追加技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 02:28 UTC 版)
MPEG-4 AAC v3においては、SBR (Spectral Band Replication) やパラメトリックステレオ (Parametric Stereo) 技術によって64 kbpsを下回るような超低ビットレートにおける品質を改善するHE-AAC (High-Efficiency AAC) が追加承認されている (AAC-LC, HE-AAC (aacPlus, AAC+SBR), HE-AAC Version 2 (aacPlus Version 2, Enhanced aacPlus, AAC+SBR+PS))。 MPEG-2/4 HE-AAC (High-Efficiency AAC) AAC-LCにSBRの機能を追加したもの。SBRは高周波域の波形を補完するツールである。SBRを利用することで低ビットレートでも中~高音質の再生を可能としている。 バージョン2が開発されて以降、区別のため、名前の後ろに”version 1”などを付ける場合がある。 MPEG-2/4 HE-AAC v2 (High-Efficiency AAC version 2) AAC-LCにSBRとPSの機能を追加したもの。PS (Parametric Stereo) はモノラルの音声を擬似的にステレオに復元するツールであり、HE-AACよりもさらに低いビットレートで中 - 高音質の再生を行えるようにする。 MPEG-4 xHE-AAC (eXtended High-Efficiency AAC) AAC-LCにSBRとPS、USACの機能を追加したもの。USAC (Unified Speech and Audio Coding) は声と音楽のどちらの音質にも重きが置かれるよう作られたツールであり、HE-AAC v2より低いビットレートでもある程度の音質が確保される。 MPEG-4 AAC-LTP AACにLTPの機能を追加したもの。LTPはすべてのMPEG-4 AACに付加することが可能である。 MPEG-4 AAC-LD (Low Delay) エンコードなどによる延滞時間を減少させたAAC。テレビ電話などで使用することを目的としている。 MPEG-4 AAC-ELD (Enhanced Low Delay) MPEG-4 AAC-ELD v2 (version 2) AAC-LDを改良した方式。 MPEG-4 SLS (Scalable Lossless Coding) MPEG-4の可逆圧縮の一種。AACと組み合わせたものをHD-AACと呼ぶ場合がある。
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