摩訶止観とは? わかりやすく解説

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まかしかん〔マカシクワン〕【摩訶止観】

読み方:まかしかん

中国隋代仏教書10巻。智顗(ちぎ)の教説弟子灌頂(かんじょう)が筆録594年成立天台三大部の一。天台宗修行法である観心体系的に説いたもの。天台摩訶止観。天台止観止観


摩訶止観

読み方:マカシカン(makashikan)

分野 漢籍仏教

年代 中国・隋

作者 天台大師智顗〔述〕


摩訶止観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 05:18 UTC 版)

摩訶止観(まかしかん)は、仏教の論書の1つで、止観(止はサマタ瞑想、観はヴィパッサナー瞑想。初期仏教の瞑想はこの2つから成る)についての解説書。10巻。594年中国荊州(現在の湖北省)玉泉寺で天台智顗によって講義され、弟子の章安灌頂によってまとめられた。天台三大部の1つ。

概略

摩訶止観は天台止観を構成する三種止観(円頓止観・漸次止観・不定止観)と四種三昧(常行三昧・常坐三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧)の内の、円頓止観についての解説書で、10章からなる。

章立て

  1. 大意(五略)
  2. 釈名
  3. 体相
  4. 摂法
  5. 偏円
  6. 方便
  7. 正修
  8. 果報
  9. 起教
  10. 旨帰
このうち、後半部分は講義期間が終了したため、説かれていない。

注釈書

  • 『摩訶止観輔行伝弘決』 - 荊渓湛然による注釈書
  • 『摩訶止観伊賀抄』上・下<『天台宗全書』続顕教1.2>(天台宗典編纂所編、春秋社、1990-91年)

版本

参考文献

  • 関口眞大『天台止観の研究』(岩波書店、1969年、復刊1985年、1995年)  
  • 関口眞大校注『摩訶止観 - 禅の思想原理』(岩波文庫(上・下)、1966年)- 度々復刊
  • 新田雅章訳著『摩訶止観 <佛典講座25>』(大蔵出版、1989年、新装版2002年)
  • 菅野博史訳著『一念三千とは何か - 摩訶止観〈正修止観章〉』(第三文明社 レグルス文庫 1992年、第三文明選書 2017年)- 抜粋での現代語訳注と解説
    • 『摩訶止観』(菅野博史訳注、全四冊予定)第三文明社(第三文明選書)- 全文の訓読訳で2022年より刊行中
  • 村中祐生訳注『摩訶止観 <大乗仏典 中国・日本篇6>』(中央公論社、1988年)- 抜粋の現代語訳
  • 池田魯参『『摩訶止観』を読む』(春秋社、2017年)
  • 池田魯参『摩訶止観研究序説』(学術叢書・禅仏教、大東出版社、1986年)
  • 池田魯参『詳解摩訶止観 〈天巻・地巻・人巻〉』(大蔵出版、1995-1997年)
  • 多田厚隆『摩訶止観講述 止観明静 一・二巻』(多田孝正・多田孝文編、山喜房佛書林、2006-2007年)
  • 中国仏教研究会『「摩訶止観」引用典拠総覧』(中山書房佛書林、1987年)

関連項目


摩訶止観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 05:31 UTC 版)

中道」の記事における「摩訶止観」の解説

天台智顗は『摩訶止観』の中で、「若し行、中道に違すれば、卽ち二邉の果報有り若し行、中道に順ずれば、卽ち勝妙の果報有り」としている。

※この「摩訶止観」の解説は、「中道」の解説の一部です。
「摩訶止観」を含む「中道」の記事については、「中道」の概要を参照ください。

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