地球連邦軍「ファントムスイープ隊」
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「機動戦士ガンダム戦記 (プレイステーション3)」の記事における「地球連邦軍「ファントムスイープ隊」」の解説
ジオン軍の残党狩りを任務とする連邦の遊撃特務部隊。 ユーグ・クーロ 声 - 東地宏樹 32歳、大尉。一年戦争時の41号作戦(地球連邦軍によるキャリフォルニアベース攻略作戦)にて、自分以外の部隊員が全員死亡した中でただ一人生き残ったことから、軍の一部で「部下殺し」と揶揄されている。本人も部下を死なせてしまった事に強い罪悪感を抱き、それがトラウマになっており、部下を死なせないことが行動原理となっている。 また、41号作戦ただ一人の生き残りであったことから軍のプロパガンダに利用され、英雄として祭り上げられた過去もある。 ファントムスイープ隊結成に伴って部隊長として招聘された。当初はジム・コマンドに搭乗していたが、後に名目上はデータ収集であるがRX-81ジーライン、ガンダム7号機のパイロットとなる。 シェリー・アリスン 声 - 中村千絵 24歳、中尉。北米のオーガスタ基地でテストパイロットを務めており、ガンダム7号機の開発にも一部携わっていた。実戦経験はないが、MS操縦技能を評価されてファントムスイープ隊結成時に招聘される。その正体はインビジブル・ナイツに所属するタチアナ・デーアでありオーガスタ基地の情報収集を行っていた。 漫画版では、ジオンと連邦で板ばさみになっている自分に苦悩する様子が強調され、そしてユーグに惹かれていく過程が描かれている。 オーガスタ基地を目標とした第1回目の水天の涙作戦にて、ジオンのスパイであることが露呈。その後は幽閉されていたが、アラビア半島のアデン宇宙港にて、クリストの乗るイフリート・ナハトの突撃からユーグを守るためにジム・コマンドで飛び出し、クリストと相打ちになって死亡したとされている(ゴドウィン准将の計らいによるもの)が、クリストがパイプラインの中に機体を押し込んだ事で一命を取り留めた。後に、月からの帰還中のユーグに生存の一報が伝えられた。 ヒュー・カーター 声 - 家中宏 28歳、中尉。ニューヤーク出身。無能な上官を殴りつけてしまったことで、最前線部隊であるファントムスイープ隊に左遷同様で転属になった。性格はお気楽で作戦中にもよく軽口を叩き、マオに叱られている。 一年戦争時に家族を戦争に巻き込まれる形で失っており、それが原因でユーグが英雄扱いされていた当時は彼を憎んでいたが、ただの八つ当たりに過ぎない事実も理解している。そして当人と出会い、その部下となった現在は、彼が戦後の連邦軍において必要な人材であると認識している。 ニューヤーク防衛作戦にて、残存していた敵機の攻撃からユーグを庇って瀕死の重傷を負い、戦線離脱する。 ボブ・ロック 声 - 緒方賢一 45歳。『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』にも登場した人物。ファントムスイープ隊の整備長を務める古参メカニックマン。 漫画版では、RX-78系の整備を担当してきたアニー・ブレビッグとサラブレッドで対面しているが、7号機をめぐる装備方針に関してはパイロットであるユーグの適正を優先した考えから、意見対立していた。実際、その意見は間違っておらず、アニーの施したフルアーマー装備では、ユーグの7号機はまともな動きを取ることが出来ず、苦戦していた。 ゴドウィン・ダレル 声 - 大友龍三郎 50歳、准将。ファントムスイープ隊の総責任者。一見冷静で無愛想に見えるが、人情や情け深い面も併せ持っており、裏に手を回してRX-81ジーラインやガンダム7号機などの新装備を都合するなど、隊の裏方として尽力する。しかし、その手腕を快く思わない人間達も多い。 マオ・リャン 声 - 安藤麻吹 27歳、少佐。ユーグの直属の上官にあたり、情報解析やオペレーティングを担当する。 漫画版ではユーグと恋人同士であったが、とある理由で別れている。しかし想いは健在のようで、ユーグとシェリーの良好な関係に嫉妬を感じたり、機動補正プログラムを封印されたガンダム7号機で苦戦を強いられる彼の身を案じるあまり、サラブレッドの艦長を務めるスチュアートと一触即発の状態に陥ったこともある。任務において彼に高圧的なのも過去のトラウマから無茶へ走る彼の身を案じているからと思われる。その後、辛くも帰還してきた際には、素直に安堵の表情を浮かべ、残党が画策した「水天の涙」阻止後は任務も終わり、戦いを通じて過去を乗り越えたユーグとよりを戻したような素振りを漫画版ラストに見せていた。 ロブ・ハートレイ 声 - 乃村健次 40歳、中尉。補充メンバーとしてストーリー途中から合流。長い間中尉から昇進していないため、自身を「万年中尉」と揶揄するが、その実態は昇進できないのではなく、昇進して実戦部隊から離れたくないので時にはわざと問題行動を起こして昇進の話を潰していると言うもの。部下殺しと比喩されるユーグに対し差別意識等は持っておらず、信頼を置いている。 パイロットとしての腕はベテランであり、漫画版ではシェリーが消息不明になった後、アサルトアーマーに換装したジーラインのパイロットに就任している。 カマル・クマル 声 - 川田紳司 23歳、少尉。補充メンバーとしてストーリー途中から合流。インドシナ半島にて、自身が所属していた部隊が壊滅寸前であったところをファントムスイープ隊に助けられる。その後に原隊の解散が決まったことから、ファントムスイープ隊に引き抜かれてきた。 ハイメ・カルモナ 声 - 中井和哉 25歳、中尉。補充メンバーとしてストーリー途中から合流。かなりの額の借金があるらしく、戦闘中でもそれを気にする台詞を時折耳にすることができる。 スチュアート 声 - 徳山靖彦(SDガンダム GGENERATION GENESIS) 漫画版のみ登場。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』にも登場した人物。そちらの詳細は「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物#スチュアート」を参照。 ペガサス級揚陸艦「サラブレッド」の艦長。階級は不明だが、少佐であるマオに高圧的であるのに対し、准将であるゴドウィンには低姿勢をとっている。自己保身のことしか考えない軍上層部に従い、権力を振りかざすだけの無能で、ユーグたちの上官であったゴドウィンのことも内心では嫌っている。 ジオンのスパイであったシェリーがテストパイロットを務めていたということからガンダム7号機の機動補正プログラムを封印してしまい、その結果、ユーグの搭乗するガンダム7号機を度々苦戦に追い込んでいるが、ゴドウィンが直接通信を入れて正式な許可を得ていることを伝えられた結果、渋々と従った。
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