地球連邦軍マリアナ基地 / フレスベルク隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 00:22 UTC 版)
「機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ」の記事における「地球連邦軍マリアナ基地 / フレスベルク隊」の解説
デルタカイ強奪事件後、マリアナ基地のMSパイロットを中心に、ロック・ホーカー大佐によりフレスベルク隊が結成される。「残党狩り」が主な任務だが、ブレイアは「体のいい厄介払い」と不満を漏らす。PR用の映像記録係も同行するが、ユアンは監視役ではないかと疑う。ミデア1機を母艦とし、デルタカイとの技術比較検証用に「エリアX」に配備されていた試作MS群が与えられる。 ブレイア・リュード Braier Ryude 本作の主人公。22歳、階級は少尉。マーティン小隊に所属し、搭乗するジムIIの機体番号はM-003。 父は一年戦争時にジム・キャノンのパイロットを務めた軍人。母親の名はジュライだが、何らかの理由により幼くして別れている。当人は温厚な性格(父によれば「母親似」)だが、双子の弟イングがMSパイロットになると言い出したことが心配で、一緒に士官学校に入学する。 MS操縦の腕は謙遜しているが、数年前からのマリアナ基地のシミュレーター訓練時間はトップであり、そのセンスはイングやマーティンも認めるところである。 フレスベルク隊では量産型ΖΖガンダムに搭乗する。初陣の野盗鎮圧ではMS4機撃墜という高成績を残す。デビルズ・ネスト制圧戦では突然現れたデルタカイを追い、初期型のナイトロを搭載したガブスレイに撃墜されそうになるが、デルタカイに救われる。気絶した弟をコックピットから機外に運び応急手当を施すが、アッシマー部隊がデルタカイを発見、強奪されそうになったためデルタカイに搭乗、ナイトロが完全起動するも「からだが熱くなる」程度で、イングたちのような影響をまったく受けない適性が明らかとなる。 『ラスト・サン』でもデルタカイに搭乗しているが、ナイトロの影響はなく、戦闘でもナイトロが発動している様子はない。「袖付き」・連邦軍混成部隊とロック率いるナイトロ隊との決戦に合流、ロックが搭乗するザナドゥのナイトロ・ユニットを撃破し、ナイトロにまつわる一連の事件に終止符を打つ。宇宙世紀0105年でもパイロットとして健在。 イング・リュード ブレイアの双子の弟。22歳、階級は少尉。マーティン小隊に所属し、搭乗するジムIIの機体番号はM-002。 髪型以外は兄とうり二つの容貌をもつが、やんちゃな性格で素行は「かなりの問題アリ」とされる。しかしMSパイロットとしては優秀で、極秘裏にガンダムデルタカイのテスト・パイロットも務める(このことは兄たちにも知らされていなかった)。実戦テストを兼ねてネモ隊とともに周辺のジオン軍の残党狩りにも参加する。ノーマルスーツのヘルメットのバイザーはいつも下半分を開けている。 模擬演習が実戦状態になると、兄を守るためにデルタカイを出撃させる。ピコのジェガンD型と激戦を繰り広げるが、ナイトロの影響で次第に荒っぽい戦闘をおこなうようになっていき、さらにはマーティンや兄にも攻撃を加える暴走状態となる。ピコのパルス・グレネードで暴走を解かれ、彼女と通信をおこなったあと、最終的にはイングの操縦でレイヴン隊とともに飛び去る。この理由は不明であるが、兄をはじめとする同僚には「自分の意志」と思われている。 その後はレイヴン隊の一員として行動するが、ナイトロの影響で時折攻撃的な性格に変貌し、頭痛にも悩まされる。また、良くも悪くも思ったことを素直に口に出すようになる。 デビルズ・ネスト制圧戦では、バトとともにフルスベルク隊に加勢し、ガブスレイの1機を追撃。追ってきた兄を守るためナイトロを全開にして撃墜するが、意識を失ってしまう。兄によって機外に運ばれ、デルタカイを持ち去られてしまったため、兄の量産型ΖΖガンダムに搭乗。自分の「最期」が来たことを悟り、サイコ・ガンダムに対してハイ・メガ・キャノンを発射、デルタカイに兄を守ることを託しながら、出力を最大にして相手を倒すも、オーバーロードで自壊し戦死する。 『ラスト・サン』では幽霊ととなって、ジョリオン・デイたちがロックのもとに連れ去られた直後、子供であるサン・プレースと話しやすくするために、ハロに憑依する形で登場。「チロ」を名乗る。