電子飛行計器システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 10:32 UTC 版)
「グラスコックピット」の記事における「電子飛行計器システム」の解説
電子飛行計器システム(Electronic Flight Instrument System:EFIS)は、従来の電気機械的な計器の代わりに電子的な表示技術による計器表示システムである。EFISはプライマリー・フライト・ディスプレイ(PFD)、マルチ・ファンクション・ディスプレイ(MFD)、エンジン計器・乗員警告システム(EICAS)のディスプレイから構成される。以前はブラウン管(CRT)が使用されていたが、現在では液晶ディスプレイ(LCD)が一般的である。 複雑な電気機械式姿勢表示計(ADI)や水平儀(HSI)は最初にEFISへ置き換えられる候補になった。しかし、現在でもいくつかの電子表示ではない計器が操縦席にある。 軽飛行機用のEFISは表示装置、制御、データ処理機などがユニット化されており、1つの表示装置で飛行状態や航法データを表示する事が可能である。ワイドボディ機の場合複数の大型ディスプレイの表示レイアウトを変更することも出来る。 補助計器などが液晶画面に置き換わったアメリカ海洋大気庁のWP-3D F-35に採用されたタッチパネル式LCD ヘリコプター(NH90)に採用されたグラスコックピット 外周に機械式昇降計を模した表示、中央にTCAS表示を加えたTCASディスプレイ ディスプレイとアナログ計器が組み合わされたシーラス SR20のコックピット 基本的な計器の情報が統合表示されたガーミン製のPFD(G1000) 地形、地名、現在位置、航路などが統合表示されたガーミン製のMFD(G1000) 後付けされた汎用のエレクトロニック・フライトバッグ スペースシャトル「アトランティス」のグラスコックピット
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