訳出した経典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 06:02 UTC 版)
主なもの。 『坐禅三昧経』3巻 『仏説阿弥陀経』1巻 『摩訶般若波羅蜜経』27巻(30巻) 『妙法蓮華経』8巻 『維摩経』3巻 『大智度論』10巻 『中論』4巻 法華経を現代語訳した植木雅俊は、鳩摩羅什の漢訳はサンスクリット語版と比較して、正確さと達意を両立させた名訳であると評価している。ただし、一部の経典において鳩摩羅什が大胆な創作を加えたり意訳した疑いも指摘されている(彼が訳出に利用した古い時代の原本は残っていない。現存しているサンスクリット写本は、鳩摩羅什より後の時代のものであるため、彼が用いた原本とは異なる読みを伝えている可能性もある)。とはいえ、彼の翻訳が後代の仏教界に与えた影響は計り知れない。なお、唐の玄奘三蔵による訳経を「新訳」(しんやく)と呼び、鳩摩羅什から新訳までの訳経を「旧訳」(くやく)、それ以前を古訳と呼ぶ。
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