イー‐ディー‐ティー‐ブイ【EDTV】
読み方:いーでぃーてぃーぶい
《enhanced definition television/extended definition television》高画質テレビの規格の一。NHKが開発したハイビジョン(HDTV)に対抗して民放各社が共同で開発した規格で、EDTVⅠとEDTVⅡの2方式がある。EDTVⅠは従来の送受信方式を変えず、送信設備と受像機の改良で、画像の揺れやちらつきなどをなくして、高品質の画像を得るもの。平成元年(1989)から放送が開始され、一般にクリアビジョンと呼ばれている。また、EDTVⅡは画面の縦横比がハイビジョンと同じ9対16の横長で、より一層の高画質化が図られた。Ⅱは一般にワイドクリアビジョンと呼ばれ、平成7年(1995)に放送開始。平成23年(2011)7月以降のアナログ停波に伴い終了した。
EDTV extended(enhanceda)definition television
EDTV 【Extended Definition Television】
EDTV
EDTVとは、テレビ放送の映像方式で、従来のNTSC方式の放送と互換性を保ちながら、画面のちらつきや色ムラの少ない画面再生を可能とする方式のことである。
EDTVの映像はプログレッシブ方式で撮影され、放送段階においてインターレース方式(順次走査方式)に変換される。放送波は受像機(テレビ)に搭載されたIP変換回路によって再びプログレッシブ方式に変換し直される。この仕組みにより、EDTVは従来のNTSC方式の放送と互換性を保ちながら、画面のちらつきやゴースト現象の少ない画面再生を可能としている。
EDTVは1989年に放送開始されたEDTV Iと、1995年に放送開始されたEDTV IIの2種類がある。EDTVはクリアビジョン、同じくEDTVはワイドクリアビジョンと呼ばれている。ワイドクリアビジョンはクリアビジョンの画面サイズをワイドスクリーンに対応させた拡張仕様である他、ワイド画面で高画質表示を行うために必要な画質補強信号が処理できるようになっている。
なお、EDTVの高画質な映像を再現するためにはEDTV対応の受像機を用意する必要があるが、非対応の受像機でもEDTVの放送を視聴すること自体は可能である。
参照リンク
テレビQ&A さまざまな地上波放送 - (TOSHIBA)
EDTV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 10:08 UTC 版)
EDTVとはEnhanced Definition Televisionの略称で、一般的に480i(NTSC)や576i(PAL)などのインターレーススキャン(飛越走査)とは対照的にそれぞれ480p(NTSC)や576pのプログレッシブスキャン(順次走査)で表示するための機器や信号、放送方式を指す。通常EDTVはSDTVにおけるプログレッシブスキャンのものを指しHDTVとはみなされないが国によって事情が異なる場合があり、例えばオーストラリアでは576pデジタルTVがHDTVとされる[1]。なお日本におけるEDTV放送はクリアビジョンおよびワイドクリアビジョンである。
接続性
EDTV信号はSDTV信号より多くの帯域幅を必要とするため、コンポジットビデオケーブルやS-ビデオケーブルではなくより高い帯域幅が保障されたケーブルを使用する必要がある。 少なくともD端子ケーブルやコンポーネントビデオケーブル、VGAコネクタ、DVIまたはHDMIコネクタを用いて、プログレッシブ出力対応DVDプレーヤーか現世代のゲーム機などの家電製品を接続する必要がある。
放送と表示機器
放送においてHDTVよりも使用する帯域幅が小さいため、テレビ局はすぐにでもEDTVを放映できる。EDTVはSDTVと同じように非正方画素で放送される。放送に使用されるのは4:3か16:9であり、中でも16:9についてはアナモルフィックワイドスクリーンと呼ばれる。ほとんどのEDTVを正方画素で表示するためには852×480の解像度を必要とする。しかしながらどんな放送もこの画素数を使用しないため、この解像度で表示されるのはiTunesのビデオやいくつかのゲーム機のダウンロードコンテンツに限定される。
DVDs
DVDプレーヤーのプログレッシブ出力がEDTVの基準であるとみなせる。 たとえば秒間24コマ(24FPS)で製作された映画は24FPSプログレッシブ映像でDVDにエンコードされ、そしてほとんどのDVDプレーヤーがインターレースTVのために内部的に3:2プルダウン変換して出力する。そのため通常のTVでは本来の24コマで映画を鑑賞出来ない。そこで480p表示が可能なTVであればプログレッシブ出力することでインターレース映像に変換されることなく、DVDに収録された24FPS映像を鑑賞出来る。なおプログレッシブ出力を利用しない場合でも、近年のTV装置においては表示の高品位化のためアップコンバートなど様々な信号処理技術がインターレース映像をプログレッシブスキャンを見せかけるために使用される。ただしこの品質はアップコンバージョンの過程がどれくらい良好であるかに依存する。またBlu-ray DiscとHD DVDではEDTV形式でコンテンツをエンコード可能であるがHDTV向けがBlu-ray/HD DVDの第一のセールスポイントであるので、これまでこういったEDTVコンテンツはせいぜいボーナスコンテンツぐらいでしか使用されていない。
ゲーム機
