有料特急の運転開始と愛称とは? わかりやすく解説

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有料特急の運転開始と愛称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 01:49 UTC 版)

近鉄特急史」の記事における「有料特急の運転開始と愛称」の解説

1946年昭和21年3月 急行・準急電車の運転を再開1947年昭和22年6月 近鉄、旧南海鉄道路線南海電気鉄道譲渡する形で分離する10月8日 大阪線の上本町駅 - 伊勢中川駅間と、名古屋線伊勢中川駅 - 近畿日本名古屋駅(後に近鉄名古屋駅改称)間に、伊勢中川駅乗換える形で名阪直通特急運転開始国鉄私鉄通じ戦後初の特急復活であった。またこの列車特急料金徴収して座席定員制採用現在のホームライナー方式に近い)し、新聞広告に「すわれる特急」と大きく掲載して当時としては極めて珍しい「確実に座って行ける電車」であることをアピールした東武鉄道日光特急1948年8月)、小田急電鉄小田原特急1948年10月)、日本国有鉄道国鉄)の特急「へいわ」(1949年9月)にさきがけ戦後の日本初の有料特急列車となった当時各社とも戦災車両荒廃し窓ガラスもろくに入っていない劣悪な車両の中で、比較的状態が悪くなかった車両やり繰りして運行している状態であり、また車両不足ゆえ、どの列車も非常に混雑し座席以前列車乗ること自体難事だった。この状況下で「すわれる特急」というキャッチコピー効果は非常に大きかったが、まだ全線所要時間4時間以上を要し車内設備も不十分であった。さらに、車両・設備荒廃列車運行混乱改善のめどが立たない中で特急運行したことに対し当時GHQ/SCAPから「在来列車整備先行させよ」と強いクレームがつき、近鉄はこの列車特急料金名目上座席指定料金」とせざるを得なかった。社内外でも同様の反対論多かったが、この列車の運転は、敗戦によって意気消沈していた沿線人々近鉄社員希望与えたともいわれている。なお、大阪線特急他社先駆けて最高速度110km/hの運輸省認可得ている。 12月 特急のうち、上本町駅 - 伊勢中川駅間運転の列車に「すゞか」(翌年12月に「すずか」と改める)、伊勢中川駅 - 名古屋駅間運転の列車に「かつらぎ」と命名1948年昭和23年1月 「すゞか」、臨時宇治山田駅まで延長運転する。 7月18日 「すゞか」、上本町駅 - 宇治山田駅間を定期運転とし、「かつらぎ」とは伊勢中川駅大阪方面伊勢方面の両列車とも同時接続するダイヤとした。上本町駅 - 宇治山田駅間の所要時間は2時間40であった特急列車において車内販売開始1949年昭和24年6月25日 特急列車において座定員制から座席指定制変更8月 上本町駅 - 名古屋駅名阪)間の所要時間3時25分、上本町駅 - 宇治山田駅(阪伊)間のそれを2時間30分に短縮する1950年昭和25年9月 名阪間を3時間5分、阪伊間を2時間9分に所要時間短縮1951年昭和26年1月 南大阪線大阪阿部野橋駅 - 橿原神宮駅駅(「駅駅」が正称現在の橿原神宮前駅)間に、料金不要臨時特急かしはら」を運転。同年シーズンには南大阪線吉野線大阪阿部野橋駅 - 吉野駅間に臨時特急「さくら」運転された。 11月1日 特急列車においておしぼりサービス開始1952年昭和27年3月 上本町駅 - 宇治山田駅間の特急を5往復伊勢中川駅 - 名古屋駅間の特急を4往復とする。午前上本町名古屋の駅を発車するものはそれぞれすずか」・「かつらぎ」とし、午後に発車するものにそれぞれ新しく「あつた」・「なにわ」と命名名古屋線列車接続しない上本町駅 - 宇治山田駅間1往復列車は「いすず」と名づけられた。また名阪間の所要時間を2時間55分、阪伊間の所要時間を2時間1分とし、名阪間の所要時間戦前水準をついに上回った1953年昭和28年4月 「いすず」の名称を廃止上本町駅 - 宇治山田駅間、伊勢中川駅 - 名古屋駅間の特急はいずれも6往復となる。また、神宮式年遷宮備えた特急用の新車として2250系・6421系投入1955年昭和30年1月 上本町駅 - 宇治山田駅伊勢中川駅 - 名古屋駅間の特急いずれも7往復とする。新たに「おわり」・「あすか」(上本町発は「おわり」、名古屋発は「あすか」で各3本)の愛称登場。 なお上本町駅発の最終特急は「おわり」とされたが、これは「尾張」(名古屋)と「終わり」(最終)を掛けたものだとも言われている。 1956年昭和31年12月8日 上本町駅 - 布施駅間で、大阪線電車奈良線電車分離する形の複々線化完成同月21日より、前年奈良線投入され新車800系電車使用し上本町駅 - 奈良駅間で料金不要特急運行開始したそれまでの上本町駅 - 布施駅間は大阪線奈良線とが線路併用しており、前身大阪電気軌道開通以来直流600V電化であった区間内では、直流1,500V電化対応の大阪線車両速度加速性能とも大幅に制約されていた。最高速度は約50km/hが限度であり、加速力不足を補うために大阪線普通電車鶴橋駅 - 布施駅間の中間駅である今里通過させていた。また戦後復興に伴う乗客急増によって線路容量限界達しており、輸送力増強スピードアップ目的から複々線化が行われたのであるまた、名古屋線四日市駅 - 川原町駅間に存在した善光寺カーブ呼ばれた半径100m急カーブを、線形大改修とそれに伴う四日市駅移転国鉄四日市駅から現在の近鉄四日市駅へ)によって解消しこの年9月完成)、名阪特急所要時間は2時間35分、阪伊間の所要時間1時間54となった。 この時点での停車駅上本町駅 - 宇治山田駅間は鶴橋駅上本町行のみ)・伊勢中川駅山田駅宇治山田行のみ、現在の伊勢市駅)、伊勢中川駅 - 名古屋駅間はノンストップであった1957年昭和32年6月21日 大阪線名古屋線特急車内に冷房装置設置10月1日 大阪線特急車内に公衆電話設置され上本町駅 - 伊勢中川駅間でサービス開始1975年廃止)。 12月25日 特急車内にシートラジオを設置1966年廃止)。 1958年昭和33年7月11日初代)ビスタカー」と称された、10000系電車特急営業運転開始1959年昭和34年8月 南大阪線大阪阿部野橋駅 - 吉野駅間を結ぶ、快速かもしか」が登場。旧伊勢電モハニ231形を大改装したモ5820形4両が専用形式として充当された。

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