神殿協会
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長谷部 翔希(はせべ しょうき) 声:私市淳 神殺しの一族、豪剣・長谷部の血を引く神殿協会の勇者。素直すぎる性格で騙されることが多いが、その素直さゆえに自分の正義を貫き通そうと、『外の姫』では昔の姉のように清廉で実直だったみーこに恋をし、彼女をかばって神殿協会と対立した。その性格は他のものから見て甘いところもあり、高位魔人に翔香を半ば人質に取られる状況になったところで、神殿協会と対立することすら厭わず姉の命乞いをした。 この物語では唯一登場する神殿協会の勇者。戦闘スタイルは、勇者だけが扱える高位魔法と剣による近接戦闘。神殿協会に勇者として選ばれたために、家の道場で修行をせず刀ではなく剣を取ったために長谷部の剣術を知らない(そのために、翔香が高位魔人を軽々と圧倒する力を持っていることを知らず、また、刀とは扱いが異なる剣に慣れきったために今月今夜をもらえなかった)。 『澱の神』ではエスティから貰った神器「黒の剣」に認められ、ほむらの腕を一太刀で斬り落としている。人間出身では最強ランクの筈なのに鈴蘭のパーティーでは実力は下の方。鈴蘭と同じ学校に通う三年生で欠席ばかりしているのに成績は上の中、にもかかわらず鈴蘭には馬鹿呼ばわりされることが多い。バイク好きで20年前に発売されたCBR400Fを解体屋から貰いうけ愛車としている。 一巻ではクラリカに鈴蘭のことをからかわれて顔を真っ赤にしたりと気があるともとれる表現があったが、最終巻では真琴に告白し、付き合い始めた。 クラリカ 声:富坂晶 神殿協会の異端審問会第二部のシスター。神威と称しながらも戦闘を楽しむ問題児だが、その実力は本物。鈴蘭と同じ学校に三年生の「倉 梨花(くら りか)」として潜入しているが、実年齢21歳。愛銃モーゼルと錫杖を使った魔法「斥波」で戦う。昔、修道院時代に猛吹雪の屋外で両手にバケツを持ったまま朝まで立たされるという「伝説のお仕置き」(通称:暁に死す)を耐え抜いたことがある。 幼い頃の境遇から父親を憎んでおり、それが信仰の柱でもある。それに反する理念を掲げたショーペンハウアーに対して神殿協会の信奉するところの「天」の眷族であり聖四天であることを知りながらも激昂して反抗した。その行動から、一度は、昇進の案も出たがその性格が問題児すぎるために却下された。 決戦の後は、フェリオールについていき、彼と伊織が立ち上げた会社の社員になる。その後、鈴蘭が復活させた魔殺商会の社員となる。 フェリオール・アズハ・シュレズフェル 声:藤田圭宣 神殿協会の16人いる司教の一人で異端審問会第二部の部長。愛称は「ふぇりっ君」。貴瀬と幼馴染で、闇に堕ちた貴瀬を助けるために神殿教会に入った。ランディル枢機卿の教え子で、彼の企みに気づき魔殺商会に協力を仰いだ反面、貴瀬が記憶を取り戻すと殺そうとした。『外の姫』からはランディルの後釜として枢機卿となっており、聖女となった鈴蘭を光の側から助ける人物である。最終巻では伊織と共に貿易会社を立ち上げているが赤字の模様。 ランディル・シア・エムネス 声:佐藤正治 神殿協会の4人いる枢機卿の一人。聖騎士団時代に異端者クーガーを倒したことから、80歳近い今もなお聖騎士からは「神威の雷光」と畏敬され、闇の者からは「裁きの稲妻」と恐れられている。エスティに唆され、鈴蘭のもつ魔王の力で神になろうとしたが失敗。その後、神殿協会の地下牢獄に閉じ込められクーガーから預言者の正体を聞かされる。『獄の弓』で他界するも、『澱の神』で復活。 マリエット クラリカと同じ修道院を首席で出た十年に一人とも呼ばれる優秀なシスターで熱心な信徒。しかもかなり頑丈。魔導工学にも精通し、次世代型対魔装備「具象神威」シリーズの試験運用をこなす。本来ならエリートコースを辿れるはずだが、三型具象神威(火炎放射器の様な物)への凄まじい固執をはじめ色々と問題があり、異端審問会第二部へ配属された。 甲斐 律子(かい りつこ) 神殿協会の4人いる枢機卿の一人。貴瀬とフェリオールの幼馴染。神器「ミドガルズオルム」の使い手。とても朗らかな性格で、枢機卿一の穏健派。主に内政面担当。しかし怒ると物凄く怖い。また、穏健派と言ってもやはり枢機卿、『外の姫』ではゼピルムの大虐殺を指示するなどそれ相応の残虐さも持つ。関西人でたこ焼きとお好み焼きが好き。ショーペンハウアー枢機卿のセミヌード写真を所持。