「メトロ」誕生後の展開とは? わかりやすく解説

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「メトロ」誕生後の展開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:27 UTC 版)

フェアチャイルド メトロ」の記事における「「メトロ」誕生後の展開」の解説

受注納入数 年推移(メトロシリーズ全体単位:機)年合計1970197119721973197419751976197719781979受注数699 4 2 8 15 13 19 20 28 80 27 納入数699 2 3 3 15 15 19 15 23 41 43 年19801981198219831984198519861987198819891990受注38 55 34 33 21 36 36 26 45 14 31 納入53 59 44 34 23 33 35 35 28 21 18 年19911992199319941995199619971998199920002001受注31 11 15 22 8 3 11 1 4 8 0 納入12 37 26 18 14 5 11 0 2 6 6 1970年シリーズ機マーリンIV」(胴体延伸型の12ビジネス機)がリットン・インダストリーズ(英語版)に納入され、これが胴体延長型の「メトロシリーズ納入第1号となった1971年には「メトロ」がコンゴ民主共和国キンシャサのソシエテ・ミニエール・デ・バクワンガ(英語版)(MIBA)に初納入される。一方でこの頃世界的不況航空機市場縮小により売上急減し資金繰り悪化1971年中ごろにはスウェアリンジェン・エアクラフトは生産停止し、自ら破産申請する至った。「マーリン」「メトロ」の新型主翼製造担当し、「メトロ」の販売代理店でもあったフェアチャイルド・インダストリーは、1972年2月90%出資の子会社スウェアリンジェン・アビエーションを設立し、スウェアリンジェン・エアクラフトの資産取得事業引き継ぐことになった1975年には、機内システム改修客室窓の変更丸形四角形大型化)、騒音低減のための改良コックピット周り改修オプションロケット補助推進離陸装置RATO)の装備、などの変更なされた「SA226-TC メトロII」が登場また、生産再開から続けられてきた効率化による生産性向上もあり1975年には損益黒字転換経営軌道に乗るようになった1978年頃にはアメリカ国内12社が導入し、またヨーロッパで導入例があるなど、コミューター市場でのシェア約半分占め、このクラスコミューター機では代表的な機種となっていた。 アメリカで1978年航空規制緩和法制定され、その一環として、「コミューター機(乗員19席以下)の最大離陸重量12,500ポンド(5,670kg)制限」が、1980年から10年限定撤廃されることとなった(特別連邦航空規則14)。この規制変化対応し1980年には、エンジン高出力の「ギャレットTPE331-10」(出力:671kW=900shp)に変更し最大離陸重量を6,001kg(13,230ポンド)に引き上げた「SA226-TC メトロIIA」を開発続いて同年主翼大型化し、新型高出力エンジンギャレットTPE331-11」(出力:ドライ時746kW=1,000shp、ウエット時820kW=1,100shp)に変更し最大離陸重量を6,577kg(14,500ポンド)まで引き上げた「SA227-AC メトロIII」の型式証明取得また、メトロIII」をベースとした貨物専用機「SA227-AT エクスペディター」が誕生した1985年には、当時ギャレットTPE331エンジン抱える問題点回避する観点より、エンジンプラット・アンド・ホイットニー・カナダ PT6A変更した「SA227-PC メトロIIIA」の型式証明取得するも、ギャレットTPE331エンジン問題点解消されたため、販売には至らなかった。1980年代も「メトロ」の生産・販売順調に推移1987年末では世界で50370機が定期運航されており、アメリカ製ターボプロップ機では最も使われていた機体であったとされる1987年、「メトロIII」を連邦航空規則英語版パート23規格適合させた「メトロIV」、胴体延長室内高拡大(「立ち上がれ客室」)、動翼改良T字尾翼化などを施したメトロV」の開発計画発表また、この頃主翼新製高出力エンジン導入による高速化を図る「メトロVI」の構想もあったが、1989年に「メトロV」「メトロVI開発打ち切りとなった1988年からは、一般輸送要人輸送麻薬取締各種哨戒などの用途として、「メトロIIIベース改変機をアメリカ軍空軍州兵陸軍州兵)に納入しており、「C-26(英語版)」と呼ばれている。 1989年、「メトロIII」をベースに、客席6席追加1925席)のために機体後部荷物室を胴体下部外部ポッド移行するなどした「メトロ25」の開発計画発表試作機初飛行行った。また「メトロ25」をターボファンエンジン化したメトロ25J」の構想もあった。1990年2月、GMFインベストメンツ傘下となっていた製造元フェアチャイルド・エアクラフトが連邦倒産法第11章手続き申し立て、フェアチャイルド・アクイジション傘下生産再開されるが、「メトロ25計画、「メトロ25J」構想凍結となった1990年6月、「C-26」に盛り込まれ各種システム改善燃費改善のためのエンジン変更大型フラップ搭載などの改修織り込み最大離陸重量を7,484kg(16,500ポンド)に引き上げたメトロIV」が連邦航空規則パート23規格型式証明(SA227-CC、SA227-DC)を取得、「メトロ23」と名付けられた。また、電子飛行計器システムEFIS)、デジタル式自動操縦装置装備したメトロ23E」(1996年納入)、より多く荷物収容するための外部ポッド胴体下部につけたメトロ23EF」も設定された。 1996年ごろ、機内で人が立ち上がれる「ビーチクラフト 1900D」と同等室内高(1.8m=71インチ)をもち、主翼再設計するという新型メトロ」を計画しており、同年5月には展示会にてモックアップ展示した一方同年、フェアチャイルド・エアロスペースはドイツの航空機メーカー・ドルニエを買収、「ドルニエ 228」(ターボプロップ双発乗客19席)、「ドルニエ 328」(ターボプロップ双発乗客30席)が生産ラインナップ加わり、また「ドルニエ 328JET(英語版)」(ターボファン双発乗客30席)が開発中の状況であった。かかる状況下、1997年新型開発は「328JET」に集中することになり、新型メトロ」は凍結されることとなった1999年生産終了2001年に「SA227-DC-904 メトロ23」が納入され、これが「メトロシリーズ最後納入機体となったシリーズ全体累計で約700生産された。 2002年フェアチャイルド・ドルニエ破産申請、元フェアチャイルド航空部門はM7エアロスペース英語版)が買収し、「マーリン」「メトロ」の型式証明保持メンテナンス等を行っていた。2022年アメリカで航空機部品製造航空機整備行っているオンティック(Ontic)が、M7エアロスペースから「マーリン」「メトロ事業買収した

※この「「メトロ」誕生後の展開」の解説は、「フェアチャイルド メトロ」の解説の一部です。
「「メトロ」誕生後の展開」を含む「フェアチャイルド メトロ」の記事については、「フェアチャイルド メトロ」の概要を参照ください。

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