RPGリプレイ版の登場人物
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「ロードス島伝説」の記事における「RPGリプレイ版の登場人物」の解説
RPGリプレイは小説のパイロット版の側面が強いため、小説とは背景・設定・事件の推移等が異なる点が多い。 ミレウス 『I 魔神襲来』から登場。ハイランドの竜騎士見習いでクラスはナイト(騎士)。若年ながら素質を認められて竜騎士の選考を勝ち抜き、双子の幼竜のうち一頭・オッドアイを与えられた。剣術に長け正義感は強いが、お坊ちゃん育ちで頼りない面が強く、トラブルに巻き込まれがち。王命でスカードに起こった異変を調査するうちに、ロードスに現れた魔神との戦いに巻き込まれてゆく。魔神軍との最初の大規模な会戦に参加して辛うじて勝利を収めたものの、魔将ガラドの謀略によってオッドアイを失ってしまった。戦後、オッドアイがいまわの際に託した二つの宝玉を手に旅に出た。 『III 魔神討伐』で再登場し、クラスは竜騎士に昇格。成長して技量も上がったが、性格や貧乏クジを引きがちなところはあまり変わっていない。愛竜オッドアイの残した二つの宝玉を使う事で、限定的な竜の力を使用できるようになった。仇敵ガラドの謀略を阻止すべく戦う中で、死してなお共にあるオッドアイとの絆を再確認する事になる。 後日談で百の勇者の一人として最も深き迷宮に挑んだが、その結末は不明。竜を失ってなお竜と共に在った事から、「竜なき竜騎士」として名を残した。 ティエル 『I 魔神襲来』『II 魔神召喚』『III 魔神討伐』全てに登場。モスの鏡の森出身のハーフエルフでクラスはソーサラー(魔術師)。ハーフエルフという出自が原因でひねくれた性格に育ち、アラニアの賢者の学院を放校になった過去を持つ。竜騎士の選考でミレウスと行動を共にするようになるが、戦いの中で古代王国の付与魔術師・ブレストディベアの魂と接触し、ある密約を交わす。この密約が原因で、『II 魔神召喚』では敵NPCとして登場し、導師グラディカルが起こした魔神召喚を巡る事件の陰で暗躍した。 ブレストディベアとの因縁に決着をつけた後、『III 魔神討伐』でプレイヤーキャラクターとして復帰、クラスは付与魔術師に昇格。ブレストディベアから得た知識を元に、失われた古代の付与魔術を使えるようになった。ミレウスと共に、魔神討伐隊の一員としてガラドと再度対決する。 最も深き迷宮には挑まなかったが、百の勇者達のために魔法の武具を作った。リプレイシリーズは彼が書いた魔神戦争の記録ということになっている。 オッドアイ 竜騎士の選考でミレウスが授かった双子の幼竜のうちの一頭の牝竜。名前の由来は、左右の目が金色と銀色のオッドアイである事から。小柄ながら魔神の変身を見破る特殊能力を持っている。魔神軍との会戦のさなか、魔将ガラドの謀略で魔将ゴディスと相討ちさせられ命を落とすが、最期に竜の力を籠めた宝玉を作り出し、ミレウスに託した。 オーディア 『I 魔神襲来』から登場。自由都市ライデンの大商人の娘でファリスの神官、クラスはプリースト(司祭)、ロードス島RPGのサンプルデータでは後に昇格して癒し手。親が決めた婚約者であるプッペを嫌ってハイランドのファリス神殿に身を寄せていたところを、ミレウスと出会う。富豪の令嬢で秩序を重んじるファリス神官でありながら、傭兵を率いて戦場に立つなど破天荒な性格の持ち主。 『III 魔神討伐』ではNPCとして再登場。パーティーには加わらなかったが、ライデンのファリス神殿の次席司祭としてミレウス達をサポートした。 ヴォルク 『I 魔神襲来』に登場。