「千代田」と「初月」を撃沈とは? わかりやすく解説

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「千代田」と「初月」を撃沈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/24 17:23 UTC 版)

ローレンス・T・デュボース」の記事における「「千代田」と「初月」を撃沈」の解説

レイテ沖海戦でのデュボースの第13巡洋艦部隊は、フレデリック・C・シャーマン少将アナポリス1910年組)の第38.3任務群に属した10月24日、第38.3任務群は栗田健男中将率い第二遊撃部隊への反復攻撃行っていたが、日本機の反撃空母プリンストン」 (USS Princeton, CVL-23) が大破して爆発起こし救援付き添ったバーミングハム」もスプリンクラー被害受けて戦線から離脱した。「プリンストン」はミッチャーの指示処分された。栗田艦隊反復攻撃でいったん西航したが、空襲収まったのを見て反転。しかし、ハルゼー念のため第38任務部隊から戦艦巡洋艦抽出して34任務部隊編成しウィリス・A・リー中将アナポリス1908年組)に部隊与えてサンベルナルジノ海峡張り付かせた。ところが、夕刻になって偵察機小沢治三郎中将率い機動部隊発見したことでハルゼー考え変わった。「栗田艦隊万が一反転してレイテ湾向かって手負いだろうから、キンケイド第7艦隊対処できるだろう」と。討議重ねたあと、ハルゼーは全艦艇小沢艦隊撃滅のために差し向ける決定下して北方に向かわせたが、これはハルゼーの罠に志摩がはまらなかったのとは対照的に小沢の罠にハルゼー釣られたことを意味した10月25日ハルゼーは朝から小沢艦隊滅多打ちにすべく攻撃反復させたが、これと相前後してサンベルナルジノ海峡突破した栗田艦隊第7艦隊護衛空母に対して猛攻仕掛けキンケイドただでさえ狼狽したが、ハルゼー北方全力投球していることを知りさらに仰天したキンケイド悲鳴聞いてもいまだ余裕だったハルゼーではあったが、太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ大将アナポリス1905年組)から「第34任務部隊はどこにいるか?世界が訝っている(実際は、後方の1文は、「暗号解読防止為の本文無関係な1文」だったが、受信した通信員本文に続くものと誤断して、そのまま伝えたものであった)」との電文受け取って今度自身落ち着きをなくし、平静取り戻したあと、第34任務部隊大部分反転させて栗田艦隊差し向けた。そして、デュボースの第13巡洋艦部隊巡洋艦駆逐艦足して残的掃討にあたらせた。歴戦空母「瑞鶴」はじめとする小沢艦隊大部分叩いた判断されたが、「千代田」が単艦、放棄されかのように取り残されていた。ところが、空母レキシントン」 (USS Lexington, CV-16) 攻撃隊の指揮官機「千代田」近く飛来した際、「千代田」対空砲火撃ちあげたため、「千代田」放棄されていない判断される。「レキシントン指揮官機は第13巡洋艦部隊「千代田」健在伝え、デュボースは指揮艦艇「千代田」撃沈令した。第13巡洋艦部隊追加され重巡洋艦ウィチタ」 (USS Wichita, CA-45) と「ニューオーリンズ」 (USS New Orleans, CA-32) が先制攻撃行い、「サンタフェ」と「モービル」もこれに続いた。4隻の巡洋艦から砲弾浴びた「千代田」横転沈没。この瞬間、デュボースは1940年6月8日イギリス空母グローリアス」 (HMS Glorious, 77) を撃沈した第三帝国海軍ヴィルヘルム・マルシャル中将「千代田」撃沈の約半日前に護衛空母ガンビア・ベイ」 (USS Gambier Bay, CVE-73) を撃沈した栗田に続く、3人目かつ最後の「水上砲戦空母撃沈した提督となった小沢艦隊残党「千代田」だけではなかった。軽巡洋艦五十鈴」と駆逐艦若月」および「初月」は、「千代田」探し求めたり瑞鶴」の生存者の捜索にあたっていた。「千代田」片付けたデュボースの第13巡洋艦部隊は、夜に入って3隻をレーダー探知し先制攻撃開始する。デュボースは日本艦の雷撃警戒して巧みに反転繰り返しつつ砲撃続けさせ、間もなく初月」が反転して13巡洋艦部隊挑戦してきたため、集中砲火浴びせて初月」を討ち取った。「五十鈴」と「若月」にも至近弾を浴びせたが、「初月」を始末している間に振り切られた。第13巡洋艦部隊は再び第38.3任務群に合流し10月30日ウルシー帰投。ここで司令官の交代が行われ、デュボースは司令官の座をモートン・デヨ少将アナポリス1911年組)に譲ってサンタフェ」を去った。 デュボースはレイテ沖海戦戦功3度目海軍十字章代わる2個目の金星章を授与されたが、受賞対象「千代田」と「初月」の撃沈ではなく、第30.3.1任務群での逃避行であった

※この「「千代田」と「初月」を撃沈」の解説は、「ローレンス・T・デュボース」の解説の一部です。
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