「千島列島」の範囲に関する解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:12 UTC 版)
「北方領土問題」の記事における「「千島列島」の範囲に関する解釈」の解説
その「千島列島を放棄する」旨の文言について、日本国政府は1951年当時、「千島列島」の範囲には国後島・択捉島が含まれると説明した 。一方で「色丹島および歯舞諸島は北海道の一部を構成する(属島である)」 とも説明した。 もし「千島列島」に4島が含まれる場合、日本はこれらの領有権を放棄したことになる。もし含まれない場合、放棄していないことになる。 しかし、この説明は1956年2月に撤回され、日本国政府は「サンフランシスコ平和条約にいう千島列島のなかにも(国後島と択捉島の)両島は含まれない」と述べた。 以降、現在まで日本政府は「北方四島は千島列島には含まれず、日本は放棄していない」と主張している。 一方、ロシアおよび英語圏では、千島列島を意味する「クリル列島(露: Кури́льские острова́、英: Kuril Islands)」に択捉島や国後島までが含まれるとみなすことが一般にみられる。 ただし、ソビエト連邦および現ロシア連邦はそのサンフランシスコ平和条約への署名を拒否し、調印していない。
※この「「千島列島」の範囲に関する解釈」の解説は、「北方領土問題」の解説の一部です。
「「千島列島」の範囲に関する解釈」を含む「北方領土問題」の記事については、「北方領土問題」の概要を参照ください。
- 「千島列島」の範囲に関する解釈のページへのリンク