EDTV対応と見なせるゲーム機を下記に記す。
- セガ ドリームキャスト
- 全てのゲームではないがVGA接続による640×480のプログレッシブ出力に対応している。
- ソニー・コンピュータエンタテインメント
- プレイステーション2:いくつかのゲームが480pの出力に対応している。
- プレイステーション3:コンポーネント接続、およびHDMI接続を通じて480p出力に対応している。
- 任天堂
- ニンテンドーゲームキューブ:コンポーネント接続(D2)互換の出力に対応している(初期型のみ)。
- Wii:コンポーネント接続互換の出力に対応している。
- マイクロソフト
- Xbox:コンポーネント接続互換の出力に対応している。
- Xbox 360:コンポーネント接続、VGA接続、およびHDMI接続(新しいモデルのみ)を通じて480p出力に対応している。
出典
関連記事
エドtv
エドtv | |
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EDtv | |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | ローウェル・ガンツ ババルー・マンデル |
製作 | ブライアン・グレイザー ロン・ハワード |
製作総指揮 | トッド・ハロウェル マイケル・ロイ リチャード・サドラー |
出演者 | マシュー・マコノヒー ジェナ・エルフマン ウディ・ハレルソン エレン・デジェネレス サリー・カークランド マーティン・ランドー ロブ・ライナー デニス・ホッパー エリザベス・ハーレイ クリント・ハワード |
音楽 | ランディ・エデルマン |
撮影 | ジョン・シュワルツマン |
編集 | ダニエル・P・ハンリー マイク・ヒル |
製作会社 | イマジン・エンターテインメント |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ UIP |
公開 | 1999年3月26日 2000年6月24日 |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $80,000,000[1] |
興行収入 | $35,242,897[1] |
『エドtv』(エド・ティービー、原題:EDtv)は、1999年のアメリカ合衆国のコメディ映画。
この映画は第52回カンヌ国際映画祭特別招待作品に選ばれた[2]。映画の原作は1994年に公開されたカナダの映画『Louis 19, King of the Airwaves』である。公開当時は『トゥルーマン・ショー』と比較され、それ以上にかなりシニカルに描いたことから、ブラックユーモア版『トゥルーマン・ショー』と呼ばれていた。
ストーリー
ケーブル・チャンネル「トゥルーTV」は、開局以来ずっと低視聴率であった。そこで番組ディレクターのシンシア(エレン・デジェネレス)が、一般人の日常生活を24時間ずっと放送し続けるという斬新な企画を提案する。対象にはレンタルビデオ屋で働くエド(マシュー・マコノヒー)が選ばれるが…。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- エド - マシュー・マコノヒー(大塚芳忠)
- シャリ - ジェナ・エルフマン(小林優子)
- レイ - ウディ・ハレルソン(大塚明夫)
- シンシア - エレン・デジェネレス(野沢由香里)
- ジャネット - サリー・カークランド(定岡小百合)
- アル - マーティン・ランドー(阪脩)
- ジル - エリザベス・ハーレイ(佐藤しのぶ)
- ウィテカー - ロブ・ライナー(水野龍司)
- ハンク - デニス・ホッパー(辻親八)
- マーシャ - ヴィヴェカ・デイヴィス(渡辺美佐)
- ジョン - アダム・ゴールドバーグ(樫井笙人)
- ケン - クリント・ハワード
- ビル・マー - 本人
- ジェイ・レノ - 本人(塩屋浩三)
- アリアナ・ハフィントン - 本人
- マイケル・ムーア - 本人
- メリル・マーコー - 本人
- ジョージ・プリンプトン - 本人
スタッフ
- 監督・製作:ロン・ハワード
- 音楽:ランディ・エデルマン
- 撮影:ジョン・シュワルツマン
- 美術:マイケル・コレンブリス
- 字幕:戸田奈津子
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは47件のレビューで支持率は64%、平均点は6.30/10となった[3]。Metacriticでは26件のレビューを基に加重平均値が48/100となった[4]。
脚注
- ^ a b “EDtv (1999)”. Box Office Mojo. 2009年9月26日閲覧。
- ^ “Festival de Cannes: EDtv”. festival-cannes.com. 2009年10月11日閲覧。
- ^ "EDtv". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2023年1月3日閲覧。
- ^ "EDtv" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2023年1月3日閲覧。
外部リンク
「EDTV」の例文・使い方・用例・文例
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