「袖付き」・連邦軍混成部隊とナイトロ隊との決戦の際には、ガンダムGファーストDXに秘匿されていたサイコフレームの効果で見える形で実体化し、フレスベルク隊とレイヴン隊を導く。 マーティン・マータフ Martin Murtaugh マーティン小隊の隊長。28歳、階級は大尉。搭乗するジムIIの機体番号はM-001。 趣味は釣りと、知り合った者たちに料理をふるまうこと。同僚には「趣味が多彩」と言われる。 フレスベルク隊では隊長として量産型百式改に搭乗する。デビルズ・ネスト制圧戦ではハンブラビに苦戦するが、量産型ΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルを拝借して撃墜。その後サイコ・ガンダムMk-IIの攻撃により中破し、右眼を負傷。以降は右眼に眼帯を着用する。 『ラスト・サン』ではフルアーマー百式改に搭乗する。宇宙世紀0105年でも健在。 ユアン・アイアンダート ユアン小隊の隊長。50歳、階級は大尉。搭乗するジムIIの機体番号はE-001。 最前線で戦い続けてきた老兵であるが、現在はペスコに「昼行灯」と揶揄される。しかし模擬演習が実戦状態になると重力下でスラスターを使用してターンをおこない、ハイザック1機をトリモチで動けなくして往年の腕前を垣間見せる。しかし直後に機体がオーバーヒートを起こす。撃墜は免れ救出されるが、MSパイロットの幕引きとして死ぬ気であったことを、救助した兵士たちにたしなめられる。 フレスベルク隊ではMSに搭乗せず、指揮官を務める。『ラスト・サン』にも引き続き登場し、宇宙世紀0105年でも健在。 レックス・ファビオ Rex Fabio ユアン小隊に所属。32歳。階級は中尉。搭乗するジムIIの機体番号はE-002。 イズルとは旧知の間柄で、なにか因縁めいたものがあるようだが詳細不明。そのためか模擬演習では手柄をあせり、ユアンの索敵陣形の指示を遮り先行の許可を得るが、ハイザック1機をビーム・サーベルで(演習上)撃破し、腕は確か。実戦状態になったあとは、増援のネモ隊とともにユアンを無事避難させることに努める。ペスコからは「自分で見た物しか信じない、けど一度信じれば素直」と評される。その後暴走するデルタカイに対して行動を起こそうとするが、イズルのハイザックに抑え込まれる。 フレスベルク隊ではヌーベルジムIIIに搭乗する。『ラスト・サン』ではスターク・ジェガン、ジェガン重装型と乗り継ぐ。 ペスコ・リンガ Pesco Lingua ユアン小隊に所属。22歳、褐色の肌の女性。階級は少尉。搭乗するジムIIの機体番号はE-003。 フレスベルク隊では量産型Ζガンダムに搭乗する。『ラスト・サン』ではフルアーマーガンダムMk-IIIに乗り換える。 ソフィ・ロム レイヴン隊到着の同日にマリアナ基地の立入禁止区域「エリアX」に配属。25歳、女性。階級は中尉。 その前は、宇宙でのデルタカイの実戦テストでオペレーターとしてパイロットに指示を伝えている(当時の階級は少尉)。そのときからデルタカイおよびナイトロを危険な存在と感じるが、再びデルタカイに携わることとなる。それでもナイトロの詳細は知らされていない。 模擬演習を観戦するが、実戦状態になるとすぐにレイヴン隊の目的がデルタカイであると看破し、周囲の者たちに対応を進言。マリアナ基地のMS隊のオペレーターを買って出る。 フレスベルク隊でもオペレーターを務める。『ラスト・サン』にも引き続き登場、宇宙世紀0105年でも健在。 ミノル・ポップ マリアナ基地「エリアX」所属のメカニック。24歳、階級は少尉。眼鏡をかけている。 デルタカイ専属のメカニック。イングとは友好関係にあり、レイヴン隊と戦闘になった際も、敵MSが接近してきたと嘘をついてデルタカイの発進の手助けをする。その後「エリアX」がデルタカイの関連装備奪取のためレイヴン隊の陸戦隊に襲撃されるが、無事であった。 フレスベルク隊でもメカニックを務める。『ラスト・サン』にも引き続き登場。 チロ マリアナ基地で放し飼いされている小さな柴犬。首にスカーフが巻かれている。イングたちがフレスベルク隊に編入されてからは登場しないが、ラストではフレスベルク隊とともに宇宙に上がっている。 『ラスト・サン』にも引き続き登場、宇宙世紀0105年では「つがい」になっており(あるいは2世)、5匹の子犬もいる。
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