高杉家と周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 23:18 UTC 版)
高杉 和也(たかすぎ かずや) 本作の主人公。代表的なポジションはフォワード、攻撃的MF、ボランチなど。ポジションは固定せず各エピソード毎に変化する事が多く、本編では高校サッカー編ではディフェンダーであり、ヤマキに入団してからは攻撃的ミッドフィールダー。リザーブ・ドッグスではスタミナとフィジカルを買われボランチになり、日本代表ではCFのポジションでプレイをし、ワールドカップのアルゼンチン戦では、レッドカードで退場し交代枠を使い切った状況で末次に変わり、ゴールキーパーのポジションを、するなどサッカーの一通りのポジション(ゴールキーパー含む)を経験しているユーティリティープレイヤー。 父・貫一に憧れてサッカーを始めるも、小学5年生の時の父の死がトラウマとなり、高校2年までサッカーボールに触れる事は無かった。しかしこの間に筋トレやランニングを自主的に行っていた事が、後に無尽蔵のスタミナ、スロースターター体質、究極のフィジカルコンディションを作り上げる源になる。高校2年の時、末次浩一郎との出会いをきっかけに、再びサッカーを始める。その後アルゼンチンへの留学(留学先はボカ・セントラル)を経て、社会人サッカーのヤマキ自工(後のJリーグ・バンディッツ東京)に入団。日本代表入りも果たしワールドカップ出場に導いた。ワールドカップ後愛子と結婚、後に愛息貫雄を授かる。フランスW杯終了後、セリエA・フィオレンティーナに移籍し中心選手として活躍。 目に見えて華麗なテクニックは持ち合わせていないが、先に挙げた無尽蔵のスタミナに加え、クイックスターターでありスロースターターでもある特異な筋組織を持ち合わせていた事から、驚異的な瞬発力と、その瞬発力をフルタイム維持できる持久力を兼ね備える。また伊武をも凌駕する勝利を渇望するメンタリティも高杉の大きな武器の一つ。 W杯予選辺りからは明らかに他の選手より別格に描かれており、運動能力の高さや絶体絶命の状況すら退ける力強いプレー、持久力の桁外れさがダイレクトに描かれている。またアシストやゲームメイクの実力も「要求が高くシビア」だが、高い水準にある。 サッカーに関しては非常に熱い性格だが、登場人物の中では比較的温厚な普通の青年という感じで、人当たりもよく意外に面倒見のよい一面もある。「原付の免許もない」とぼやいていたシーンがあるが後にヤマキのスクーターのCMに出演していた。 名前の由来は姓は高杉晋作からとった。名は村枝が後に漫画として描くこととなる『仮面ライダー』の滝和也から来ているようである。 森口 愛子(もりぐち あいこ) 和也の幼馴染。実家はコンビニを経営している。男勝りな性格で、小学生の時は和也と同じサッカーチームに入っていた。料理が苦手な一面を持っており、カタールでの試合のハーフタイムに、和也に飲ませようとして自身が作った特製ドリンクは、ネズミをも食べようとした拓郎が一口飲んだだけで吐き出して拒んだ程であり、緑川からは「ネズミをも食おうとした奴が嫌がる不味さとは」と恐れた程。作中で年月が経過とともに性格が丸くなって(女性らしくもなって)いく。和也のことが連載初期から好きだったようで、アルゼンチン留学を決意した時には彼を引き留めるためにPK勝負を申し出るほどであった。和也がアルゼンチン留学していた時には髪も切っていた。短大卒業後にリポーターとなり、バンディッツの試合の実況などを担当しサポーターから人気を得、やがて国際試合でもレポーターを務めるほどになる。騎馬や和也と幼馴染ということもあり、選手と同じ目線でレポートを出来るという立場であったが、怪我を負った和也を止めようと試合中のピッチに入ってしまうというミスも犯す。和也と互いに気がある様子が描かれ、最終的には結婚。子どもが最終回に登場する。 名前の由来は森口博子から。 騎場 拓馬(きば たくま) 和也の幼馴染。ポジションはフォワード、攻撃的MF。身長は178cm(本作で身長が確認できるキャラクターの1人) 小学5年生の時に大阪から転校してきた。貫一の大ファンで、当時から抜群のテクニックを持っていた。和也の親友であり、劇中において最も和也を人としてもサッカー選手としても理解していた人物である。その一方で、力量を認めるからこそ対抗心を燃やすライバルでもあった。和也がアルゼンチンに留学した後、高校を中退してヤマキ自工に入団、その後セレッソ大阪へと移籍した。作者曰く「(準主役の)拓馬は和也の敵にしたかった。」とのこと。日本代表ではW杯本大会に向け和也の潜在能力をフルに発揮できる状態にするため和也に単独トレーニングを薦め、自身は和也の潜在能力を最大限に活用するように、日本代表のメンバーを相手に喧嘩の様な荒々しい練習をして、日本代表を鍛え抜く。拓郎は「バトルロイヤル」と喩えていた。ワールドカップ後、リーガエスパニョーラ・アトレティコ・マドリードに移籍、得点王争いに食い込む。 母親がいない家庭で育ったせいか和也に比べ精神的にかなり成熟しており、和也と愛子の煮え切らない関係を気遣う一面も多く見られた。また、親の都合に振り回されて幸福とは言い難い幼少期を過ごしたものの両親に対してはあまり悪感情を抱いておらず、特に同居する父親の事は色々と気にかけている。 少年時代から高校・ヤマキ・セレッソ大阪までドリブラーとしてフォワードを務めていたが、セレッソが連敗続きの時補強選手として参加したロシア代表のビクトルに示唆されワンタッチゴーラーへとプレースタイルを変更した事もある。ヤマキでフォワードを務めていたときには前線で攻撃の組み立ても行っており、これが後にゲームメイクもこなせる要因になったようだ。八重歯と独特の髪型が特徴。卵焼きが好物だとか。なお、バイク所持者。 高杉 貫一(たかすぎ かんいち) 和也の父親。ポジションはフォワード。身長180cm、体重74kg 日本リーグ・ヤマキ自工の中心選手で、幾度となくアシスト王、得点王に輝いた。しかし和也が小学5年生の時、末次浩一郎をかばって交通事故で他界した為、本人は第2巻で本編から退場となる(回想やイメージで何回か登場する)が、作中、和也と末次がサッカーを始めたきっかけ、拓馬のあこがれの存在とその存在は極めて大きい(ナビスコ杯編でも若いアントラーズ選手が名前を知っている描写がある)。オーバヘッドキックが得意で息子の和也にも受け継がれている。連載当時3度行われた人気投票でも常にベスト10入りをしている。 高杉 晶子(たかすぎ あきこ) 和也の母親であり近所で評判の美人。おっとりした性格だが、末次の想いを受け止めるなど芯は強い。豊かな包容力を持っており、和也や愛子や拓馬たちを温かく見守り、それぞれの思いを受け止めていた。得意料理は納豆巻き。 愛子には母親のように慕われており、時には女性としてのアドバイスを与えたりと仲が良い。 高杉 貫雄(たかすぎ やすお) 最終話に登場する和也と愛子の息子。W杯の国歌斉唱に紛れ込むほどの行動力を持つ。祖父の名前から一字をもらっていると思われる。ダミアンの発言によればエリサには随分と気に入られている模様。
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