EDTVとは? わかりやすく解説

EDTV extended(enhanceda)definition television


EDTV

フルスペル:Enhanced Definition Television

EDTVとは、テレビ放送映像方式で、従来NTSC方式放送互換性保ちながら、画面ちらつき色ムラ少な画面再生を可能とする方式のことである。

EDTVの映像プログレッシブ方式撮影され放送段階においてインターレース方式順次走査方式)に変換される放送波は受像機テレビ)に搭載されIP変換回路によって再びプログレッシブ方式変換し直される。この仕組みにより、EDTVは従来NTSC方式放送互換性保ちながら、画面ちらつきゴースト現象少な画面再生を可能としている。

EDTVは1989年放送開始されたEDTV Iと、1995年放送開始されたEDTV II2種類がある。EDTVはクリアビジョン同じくEDTVはワイドクリアビジョン呼ばれている。ワイドクリアビジョンクリアビジョン画面サイズワイドスクリーンに対応させた拡張仕様である他、ワイド画面高画質表示を行うために必要な画質補強信号処理できるようになっている

なお、EDTVの高画質映像再現するためにはEDTV対応の受像機用意する必要があるが、非対応受像機でもEDTVの放送視聴すること自体は可能である。


参照リンク
テレビQ&A さまざまな地上波放送 - (TOSHIBA)
テレビのほかの用語一覧
テレビの方式:  インターネットテレビ  BS  DMB  EDTV  G-GUIDE  H.320  H.323

EDTV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 10:08 UTC 版)

EDTVとはEnhanced Definition Televisionの略称で、一般的に480iNTSC)や576iPAL)などのインターレーススキャン(飛越走査)とは対照的にそれぞれ480p(NTSC)や576pのプログレッシブスキャン(順次走査)で表示するための機器や信号、放送方式を指す。通常EDTVはSDTVにおけるプログレッシブスキャンのものを指しHDTVとはみなされないが国によって事情が異なる場合があり、例えばオーストラリアでは576pデジタルTVがHDTVとされる[1]。なお日本におけるEDTV放送はクリアビジョンおよびワイドクリアビジョンである。

接続性

EDTV信号はSDTV信号より多くの帯域幅を必要とするため、コンポジットビデオケーブルS-ビデオケーブルではなくより高い帯域幅が保障されたケーブルを使用する必要がある。 少なくともD端子ケーブルやコンポーネントビデオケーブル、VGAコネクタ、DVIまたはHDMIコネクタを用いて、プログレッシブ出力対応DVDプレーヤーか現世代のゲーム機などの家電製品を接続する必要がある。

放送と表示機器

放送においてHDTVよりも使用する帯域幅が小さいため、テレビ局はすぐにでもEDTVを放映できる。EDTVはSDTVと同じように非正方画素で放送される。放送に使用されるのは4:3か16:9であり、中でも16:9についてはアナモルフィックワイドスクリーンと呼ばれる。ほとんどのEDTVを正方画素で表示するためには852×480の解像度を必要とする。しかしながらどんな放送もこの画素数を使用しないため、この解像度で表示されるのはiTunesのビデオやいくつかのゲーム機のダウンロードコンテンツに限定される。

DVDs

DVDプレーヤーのプログレッシブ出力がEDTVの基準であるとみなせる。 たとえば秒間24コマ(24FPS)で製作された映画は24FPSプログレッシブ映像でDVDにエンコードされ、そしてほとんどのDVDプレーヤーがインターレースTVのために内部的に3:2プルダウン変換して出力する。そのため通常のTVでは本来の24コマで映画を鑑賞出来ない。そこで480p表示が可能なTVであればプログレッシブ出力することでインターレース映像に変換されることなく、DVDに収録された24FPS映像を鑑賞出来る。なおプログレッシブ出力を利用しない場合でも、近年のTV装置においては表示の高品位化のためアップコンバートなど様々な信号処理技術がインターレース映像をプログレッシブスキャンを見せかけるために使用される。ただしこの品質はアップコンバージョンの過程がどれくらい良好であるかに依存する。またBlu-ray DiscHD DVDではEDTV形式でコンテンツをエンコード可能であるがHDTV向けがBlu-ray/HD DVDの第一のセールスポイントであるので、これまでこういったEDTVコンテンツはせいぜいボーナスコンテンツぐらいでしか使用されていない。

ゲーム機

EDTV対応と見なせるゲーム機を下記に記す。

セガ ドリームキャスト
全てのゲームではないがVGA接続による640×480のプログレッシブ出力に対応している。
ソニー・コンピュータエンタテインメント
プレイステーション2:いくつかのゲームが480pの出力に対応している。
プレイステーション3:コンポーネント接続、およびHDMI接続を通じて480p出力に対応している。
任天堂
ニンテンドーゲームキューブコンポーネント接続(D2)互換の出力に対応している(初期型のみ)。
Wii:コンポーネント接続互換の出力に対応している。
マイクロソフト
Xbox:コンポーネント接続互換の出力に対応している。
Xbox 360:コンポーネント接続、VGA接続、およびHDMI接続(新しいモデルのみ)を通じて480p出力に対応している。

出典

関連記事


エドtv

(EDTV から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 09:18 UTC 版)

エドtv
EDtv
監督 ロン・ハワード
脚本 ローウェル・ガンツ英語版
ババルー・マンデル英語版
製作 ブライアン・グレイザー
ロン・ハワード
製作総指揮 トッド・ハロウェル
マイケル・ロイ
リチャード・サドラー
出演者 マシュー・マコノヒー
ジェナ・エルフマン
ウディ・ハレルソン
エレン・デジェネレス
サリー・カークランド
マーティン・ランドー
ロブ・ライナー
デニス・ホッパー
エリザベス・ハーレイ
クリント・ハワード
音楽 ランディ・エデルマン
撮影 ジョン・シュワルツマン
編集 ダニエル・P・ハンリー
マイク・ヒル
製作会社 イマジン・エンターテインメント
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
UIP
公開 1999年3月26日
2000年6月24日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $80,000,000[1]
興行収入 $35,242,897[1]
テンプレートを表示

エドtv』(エド・ティービー、原題:EDtv)は、1999年アメリカ合衆国コメディ映画

この映画は第52回カンヌ国際映画祭特別招待作品に選ばれた[2]。映画の原作は1994年に公開されたカナダの映画『Louis 19, King of the Airwaves英語版』である。公開当時は『トゥルーマン・ショー』と比較され、それ以上にかなりシニカルに描いたことから、ブラックユーモア版『トゥルーマン・ショー』と呼ばれていた。

ストーリー

ケーブル・チャンネル「トゥルーTV」は、開局以来ずっと低視聴率であった。そこで番組ディレクターのシンシア(エレン・デジェネレス)が、一般人の日常生活を24時間ずっと放送し続けるという斬新な企画を提案する。対象にはレンタルビデオ屋で働くエド(マシュー・マコノヒー)が選ばれるが…。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

スタッフ

評価

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは47件のレビューで支持率は64%、平均点は6.30/10となった[3]Metacriticでは26件のレビューを基に加重平均値が48/100となった[4]

脚注

  1. ^ a b EDtv (1999)”. Box Office Mojo. 2009年9月26日閲覧。
  2. ^ Festival de Cannes: EDtv”. festival-cannes.com. 2009年10月11日閲覧。
  3. ^ "EDtv". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2023年1月3日閲覧
  4. ^ "EDtv" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2023年1月3日閲覧。

外部リンク


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