摩訶般若波羅蜜経とは? わかりやすく解説

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摩訶般若波羅蜜経〈巻第十四残巻/〉

主名称: 摩訶般若波羅蜜経〈巻第十四残巻/〉
指定番号 126
枝番 00
指定年月日 1940.05.03(昭和15.05.03)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 達安湟蕭偉願経
員数 1巻
時代区分
年代
検索年代
解説文: 時代作品
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書跡・典籍:  持心経巻第四  捜神記  摧邪輪  摩訶般若波羅蜜経  撃蒙抄  撰時抄  放光般若波羅蜜経

摩訶般若波羅蜜経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 13:49 UTC 版)

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摩訶般若波羅蜜経』(まかはんにゃはらみつきょう)は、般若経典の一つである『二万五千頌般若経』(にまんごせんじゅはんにゃきょう、: Pañcaviṃśatisāhasrikā-prajñāpāramitā Sūtra, パンチャヴィムシャティサーハスリカー・プラジュニャーパーラミター・スートラ)の、鳩摩羅什による漢訳である。90品(高麗大藏再雕本は27巻、思溪資福藏、普寧藏等は30巻)の比較的規模の大きな経であり、通常『大品般若経』(大品)と呼ばれている。

鳩摩羅什の訳した経の中には、『摩訶般若波羅蜜経』と名づけられるものがもう一つあるが、そちらは『八千頌般若経』の漢訳(408年)で、大品に対し29品(10巻)しかないので『小品般若経』(小品)と呼ばれる。

ナーガールジュナ(龍樹)が著した『大智度論』は、本経(『大品般若経』)に対する注釈書である。

位置付け

般若経典は初期大乗から中期大乗にわたって、小さいものは『金剛般若経』『八千頌般若経』から、大きいものは『十万頌般若経』まで多数つくられたが、その中庸の時期(2~3世紀頃)に繁簡宜しきを得てまとめられたのが『二万五千頌般若経』である。大蔵経に収録されている漢訳は、以下の4部。

特徴

『二万五千頌般若経』の特徴としては、紀元前後の『八千頌般若経』で形づくられた大乗仏教の基礎となる般若思想をもった教団が、説一切有部のような力のある部派仏教教団の教説に吟味を加え、それらと対峙・超克しながら増広敷衍しながらまとめた大乗のアビダルマといった観があり、それ以前の仏教の教説の集大成となっているといってよい。

鳩摩羅什は、もう一方の大乗仏教を代表する経典である法華経とともに、この『摩訶般若波羅蜜経』ならびにこの経の解説である『大智度論』を最重要視し、中国での仏教布教に力を注いだ。

関連文献

脚注・出典

関連項目



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