『澱の神』の功績により終戦後は教皇になった。 フローレンス・フリス・ラディス 神殿協会の16人いる司教の一人。大神殿の魔導理学部副部長で、第二聖騎士団を率いる。第二聖騎士団所有の、元アメリカ海軍エセックス級航空母艦を改装した強襲空挺艦「エンジェル・ストレージ」の設計者で司令。頭にはサイバーテイストたっぷりのヘルメット、腰にはキーボードという一味違う格好であるが見える部分からも美しいと予想できる整った顔立ちをしている。元々「エンジェル・ストレージ」は自身の目的であるヴァルハラへ魂を運ぶために作られた。かなりの自信家。発言には基本的に感嘆符がつく。 その正体は、アウターの一人でワルキューレ。もともとは北欧神話の勢力であり、ヴァハラへ運ぶための魂集めをしておりその目的に固執しているが他のアウター曰くヴァルハラはほかの異界同様に滅んでいるらしい。 復活してからは枢機卿に昇進したものの、船で資材運びをやらされている。運んでいるものの一部は新教皇である律子の我侭によるタコとおたふくソースらしい。 マリーチ 初代魔王の側近で「視えぬものなし」と謳われ「億千万の目」の異名を持つ「億千万の眷属」のひとりで視姦魔人。元々は聖四天の一人で現在は神殿協会の頂点に立つ預言者。愛称は「マリーちゃん」。 心を覗き込むこともでき、必要とあれば相手の心になんらかを投影することもできる。そのレベルは相手の五感にまで影響するほど。マリーチの持つ神器「崩壊の鐘」は、ミーコの持つ「崩壊の鐘を打ち鳴らすもの」とは元々一つのもの。過去クルト・ゲーデルに屈辱的な敗北を喫して以来、視る精度が落ち度々誤った結果を視るようになる。眷属に通称「ラプラスの悪魔」がいたが、ハイゼンベルクの不確定性原理に打ち払われている。先読みの魔女であるセリアとのコンビは最強。 最終的に、堕ちて以前のミーコのようにすべての記憶を失う。 最初は聖四天の一人であったこともあり善良な性格であったが、ねじ曲がって今の性格になってしまった。 ショーペンハウアー 神殿協会の4人いる枢機卿の一人。主に外交交渉の任に就く。神器「サンダラーズ・ホワイト」の使い手。通称、女神姫。他の枢機卿に預言者の正体が記される『魔の創世』を読ませたり、マリーチを「預言者」と呼び捨てにするなど神殿協会に背く行動を取る。正体は聖四天の一人で『光の徒』ではその正体を現し、東京国際展示場立てこもり事件の首謀者であることを明かし、事件の最後には「天」のため貴瀬をさらっていった。『澱の神』ではマリーチに騙まし討ちに遭うが、アペイロンとの戦いでは鈴蘭に味方する。本人曰く「ちょっとした日本通」。 アンドリュー 神殿協会の4人いる枢機卿の一人。聖騎士団の運用を一手に引き受ける強面の武人。かなり堅い人物でショーペンハウアーに「魔の創世」を見せられた際には小一時間ほど説教したらしい。律子によると、岸和田あたりのケンカ好きのおっちゃんと変わらないらしい。 クーガー 通称「キリング・クーガー」および「クーガーおじさん」。フェリオールの後任として異端審問会第二部部長となった司教。ランディルが殺害したことになっている異端者で、視姦魔人マリーチの使徒。人間と魔人との間に生まれた「雑種」で、魔人狩りの神器「エーテル結晶」を持つ。両目は無く、片目は自分でえぐりとり、もう片方はセリアの願いを叶えるためにえぐった。目の色は鈴蘭や、マリーチと同じく赤。 『正の闇』において鈴蘭に世界の仕組みを伝え、人としての意地のために鈴蘭にわざと殺される。その時に「エーテル結晶」を鈴蘭に譲る。『澱の神』では復活し、預言者の護衛兼聖騎士長となっている。
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神殿協会(しんでんきょうかい)
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表向きは預言者を頂点とする新興宗教団体。その実態は世界各地で活動する対魔組織で、枢機卿をはじめとして高い実力を誇る。12の聖騎士団(鈴蘭が聖女となってからは13)を保有する。天との戦いの後「神殿教団」と名を変えている。中でも問題児集団の異端審問会第二部は戦闘力が高い反面、性格は非常に罰当たりなのだが、いちいち気にするような組織ではないらしい。
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