やっきょう 【訳経】
訳経
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訳経(やくきょう)は、パーリ語やサンスクリット語などで伝えられていた仏典を中国語に翻訳することを指す仏教用語である[1]。後漢の時代に安世高が行ったものがその始まりとされ、後に鳩摩羅什・玄奘などの僧によって行われ、北宋までの1000年間に渡り断続的に実施された[1][2][3]。特に、訳経の歴史は玄奘以前の「旧訳」と、玄奘以後の「新訳」の時代に大きく二分される[3]。また、国家事業として「訳経院」の中での訳経も行われた[1]。『大正新脩大蔵経』には、1714部・6180巻の中国語の翻訳仏典が収録されている。「翻経」の別名でも使われる[1]。訳経の際には、中国の各地方の言語が使用したとされている[4]。
関連項目
脚注
- ^ a b c d 小項目事典, ブリタニカ国際大百科事典. “訳経とは”. コトバンク. 2021年8月19日閲覧。
- ^ “鳩摩羅什 訳経の造形と魅力”. 朝日カルチャーセンター. 2021年8月19日閲覧。
- ^ a b “仏典翻訳の歴史とその変遷 5”. 2021年8月19日閲覧。
- ^ “六朝訳経の語法と語彙”. 2021年8月19日閲覧。
訳経
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『十七地論』(散佚) 『阿毘達磨倶舍釋論』(『倶舎釈論』)(大正蔵 Vol.29 毘曇部 No.1559) 『攝大乘論』(大正蔵 Vol.31 瑜伽部 No.1593) 『攝大乘論釋』(大正蔵 Vol.31 瑜伽部 No.1595) 『中邊分別論』(大正蔵 Vol.31 瑜伽部 No.1599) 『大乗起信論』(大正蔵 Vol.32 論集部 No.1666) 『金七十論』(大正蔵 Vol.54 外教部 No.2137) 没後には訳出経論が北方に受容され、弟子達によって『摂大乗論』・『摂大乗論釈』を所依とした摂論宗が成立する、真諦はその祖とされるに至った。 また、真諦訳とされる『大乗起信論』が後代の中国や日本の仏教徒に与えた影響は測り知れないものがある。
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