G.729
G.729とは、国際電気通信連合 電気通信標準化部門(ITU-T、International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)の音声符号化方式の勧告の1つで、電話帯域の音声を効率的かつ低遅延で符号化し、デジタルデータとして伝送することを可能にする技術である。
符号化後のデータ伝送量は8kビット/秒で、フレーム長は10m秒である。IP電話やテレビ会議システム、インターネット電話などの機器に使われている。
G.729基本技術となる200以上もの特許権は、G.729コンソーシアムが管理しており、カナダのシプロ・ラボ・テレコム(Sipro Lab Telecom)が利用各社へのライセンス契約などの運用を行っている。
G.729
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 05:16 UTC 版)
G.729 は、人の声を対象とした音声圧縮アルゴリズムであり、パケット化されたデジタル音声を10ミリ秒の遅延で圧縮する。音楽や DTMF トーンは、RFC 2833 で規定されている RTP Payload for DTMF Digits, Telephony Tones and Telephony Signals を使う場合のみ、このコーデックで確実に転送できる。しかし 14,400 bit/s の標準の G3 ファックスは G.720 コーデックでは確実な転送は期待できず、VoIP では通常 G.711 を使う。ネットワーク負荷が高く、パケット喪失が発生した場合、アナログのファックスは信頼できなくなる。この解決策として T.38 ファックスが提案されている。
- ^ “SIPRO Lab Telecom Website”. 2012年12月25日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年6月11日閲覧。
- ^ https://www.mgraves.org/2017/03/its-official-the-patents-on-g-729-have-expired/
- 1 G.729とは
- 2 G.729の概要
- 3 関連項目
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