エッチイー‐エーエーシー【HE-AAC】
HE-AAC
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HE-AAC (High-Efficiency Advanced Audio Coding) は、オーディオの圧縮符号化の国際標準化方式であるMPEG-4 AACの拡張仕様であり、MPEG-4 Audio (ISO/IEC 14496-3)においてAACバージョン3として標準化された。HE-AAC が2003年に、HE-AAC v2 が2006年に制定された。MPEG-4 AAC Plus SBRや、Coding Technologiesの登録商標であるaacPlus、AAC+などの名称でも呼ばれている。
- ^ a b c MPEG-4 HE-AAC v2 - EBU TECHNICAL REVIEW – January 2006
- ^ HE-AAC+ Codec as Shared Library - tipok.org.ua
- ^ アップル - iPod shuffle - 仕様 - ウェイバックマシン(2010年8月25日アーカイブ分)
- ^ Apple - iPod - あなたにぴったりのiPodは? 2014年10月16日閲覧
- 1 HE-AACとは
- 2 HE-AACの概要
- 3 HE-AAC v2
- 4 外部リンク
HE-AAC
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「MPEG-4 Part 3」の記事における「HE-AAC」の解説
「HE-AAC」も参照 AAC LC をコアに SBR(Spectral Band Replication、スペクトル帯域複製)ツールを組み合わせて圧縮効率を向上させたプロファイルを HE-AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)、さらに PS(Parametric Stereo)ツールも組み合わせたものを HE-AAC v2 と呼ぶ。HE-AAC は aacPlus や AAC+、HE-AAC v2 は aacPlus v2 や eAAC+ の商標名で呼ばれることもある。 SBR は、入力信号の低域成分と高域成分の相関を利用し、高域成分をスペクトル情報など情報を復元するためのわずかな制御情報のみでパラメータ化し、復号時に低域成分の情報から予測復元することで情報の圧縮を行う。 PS は、ステレオ信号について同様の考え方を用いるものである。ステレオ信号の左右チャネルの相関を利用し、左右の両チャネルを足し合わせたモノラル信号とステレオの空間情報をパラメータ化したサイド情報に分けて符号化を行い、復号時はモノラル信号とサイド情報とから両チャネルの信号を復元する。サイド情報は高音質の場合でも 9 kbps 程度で、左右チャネルをそのまま符号化するのに比べ圧縮効率が高くなる。 両方式とも元の信号と物理的に同じものを復元するのではないが、音響心理学的に自然な復元を行うことができ、大幅な情報の圧縮ができる。また、HE-AAC をサポートしていないコーデックでも、AAC LC で符号化されたコア部分のみはデコード可能である。 欧州放送連合が実施した MUSHRA 法による試験では、HE-AAC で符号化された 48 kbps ステレオ信号の評価は 80点 で、 同じビットレートの AAC や mp3PRO より音質が高かった。 また、Moving Picture Experts Group による HE-AAC と HE-AAC v2 の MUSHRA 法による比較試験では、24 kbps の HE-AAC v2 は同じビットレートの HE-AAC よりはるかに優れており、32 kbps の HE-AAC と同等か優れた評価だった。
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