ゴールデンウィーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 18:24 UTC 版)
ゴールデンウィーク中の対応
週刊誌では、連休前に合併号の発行が一般的に行われているが、これは大型連休に合わせた営業施策というよりも、印刷所の連休に合わせているためである。
郵便物の配達業務は、2015年までは連休中の後半に1日程度、休日ではあるが全ての郵便物を配達する日を設けていた[6]が、2016年以降はこの扱いは行われなくなった[7]。2018年以降は最大で連続4日間(速達・書留・荷物などを除く)通常の郵便物が配達されない年が発生している[8]。2019年は新天皇の即位もあり、10連休と長期連休になった。顧客利便性や郵便物の保管場所不足防止の観点から土曜日の4月27日に配達した後、5月2日に全ての郵便物を配達する日を設けた[9][10]。その後、2021年10月の土曜配達休止を経て[11]、カレンダー上は5日間配達休止日が続く配列であった2023年には中間の5月5日に配達を実施した[12]。
不況時の場合、製造部門を持つ企業において、この期間を生産調整・在庫調整に充て、通常の休日に数日上乗せし、さらなる長期休業となる従業員も見受けられる[13]。
観光地や行楽地などにある飲食店やデリバリー、テイクアウトの飲食店で大型連休中はランチタイムの休止、高価格帯のメニューのみの提供、特別料金となるところもある。
主なイベント
気候のいいこの時期には全国各地でイベントが開催される。有名なイベントを挙げる。
- 有田陶器市
- 朝日レガッタ
- 小田原北條五代祭り
- くらやみ祭
- となみチューリップフェア
- 那覇ハーリー
- 浜松まつり
- 博多どんたく
- ひろしまフラワーフェスティバル
- 弘前さくらまつり
- マンモスフリーマーケット(この他、秋にも開催される)
この時期は北東北や道南などではソメイヨシノの時期にあたり、花見(観桜)の季節でもある。それらの地域では桜だけでなく梅や花桃の花も同時に咲くことが多い。それ以外の地域では多くの場合は桜が散った後となるが、代わりに藤・バラなどの晩春の花の時期であり、新緑のシーズンでもある。
秋の大型連休
祝日法の改正によって敬老の日がハッピーマンデー対象となったことにより、秋分の日と合わせての大型連休ができる可能性が生じており、2009年(平成21年)・2015年(平成27年)はこれに該当する。その後は、2026年がこれに当たると予測されている(秋分日の観測状況により変動することがあるため、正式な祝日は前年の2月第1平日付の官報で確定する。「暦要項」参照)。
体育の日を11月1日に、勤労感謝の日を11月5日に移すことによって11月3日の文化の日と併せて秋に大型連休を作る構想もあり、当時の与党内で検討されていた。
これらを「秋のゴールデンウィーク」あるいは「シルバーウィーク」と称することがある。
注釈
出典
- ^ 黄金週間(オウゴンシュウカン)とは コトバンク、2023年3月30日閲覧
- ^ 牧村健一郎『獅子文六の二つの昭和』朝日新聞出版より。
- ^ a b c ゴールデンウィーク 語源由来辞典
- ^ a b c d e “「ゴールデンウイーク」「大型連休」どちらを使う?”. NHK放送文化研究所. 2020年8月2日閲覧。
- ^ 須田寬『東海道新幹線』JTBパブリッシング、2000年8月1日、34頁。ISBN 4533035639。
- ^ 『祝日等における郵便物等の配達』(pdf)(プレスリリース)日本郵便、2015年2月20日。 オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。2018年9月16日閲覧。
- ^ “ゴールデンウィーク期間中における郵便物等の配達” (pdf). 日本郵便 (2016年4月1日). 2017年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月16日閲覧。
- ^ “祝日等における郵便物等の配達”. 日本郵便 (2018年2月21日). 2018年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月16日閲覧。
- ^ a b “来春の10連休中に配達日 日本郵政「保管場所ない」”. 朝日新聞 (2018年12月7日). 2022年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月17日閲覧。
- ^ a b “祝日等における郵便物等の配達”. 日本郵便 (2019年2月27日). 2022年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月17日閲覧。
- ^ “2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更します。”. 日本郵便. 2021年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
- ^ “2023年度の祝日等における郵便物等の配達”. 日本郵便 (2023年3月10日). 2023年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
- ^ GW:不況下、喜び半分? 生産調整で最長12日 人出97万2000人予想 /宮崎 毎日jp 2009年4月24日・毎日新聞 2009年4月24日 地方版[リンク切れ]
- ^ 「国民の祝日」について - 内閣府
- ^ 2019年に10連休、国会で成立 新天皇即位の日を1年限りの祝日に - ねとらぼ、2018年12月9日、2018年12月14日閲覧。
- ^ ATMの残高不足回避=10連休対応、政府が更新 - 時事通信 2019年4月16日
- ^ 2019年4月27日から5月6日までの10連休における各都道府県の医療提供体制について - 厚生労働省
- ^ 5月1日 婚姻届増見込み臨時開庁 - 毎日新聞 2019年4月18日
- ^ 市場開場日・休業日年間カレンダー - 東京都 豊洲市場
- ^ 休暇分散パターンについて(国土交通省)
- ^ “大迷惑!メリットどこ? 「休日分散化案」世紀の愚策か”. zakzak (2010年3月4日). 2010年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月7日閲覧。
「ゴールデンウィーク」に関係したコラム
-
FXのアノマリー(anomaly)とは、FX(外国為替証拠金取引)において、ファンダメンタルズやテクニカルでは理論的な裏付けのできない事象のことです。以下は、FXにおいてアノマリーといわれる事象の一覧...
- ゴールデンウィークのページへのリンク