海軍兵学校 (日本)
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海軍兵学校(かいぐんへいがっこう、旧字体:海󠄀軍兵學校󠄁)は、1876年(明治9年)から1945年(昭和20年)の第二次世界大戦終戦まで存続した、大日本帝国海軍の将校たる士官の養成を目的とした教育機関である。通称・略称として海兵と呼ばれる事例もある。
注釈
- ^ 1945年(昭和20年)3月に卒業した第74期生が最後の卒業生となったが、終戦時にはまだ第75期生から第78期生までが在校していた。海軍兵学校が廃校されることになると、同年10月には第75期生に限って卒業扱いにしている。
- ^ 78期生は針尾島で一般科目を1年学び、江田島の本校へ移る計画だった。記録『針尾の島の若桜』によると、1945年(昭和20年)4月3日に合格者4032人が入校、志願者は7万3千人に上った。敗戦まで4カ月半在籍した。
- ^ このことから野坂昭如の小説『火垂るの墓』の設定は、現実を無視した虚構であるとの宮崎駿による批判がある[3]。「主人公らの父親は原作では大尉、アニメ版では巡洋艦艦長(大佐)、テレビドラマ版では戦艦艦長(大佐)と設定されているところ、このような者が戦死した場合にその子弟が餓死するなどほぼあり得ない話だから」という。
- ^ 1970年7月に実施された兵76期卒業3,522人の職業状況は、水産19、鉱業26、建設83、食品42、繊維62、パルプ・紙22、化学104、石油19、ゴム12、ガラス・土石25、鉄鋼49、非鉄金属17、金属製品23、機械49、電気機器74、輸送用機械41、放送22、精密機械11、その他製造業25、商社117、商店(自営)91、金融・保険33、不動産11、陸運73、海運19、空運7、倉庫業7、電力・ガス47、サービス12、国家公務員123、防衛庁79、地方公務員165、公団公社63、その他公職15、教職320、農業22、宗教10、弁護士13、会計士・税理士20、建築士12、弁理士2、司法書士2、映画・芸能7、放送22、新聞出版・著述27、広告11、医師219、薬剤師2、病院事務長3、林業木材業5、設備工事7、団体46、その他72、職業不明939、死亡96であり、海軍兵学校のかつての在校生が戦後、広範な職業に就いていることがわかる[4]。
- ^ 坂井三郎、阿川弘之らの著作に顕著。「Sol(独・ゾル;兵。兵学校出身者) vs spare(英・スペア;交換可能な「消耗品。」 学徒出身の予備士官のこと)」。
- ^ 海軍兵学校・海軍機関学校合格者の学校別の内訳は次の通り[8]。
- ^ ただし、兵科士官の絶対数が不足した1942年以降、旧制高等学校・旧制専門学校卒業以上の学歴を有する者が海軍予備学生を経て兵科士官になる制度が導入された。
- ^ この制度で委託学生を経て技術士官になった者に、盛田昭夫などがいる。
- ^ 御真影、海軍の特に士官は陸軍と文部省が用いた御真影という語を用いず、また、お写真は海軍大元帥の姿であった。昭和天皇は海軍訪問時にはいわゆる海軍式の敬礼と同様の答礼を行った。
出典
- ^ 徳川 2015, 位置No. 1086-1104, 第3章 士官である前に紳士たれ - 海軍を陰で支えた機関科と主計科
- ^ 徳川 2015, 位置No. 127-155, 序章 最後の生徒 - 世界に三大兵学校
- ^ 稲葉振一郎『ナウシカ解読―ユートピアの臨界』より
- ^ 海軍兵学校76期期友の動静 による。
- ^ 豊丘村規則第5号(昭和49年6月19日)別表第3。
- ^ a b 法令全書
- ^ 安藤菊二 (1975-03-15), “築地地区の蔵屋敷”, 郷土室だより (東京都中央区京橋図書館) (第8号) 2022年7月4日閲覧。
- ^ 中村文雄『軍諸学校入学資格獲得をめぐる私学と官学との抗争』
- ^ 海軍三校入試状況調べ(自 昭和 9年 至 昭和20年)。
- ^ 海軍兵学校第69期(1938年4月入学)名簿 などによる
- ^ 工藤 2018, p. 259
- ^ 阿川弘之「井上成美」
- ^ a b 雨倉 2007, pp. 14–17, スノッティー
- ^ 雨倉 2007, pp. 20–24, 下士官 兵 牛馬 候補生
- ^ 小泉 2009, pp. 28–31, 第一章 狭き門 - 三
- ^ 米海軍兵学校学生来校 - 防衛大学校
- ^ 在日米海軍司令部 [@CNFJ] (2023年2月8日). "アナポリスにある海軍兵学校で、今年卒業を迎え艦船勤務の水上戦士官となることが決まっている米海軍の士官候補生たちが初勤務先の艦船を選ぶシップ・セレクションが行われました。". X(旧Twitter)より2023年2月18日閲覧。
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