訳者犬童
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:25 UTC 版)
詳細は「犬童球渓」を参照 犬童は熊本県人吉市に生まれ、東京音楽学校を卒業した。大学卒業後、音楽教師として各地を転々とし、新潟高等女学校に勤務していた期間中に、ジョン・P・オードウェイの『家と母を夢見て』の曲を知り、故郷の熊本県から遠く離れた自分の心情と重ね合わせながら訳詞した。明治40年(1907年)8月に発表された「中等教育唱歌集」において、犬童の訳詞曲として『旅愁』と『故郷の廃家』の2曲が採用された。これはすべて日本国外からの翻訳唱歌を集めた音楽教科書であったが、当時としては画期的な試みのひとつとして各曲にピアノ伴奏楽譜がついていた。当時の翻訳唱歌の大半は「学校唱歌校門を出ず」のレベルにとどまっていたが、犬童球渓の訳詞による『旅愁』はアメリカの曲にも関わらずすっかり“日本の歌”として広く親しまれている。
※この「訳者犬童」の解説は、「旅愁 (唱歌)」の解説の一部です。
「訳者犬童」を含む「旅愁 (唱歌)」の記事については、「旅愁 (唱歌)」の概要を参照ください。
- 訳者犬童のページへのリンク