アラニアの商人の息子ながら盗賊になった親不孝者で、クラスはスカウト(盗賊)、サンプルデータでは後に昇格して怪盗。軟派な性格で、女性がらみのトラブルを起こしてハイランドに流れ、竜騎士の選考を通じてミレウスの仲間になる。まるで船乗りの如く、街ごとで女性を口説いているらしい。 魔神軍との戦いの後、知り合った女性と共にアラニアへ戻った。 アジール 『I 魔神襲来』に登場。風と炎の砂漠の民・炎の部族の神官で、クラスはシャーマン(精霊使い)、サンプルデータでは後に昇格して炎使い。風の部族との戦いに備え竜騎士とのコネクションを作る目的で竜騎士の選考に加わり、ミレウス一行のメンバーになる。パーティの最年長であり、故郷に身重の妻と子供を残している。 魔神軍との戦いの後、故郷の妻子のところへ戻った。リプレイの終盤で生まれた息子が『ロードス島戦記2 炎の魔神』に登場する炎の神官アズモであるという設定。 フォルド 『I 魔神襲来』に登場。NPC。ハイランド屈指の名家・デイハイム家の長男であり、竜騎士の選考でミレウスと争ったライバル。ミレウスに敗れたものの、生まれた幼竜が双子だったため、彼もオッドアイの兄妹、クリスタルクローを授かる。プライドが高く、ミレウスのことを見下していた。 ドラゴンブレスにおける魔神軍との戦いにも参加し、竜とともに生き延びている。 クリスタルクロー 竜騎士の選考でフォルドが授かった牡竜で、オッドアイの双子の兄妹。オッドアイに比べると大柄であり、成長も早い。リプレイの終盤には爆発的な成長を見せ、人を乗せて飛べるほどに大きくなっていた。 プッペ 『I 魔神襲来』に登場。NPC。親が決めたオーディアの婚約者で、ライデンの大商人。「いとしのオーディア~」が口癖で、彼なりにオーディアを愛しているが、全く相手にされていない。オーディアを探しながら放浪している間に、モス中に支店網を築くなど強かな面もある。 ガリアン 『I 魔神襲来』に登場。NPC。鏡の森のエルフで、シルキーの兄。大の人間嫌いで、ティエルに幼少時代から先頭に立って迫害を加え続け、彼の性格が捻くれる原因を作った。 シルキー 『I 魔神襲来』に登場。NPC。鏡の森のエルフで、ガリアンの妹。兄とは正反対に心優しい性格で、人間やハーフエルフに対しても偏見を持っていないため、後述のウィニフレッドと共に数少ないティエルの味方であった。怪我人を装ったデーモンを集落に入れて看護しまったことから、立場を悪化させてしまった。 ティーナ 『I 魔神襲来』に登場。NPC。スカードの王子ナシェルに仕えるマイリーの女司祭。ヴォルク曰くナシェルに惚れている模様。 作中における設定では、魔神の本拠地を「最も深き迷宮」と呼ぶのは、彼女の発言が元になっている。 ルーセント 『II 魔神召喚』に登場。アラニアの魔法戦士団の若き騎士でクラスは魔法戦士(エキスパートルールのパイロット版としての設定のため、最初から古代語魔法を使用できる)。 賢者の学院の導師グラディカルが起こした魔法戦士団排斥と魔神召喚の陰謀に巻き込まれ、グラディカルの企みと魔神の侵攻を阻止すべくアラニア各地を転戦するが、グラディカルが召喚しようとした第二の魔神王に体を乗っ取られそうになったため、リスターの聖遺物の力によって石にされる事を選ぶ。優れた召喚魔術師によって魔神王が異界へ送還される日が来るまで、彼は迷宮の奥深くに封印される事になった。 フェリオ 『II 魔神召喚』から登場。ルーセントの家のメイド見習いだったが、ルーセントが賢者の学院に入学した際に一緒に入門した。クラスは魔術師。能天気なところがあり、筋道立った説明が苦手。恩師のグラディカルが起こした事件を追って、ルーセント共々彼を追う旅に出るが、その際に学長のラルカスから放校扱いにされてしまった。事件自体は解決したもののルーセントは魔神王の精神ともども石に、グラディカルは魔神王召喚の儀式に失敗して赤ん坊になってしまったため、彼女がグラディカルを引き取って召喚魔術師として育てる使命を帯びた。 『III 魔神討伐』では召喚魔術師に昇格。召喚魔術の研究のためにグラディカルの養育費を使い込んでしまい、魔神討伐の賞金目当てで討伐隊に加わり、グラディカルの事件で知り合ったティエルと再会する。 ティエル曰く「世界の滅亡を防ぐよりも大切な仕事がある」ため、百の勇者には加わっていない。 マルムス 『II 魔神召喚』に登場。アラニア北部の鉄の王国のドワーフで、クラスは盗賊、サンプルデータでは後に昇格して遺跡荒らし。「すべての道を知るドワーフ」を自称する道オタクである事から、ロードス中に張り巡らされたドワーフの地下トンネル網を魔神に利用されないようリスターと共に探索の旅に出た途中で、賢者の学院でグラディカルの事件に巻き込まれる。祖父と父も同じ名前で、それぞれ大マルムス、中マルムス、本人が小マルムスと呼ばれている。 後にリスターと一緒に百の勇者の一員として最も深き迷宮の戦いに加わり、共に命を落とす。 リスター 『II 魔神召喚』に登場。アラニア北部・ターバのマーファ神殿の神官で、クラスは司祭、サンプルデータでは後に昇格して神官戦士。自称マーファの慈愛を、力ずくでも広める正義と真実の司祭。慈愛と平和を重んじるマーファの神官らしからぬ乱暴者で神殿でも問題視されていたが、神託によりマルムスに同行して魔神探索の旅に出る。かつて魔神将を封じたマーファの神官戦士の聖遺物を受け継いだ事で、パーティーの主戦力として活躍した。 後にマルムスと共に百の勇者の一員として魔神との最終決戦に参加し、命尽きるまで一緒に戦った。 ウィニフレッド 『II 魔神召喚』に登場。モスの鏡の森のエルフでクラスは精霊使い、サンプルデータでは後に昇格して巫女。鏡の森から出奔したティエルを追って賢者の学院を訪ねた際にグラディカルの事件に巻き込まれ、グラディカルの協力者になっていたティエルを追うべくルーセント達と行動を共にする。事件解決後、ティエルを連れて鏡の森に帰った。 スカーフェイス 『II 魔神召喚』に当初はNPCとして登場。アラニアの山中にある隠れ里の住人でクラスは戦士。かつてマーファの神官戦士によって石像にされた魔神将を封印する一族の戦士で、「魔法使いフェチ」と呼ばれるほど女性の魔術師に目がない。女性不足の村に引き入れる目的でフェリオを誘拐したが、村が魔神に襲われた事をきっかけにルーセント一行に途中参加する。事件解決後フェリオの子育てに協力する事になるが、フェリオ曰く結婚はしていない模様。 スナ 『III 魔神討伐』に登場、クラスは暗殺者。お金にうるさい職業暗殺者で金にならない殺人を嫌い、魔神にかけられた莫大な首賞金目当てで魔神討伐隊に転向する。敵の背後に回り込んでギャロット(絞首紐)で窒息させる戦法を得意とし、上位魔神を絞殺するという離れ業を演じている。 最も深き迷宮の戦いにも魔神王の首を取るべく参戦するが、その消息は不明。 ジオレン 『III 魔神討伐』に登場。知識神ラーダの司祭で、クラスは癒し手。生物の体に対する探求心が高じて癒し手になった変わり種で、魔神の身体を調査するべく魔神討伐隊に参加した。戦士顔負けの体格ながら理知的な性格で、強力な治癒魔法でパーティーをサポートする。 魔神との最終決戦においても、癒し手として百の勇者を支援した。
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