地デジ日本方式
別名:デジタル放送日本方式、ISDB-T、ISDB-Terrestrial
日本が用いている地上デジタル放送の方式。他に欧州方式や米国方式なども存在する。
日本方式は欧州方式や米国方式などと比べ、様々な種類のサービスを提供できるとされている。例えば、携帯端末向けの放送を行う場合に、欧米の方式では専用の携帯端末放送専用送信設備を別に設置する必要があるが、一方で日本方式では、一つの送信局・一つの周波数のみで、固定テレビ向けと携帯電話向けの両方の放送を同時に行うことができる。また日本方式ではテレビ画面に付加価値情報を表示するデータ放送を行うことなども可能である。
日本方式は南米を中心に他国に展開している。特に日本方式は災害時の緊急警告放送のサービスが提供できるため、自然災害の多い国々で採用されている。2013年6月3日には、中米のグアテマラが日本方式を採用し、日本方式を採用しているのはブラジル、フィリピンなど合計14カ国となっている。
関連サイト:
地上デジタル放送日本方式の国際展開について - 総務省
アイエスディービー‐ティー【ISDB-T】
読み方:あいえすでぃーびーてぃー
《Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial》日本の地上デジタルテレビ放送の規格。映像圧縮にMPEG-2、搬送波にマルチキャリアの変調方式OFDMを使用。日本以外では、この規格を改良したSBTVDがブラジル・ペルー・アルゼンチンをはじめとする南米諸国で採用されている。→アイ‐エス‐ディー‐ビー(ISDB) →エー‐ティー‐エス‐シー(ATSC) →ディー‐ブイ‐ビー‐ティー(DVB-T)
ISDB-T
読み方:アイエスディービーティー
ISDB-Tとは、日本における地上デジタル放送で採用されている通信規格のことである。いわゆるワンセグ放送は、このISDB-T方式による携帯端末向けのデジタル放送サービスを指している。
ISDB-Tでは、「直交波周波数分割多重」(OFDM)方式に加えて、変調方式を階層化した上で各部分(セグメント)に分割して伝送することが可能となっている。ISDB-Tでは、このセグメントのうちの1つを携帯端末向けの信号として処理する。
なお、日本ではISDB-T規格が実現している地上デジタル放送は、アメリカではATSC方式によって、またヨーロッパではDVB-Tによって実現されている。
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