織り込み
織り込み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 05:27 UTC 版)
「ランダム・ウォーク理論」の記事における「織り込み」の解説
この理論において強い根拠になるのは、「相場を変動させうる情報は、瞬時にマーケットに広がる」という理論である(効率的市場仮説)。 つまり、これから企業の業績が良くなりそうだ、という「蓋然性の高い情報」などが流れると、瞬時に一般に広がり、皆がその情報に従って投資行動を行うため、すぐに価格に織り込まれてしまう…という事である。 水面に小石を投げ入れると、すぐさま波動が伝わっていく様を思い浮かべると、理解しやすいだろう。しかし、トレードにおいて小石を投げ入れるのは、波のある海なのである。波動の軌跡はすぐに消え去り、すぐに元のランダムな波に戻ってしまう。普通のニュースでは、一時的な上昇・下降のトレンドを示すかもしれないが、すぐにランダムで予測不可能な動きに戻るのである。隕石レベルのサプライズであれば、津波レベルの値動きを引き起こす事もありえるだろう。しかしその津波でさえ、時間の経過とともに波動の軌跡は予測不可能な動きに収斂される。 現実には情報の非対称性の問題があり、インサイダーによる有利な価格形成(市場の失敗)は公正な市場形成において重要な課題となる。
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