「千夜千冊」執筆以降とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「千夜千冊」執筆以降の意味・解説 

「千夜千冊」執筆以降

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:12 UTC 版)

松岡正剛」の記事における「「千夜千冊」執筆以降」の解説

2000年2月から書評サイト千夜千冊」の執筆開始。同じ著者の本は2冊以上取り上げない、同じジャンル続けない最新書物取り上げる、などのルールを自らに課し時に自身エピソードリアルタイム出来事織り交ぜた文体は、話題呼んだ第一夜中谷宇吉郎』。2004年7月良寛良寛全集』で「1000夜」を達成した。 しかしその直後胃癌発覚し手術入院余儀なくされる(その詳細は「千夜千冊番外退院報告見舞御礼』に語られている)。しばらくの療養後、再び「千夜千冊」の執筆開始し2006年5月22日柳田國男海上の道でもって放埓篇」として完結した。この放埓篇・全1144夜に大幅な加筆構成変更行い、全8冊の大型本『松岡正剛 千夜千冊』として2006年10月求龍堂より出版された。定価99,750円という高額にかかわらず初版1000部を完売し2006年の出版界の事件として話題となる。その後遊蕩篇」として、1145夜の2006年6月6日日浦勇海を渡る』)から1329夜の2009年11月22日丁宗鐵正座日本人』)まで185冊を執筆した2009年11月より、「連環編」と「番外録」を開始し2012年以後新たに意表篇」「思構篇」「歴象篇」「分理篇」など8篇を追加、現在は計10篇のテーマインデックスで定着している。同年松岡自身が「千夜千冊」を語り伝える音声コンテンツ「一册一声」の配信スタートオーディオWebマガジン「方」で月2回配信)。2013年橋本達雄編 『柿本人麻呂』で“1500夜”を達成し記念イベント千夜千冊ナイト」を開催したまた、長年培ってきた編集世界観に基づき確立した編集工学」をもとに、2000年6月、「イシス編集学校」を設立し校長就任単なる文章術とどまらないプランニングからコーチングまでを幅広くカバーする編集術」を伝授するという独特なスタイル評判呼んでいる。一方2005年からは企業次世代リーダー育成するための直伝塾、「ハイパー・コーポレート・ユニバーシティ[AIDA]」を開始するなど、独自の編集世界観をもとにしたカリキュラム多方面応用展開している。 2003年には、長年わたって研究思索してきた「日本文化にひそむ方法」を伝承することを目的とした特別塾「連塾」をスタート山口小夜子柳家花緑田中泯高橋睦郎森村泰昌真行寺君枝内田繁浅葉克己しりあがり寿井上鑑井上ひさし押井守岡野弘彦いとうせいこう川崎和男藤原新也、といったジャンルをこえた多彩なゲストとともに対話深めてきた。また、松岡正剛囲みながら日本文化における創作技術伝統精神を学ぶためのサロン椿座」を開催このような日本にかかわる活動多くは、資生堂名誉会長福原義春代表理事とする一般社団法人「連志連衆會」を母体として行われた2012年10月に連志連衆會は解散したが、「椿座」は「座」に名称を変え新たな活動として引き継がれている)。 2009年10月には、丸善丸の内本店に、松岡正剛プロデュースによる松丸本舗オープン。ショップ・イン・ショップという形態松岡はじめとする著名人書斎再現した本棚など、その斬新な店舗づくりが話題呼んだ実験店舗としての3年間の役割終え松丸本舗2012年9月をもって閉店。その詳細は、『松岡正剛書棚松丸本舗挑戦』(中央公論新社)、『松丸本舗主義奇蹟本屋3年間の挑戦。』(青幻舎)で明かされている)。2011年には、イシス編集学校有志とともに体系化した知のカテゴリーである「目次録」を公開し、それをもとに新たなコンセプトによる書籍探索エンジンシステム目次録」を開発書物という情報単位から意味をとり出しシステム応用した連想検索仕組み研究し続けている。 2010年平城遷都1300年祭集大成として「平城京レポート」が作成された。レポート作成につき、奈良県随意契約をしたのは松岡正剛事務所編集工学研究所財団法人日本総合研究所だが、レポート執筆にはISIS編集学校師範師範代師範養成コースコーチ多数参加していた。1300年終了後レポート284ページ中に170ヵ所の誤記間違い・要確認箇所があることが判明し、その杜撰な編集ぶりが報道された。 2012年には、経済産業省によるクール・ジャパン戦略一環として官民有識者会議座長代理CREATIVE TOKYOフォーラムでの講演担い日本文化クリエイティビティ伝えるコンセプトブック『Roots of Japan(s) 面影日本日本の本来と将来のために』を監修一方奈良県荒井正吾県知事)と共同行っている、東アジア日中韓)の目指すべき進路構想する「NARASIA」のプロジェクトでは、定期的に「NARASIAフォーラム」を開催し有識者ゲスト招き文化的経済的テーマ深めている。2013年には、松岡監修による東アジアジャーナル『NARASIA Q』が創刊された。 2013年からは、長年拠点としてき港区赤坂事務所から世田谷区赤堤の新事務所へと移転建築家三浦史朗、スペースエディターの東亨らとのコラボレーションにより、万巻書物囲まれイベントスペース「本」(ほんろう)と、本の茶室空間である「井寸房」(せいすんぼう)をかたちにした。念願叶って実現された、この6冊の書物構成された共空間は「GISIS」(ゴートクジISIS)と呼ばれ読書術にかかわるワークショップや、編集工学伝え講義日々行われている。 2014年には、平城遷都1300年祭弥勒プロジェクト」の一プロジェクト奈良県が七千万をかけて製作した地域交流サイト「NARAcom」「NARApedia」が公表され一般に知られるともないまま閉鎖されていたことが判明した。このサイトは「東アジア未来を考える会」(松岡正剛幹事長)が奈良中心に据えた東アジアの知のアーカイブとして構築していたはずだった。奈良県からサイト構築運用請け負っていたのは、松岡正剛事務所編集工学研究所財団法人日本総合研究所JV共同企業体)。 現在は、2020年7月開業角川武蔵野ミュージアム館長として携わっている。

※この「「千夜千冊」執筆以降」の解説は、「松岡正剛」の解説の一部です。
「「千夜千冊」執筆以降」を含む「松岡正剛」の記事については、「松岡正剛」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「千夜千冊」執筆以降」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「千夜千冊」執筆以降」の関連用語

「千夜千冊」執筆以降のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「千夜千冊」執筆以降のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの松岡正剛 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS