAO』作中まで仲間たちにその一切を秘匿していた。 安置されている《英霊の墳墓》の難易度もその希少性応じた恐るべき超難易度であり、クロム・ディザスターの蹂躙を受けた後、キリト一行とバーストリンカー達がモンスターとの正面戦闘を避けてようやく突破できたほど。 使用することで二人のレプラコーンの鍛冶成功率を掛け算する鍛冶スイッチが可能となる。 ザ・トリニティ ブレイン・バーストからの侵食をカーディナルが《適合》化したことで発生した指輪アイテム。 《トリニティ・ルナ》《トリニティ・ソル》《トリニティ・テラ》の3つを揃えることで神獣級エネミー特攻の効果を発揮する。BBの常識からすれば規格外かつ、神獣級エネミーにとってはまさに致命的とも言える代物であり、メタトロンも思わず言葉を濁すほどである。 太陽の飾剣/月光の飾剣 神獣級エネミーからのドロップアイテム《加速の飛晶》《逆速の潜爪》《強化の賢眼》を加工しし生成された剣。 《加速の飛晶》《強化の賢眼》を用いたのが太陽の飾剣、《逆速の潜爪》《強化の賢眼》を用いたのが月光の飾剣であり、《強化の賢眼》がもう片方の素材の効果を二乗に引き上げている。どちらも攻撃力は皆無だが前者が攻撃した対象の時間を早める《アクセル》、後者はその逆の効果を持つ《逆速(コンバース)》の効果を持ち、《強化》によってその加速(逆速)の倍率は100万倍という数値になっている。仮想世界で1000年経っても現実では8時間しか経過しない計算である。 効果が効果だけに作成難易度は異常であり、鍛冶スキルの熟練度がマックスでも鍛冶の成功率は10%に満たない。 感情退避計画(ソウル・リムーブ・プロジェクト) キリトやハルユキ達の時代から更に数十〜数百年もの遥か未来、量子演算による《魂》の存在を確認された時代に行われた実験。 《心意》を応用して人間の感情を量子データ化し、《現実》の感情を仮想世界に《退避》させる事を目的としていたが計画は失敗に終わり、プロジェクトは凍結される。だが実際にはプロジェクトは生きており、悪意や失意といったネガティブな感情ばかりが仮想世界にリムーブされていったことで徐々にそれらは集積されて悪意の結晶体を形成、ザ・シード・ネクサスで繋がった世界を逃げ惑うようになってしまう。 やがてそれが辿り着いた先がブレイン・バーストの内のクロム・ファルコンのプレイヤーホームであり、災禍の鎧を再び目覚めさせてしまうこととなった。 上書き(オーバーライド) 時間干渉によって起きた歴史改変が実際に未来に影響を及ぼすこと。 本世界観における歴史改変は、改変された時点から未来へ向けて「歴史改変の波」が時間流を伝って徐々に影響を及ぼしてゆく形になっている。何らかの方法で時間流の中を未来に向けて加速し、改変の波を追い越すことができれば、改変される前の未来へ到達することも可能である。 サンタ・マリア 『AW VS SAO』時点のALOにおけるトップギルドの一つ。本作における異常事態においてもログアウトしなかったプレイヤー達の代表格。 ギルドマスターはマリアで、風変わりな男(サンタ)とは夫婦である。アメリア他個性的なメンバーが揃っており、キリトの仲間たちの居場所について情報を提供してくれる他、ゲーム上では度々キリト一行にクエストを依頼してくる。
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